大学生・院生へ
卒業研究のスケジュールを考えるで、データ分析は遅くとも11月(1月末が〆切の場合)で終わらせておくように書いた。 ただ。 どうもこのあたりが全然伝わっていないように感じることがある。 そこで、今回はこいつに絞って詳しく書いてみようと思う。 論文執…
研究には、絶対にやってはいけないことがある。 学部生、未熟な院生レベルだと、これがよくわかっていない場合がある。 よくよく振り返ると、学部生向けにあまりこれに関する授業や講習がなかったりする。 ただ、これ、研究業界でやると犯罪に準じたヤバさが…
なぜ指導教員は前と言っていることが違うのか。 卒論生・大学院生と話していると、時々こういうことを言われることがある。 これは結構よくあることらしく、場所・人を問わず、聞く。 そういえば、僕も院生時代、これに覚えがある。 え、それ、先生が言った…
英語は研究業界の共通語である。 よって研究者は英語で論文を書くべきである。 日本語の論文なんて不要。 研究業績としては評価しない。 この業界にいると、そういう極端なことをおっしゃられる方にお会いする。 と、いうか、それがスタンダードで疑われてす…
アメリカの大学・ニッポンの大学 苅谷剛彦(著) 難易度:☆ 著名な教育社会学者が、まだ新人だった頃に書いたアメリカの大学に関する本。 専門書ではなく、本人がアメリカの大学での教育経験を踏まえた軽い読み物。 数年前に読んだのを再読したのだが、おもし…
前々から書こうと思っていた、このネタ。 教員免許状には興味があるものの、忙しくて単位を揃えるだけの余裕がない。 主免許に加えて、校種の違う別の免許が欲しいが、その余裕がないのであきらめてしまう。 うちだと、小学校の免許に中高や特支を加えたいの…
僕は評価というものに対して結構懐疑的。 GPA、TOEIC、業績評価、などなど、世の中評価があふれているわけだが、それを追い求めることに対して否定的な態度を取ることが多い。 他人に評価されたい。 会社や業界などで評価されたい。 潜在的なのか意識的なの…
今回は大学教育について。 想定読者は主に同業者。 ChatGPTを含めたAIがどんなものかは前回までに書いた。 今回はそれを踏まえて、これから大学教育でどう対処していくかについて考えていく。 レポートによる成績評価 この問題。 大学教員の間ではホットな話…
前回はChatGPTを使ってみた雑感について書いた。 今回は本題。 AIと大学生はAIとどう付き合うべきかについて考えてみたいと思う。 想定読者は、大学生、大学教職員および関係者。 ただ、今回はメインのメッセージは大学生に向けている。 あくまで素人が使っ…
ChatGPTを使ってみた。 教育での利用とそれを前提として何をやるべきか考えるため。 ChatGPTってなあに?というところからスタートだったため、以下に調べてわかったこと簡単に書いておく。 Open AIという非営利系の組織が作るAIについてそれを利用する一形…
久々、このシリーズ。 前回記事で一応完結していたはずだったが、4年も経つと取りこぼしに気づく。 今回はその取りこぼしより、教員の卒論へのスタンス、について書いてみる。 大学教員の卒論へのスタンスは多種多様。 指導教員選びの視点として参考にしてい…
【緩募】心理学の実験研究を趣味的にやりたい人、とSNSで発信したところ、わりと食いつきがいい。 実際にコンタクトを取ってきた学生さんがいたりもする。 興味ある人、結構いるのかなーと思ったりしたので、今回はこれについて書いてみようと思う。 僕はも…
卒業研究、卒業論文。 大学生も下の学年だと、先輩からその大変さを聞いていることと思う。 どんなものかイメージできないくせに、大変だという話だけは聞く。 ちょっと不安だなぁ、と思っている人も多いのではないだろうか。 卒研・卒論とは何か。 所属組織…
大学生になると、レポートというなかなか大変な課題に直面する。 どうしていいかわからない。 時間も取られる。 思わず、ネットに転がっている情報をコピペして、、、、なんて良からぬことを考えてしまうこともあるかもしれない。 ただね、それはバレる。 確…
卒論や修論で身につく能力は、必ずしも研究能力や専門性だけではない。 今回は、研究者になる気などさらさらない、一般的な大学生を対象にどんな能力が身につくかを書く。 どの過程で、どんな能力が身につき、これが社会に出てからどんな風に役に立つのか。 …
日常大学生と接していると、図書館をあまり活用できていないと感じることが多い。 みなさんは図書館の利用法にはどんなものがあると考えているだろうか。 蔵書本を閲覧したり借りたりするところ。 勉強スペースとして役に立つ。 論文雑誌を探せる場所。 まあ…
大学教員をやっていて結構大変なことの一つに、教科書・副読本探しがある。 そこで、今回はこのネタで1本書いてみる。 これね、皆さんが思っているよりも、手間がかかっている大変な作業なのです。 大学生ともなると、授業だけで学習が完了、とはならない。 …
読書には2つの側面がある。 1つは自分の興味あることについて楽しむというもの。 自分の好きな作家の小説を読む、自分の興味ある分野のノンフィクションを読む、というのはこれ。 小説だとある程度期待する世界観を楽しめる。 ノンフィクションだと興味あ…
今回は卒論の研究室が決まる前の大学生向け。 卒論の研究室を決めるために研究室訪問をしよう、という話。 これ、研究室を決めるにあたり、大学側から必ず言われることだと思う。 しかし、これをやらずに研究室を決めてしまう大学生は結構いるよう。 そこで…
大学生を教えていると、とても伸びる学生さんに出会うことがある。 どういう学生さんが伸びるのだろうか、と見ていると、資質として大きいのがねばれるかどうか。 どういうことか。 大学に入って受ける講義、読む本、取り組む研究。 すっと入ってくるものば…
何年か前にTwitterで流行ったときに乗っかったのがコレ。 そうそう変わることもないと思うので、ちゃんと記事にしておこうと思って書いたのが今回の記事。 Twitterで前に載せたやつの加筆修正版。 では参ります。 1冊目:戸田山和久(著)「新版論文の教室」…
今回は卒業研究、その成果としての卒業論文の話。 これから取り組む人に読んでほしい記事。 学部3年生以下や修士1年生なんかを想定した。 なお、理想的なスケジュールについては別に書いてあるのでコチラも参考にしていただきたく。 さて。 卒論も論文大詰…
さて. そろそろ研究室選びの時期. 結構大事だと思っているのが,研究室との相性. 学生さんも結構気にしているものの,よくわからないという声を聞く. 先日もツイッターで以下のようなものを見た. 研究室との相性指導がフラット型・階層型リソースが集中…
大学生になっても、社会人になっても、避けて通れないのが試験。 単位認定試験、資格試験、就職試験、昇進試験。 これまでもこれからもさまざまな試験がある。 僕は立場上、試験を実施したり解答を見たりする機会がいくらかある。 解答を見ると、ああ、これ…
院で専門を変える。 時々聞く話なのだが、今回はこれについて書いてみる。 まず。 大学院で専門を変えることはアリなのか。 これは各教員・研究者でかなり意見がわかれると思う。 が、僕はアリだと思っている。 高校までの狭い勉強と経験ではなかなか全ての…
指導方針やメリット・デメリットなんかはすでに書いた。 こういう方針を書いているせいか、恐れをなして逃げていく学生さんの話をちらほら聞く。 でも、そんな恐れることはない。 大変ながらもみんな卒業していくし、他に比べて厳しいわけでもない。 ただ。 …
久々このシリーズ。 大学院に進学したい。 ではどこに進学しようか。 今いる研究室はわりと気に入っている。 でも、他大の院に進学してみたい。 こういう悩みは結構耳にする。 今回はこういう人に読んでほしい記事。 まず。 他大に行け、というのが僕の個人…
ゼミでの論文紹介。 今回は資料編。 実際の発表で気をつけることは別の記事に書いているので、そちらも併せて読んでほしい。 ゼミ資料はなんのためにあるのか。 これは、ゼミメンバに伝えるため、これに尽きる。 多くの研究室に所属してきたが、大抵の場合は…
ゼミ配属になった。 いよいよゼミで論文の紹介の発表。 しかし。 発表ってどんな感じかわからない。 どんな資料を作っていいかわからない。 そういう人に向けて、今回より何回か記事を書いてみようと思う。 ゼミの形式については、所属ゼミやその分野によっ…
今回も悩める卒論生への記事。 卒論を進めていく中で、よく見られる注意点を書いてみようと思う。 論文の読み方 卒論を進めている最中に、論文を読むことは日常。 ただ、その読み方が気になることがある。 どういうことか。 卒論も中盤くらいになってくると…