週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

大学生・院生へ

大学院へ進学したい人へ No.4 研究室を決める前に

前回は研究室の選び方について書いた。 では、よさげな研究室を見つけたら、すぐそこを選んでしまってもいいのか。 答えはNoである。 研究室を決めるにあたってやっておくことがある。 まず、研究室・指導教員の選び方。 これは卒論の研究室・指導教員の選び…

教科書・参考図書は買うべきか(大学生のための学び方入門、番外編)

これはよく出る質問。 僕も大学生のころは悩んだもの。 授業をやる立場からこの問いに答えていく。 まず、僕の授業で使う教科書について。 僕が新規に授業を引き受けた場合、まず教科書探しを始める。 メジャーな分野の場合10-15冊ほど教科書を取り寄せ、ざ…

僕の遠隔授業の進め方について

コロナの影響により当面の間、私の授業はオンラインという形をとります。 進め方を書いておきますので、受講者は確認をしておいてください。 同業者の方は参考にしていただければと思います。 使用ツール 会議ツール:Zoom 相互やり取り:Google Chat ファイ…

遠隔授業に関するあれこれ No.2 学生事前準備

前回は、遠隔授業に関して概要と予想される問題点を書いた。 今回は学生さんが授業が始まるまでにやっておいたほうがいいことを書く。 ここでは一般的な事項のみを書くので、受ける授業によってさらに追加の措置が必要になると思う。 ネットワーク環境の整備…

遠隔授業に関するあれこれ No.1 概要と問題

コロナ対策として、全国的に遠隔授業の流れ。 いろいろと困っている人もいると思うので、いくつか書いてみることにした。 参考にしていただきたく。 遠隔授業の形式 おそらく、以下のようなスタイルの遠隔授業が行われることになる。 双方向やり取り型 主に…

校長先生と仕事の話

遠く昔、高校生だったころの話。 当時の僕はドラムと出会い、狂がつくほどドラム漬けの毎日だった。 朝早く登校して、0限補習をサボってドラム練。 3時間目ののち早弁をし、昼休みはドラム練。 部活(吹奏楽部)の時間は当然にドラムをひたすら叩く。 母校は…

授業はきっかけと心得る(大学生のための学び方入門8)

大学で教えていると、学生さんと教員で授業に対する認識に差があるなと思うことが結構ある。 そのうちの一つが、授業で扱える内容の範囲について。 おそらく多くの教員は授業で扱える内容について、授業だけで十分だとは考えていない。 教養系の授業であって…

学び方を学ぶ(なぜ学ぶのか、何を学ぶのか 12 )

結構大事なのがこれ。 高校までにしっかりやっている、という人もいるかもしれない。 ただ、社会に出てから役に立つ学び方、という意味では高校までのそれは不十分。 大学生のうちにぜひ身につけておきたい。 さて。 高校までの学び方と大学以降のそれは何が…

自分の言葉で説明してみる(大学生のための学び方入門7)

授業をやっていると重要事項を丸暗記している学生さんにでくわすことがある。 確かにこの方法だと、試験点数は高くなる。 試験テクとしては否定しない。 ただ。 本当に理解しているのだろうか。 ただ字面を丸暗記しているだけで理解していないのであれば、こ…

ちゃんと勉強したけど点数が取れなかった人へ

僕の授業評価は試験による。 100%試験のみ。 これの理由については前に書いた。 読んでない人はこちら『なぜ、テストをするのか』を読んでいただきたく。 さて。 今回はテスト後のハナシ。 やってみると予想外に点が取れなかった、という人が出てくる。 自分…

谷中研究室のメリット・デメリット

うちの指導方針やらなんやらは、 前に書いた 。 今回はもっとシンプルに、どんないいこと・悪いことがあるの、というのを書いていく。 ゼミ・卒論指導は大学教育の特徴だと思っているので、かなり力を入れている。 基本的には時間をかければかけただけ、自分…

学会へ行こう(2020年度ver)

学生さんに学会参加を促す記事の2020年度版。 学生さんにとって学会というと、なんかすごいところな気がするらしい。 が、そんなことは全くない。 分野にもよるが、卒論生や院生も発表している。 大人数の前で格調高く発表していることもあるが、ポスターの…

授業の内容は教員によって違う(大学生のための学び方入門6)

前回、授業の内容を疑え、と書いた。 今回はこれに関連する内容をば。 大学における授業の内容は、実施する教員によって異なる。 ちょっとだけ違う場合もあれば、それこそ全く別物になってしまうこともある。 なぜそんなことが起こってしまうのか。 大学の教…

僕の授業の目的外使用

今日はちょっとへんな記事。 僕はこの大学で特別支援学校の教員免許状に関わる科目を担当している。 以下は科目の一例。 病弱児等の生理病理心理 病弱児等の教育課程と指導法 肢体不自由児等の生理病理心理 肢体不自由児等の教育課程と指導法 障害児等神経生…

授業を疑ってみよう(大学生のための学び方入門5)

授業の内容は正しくないかもしれない。 いきなり何を言い出すのか、と、思われるかもしれないけど、大学の授業はそのつもりで聞いた方がいい。 どういうことか。 まず、高校までの学習内容について。 小中高で教えられることは文科省によってかなり厳密に決…

論文を書く(研究をしよう 17)

研究計画を遂行しさえすれば、結果が出る。 研究計画が完璧なら、ほぼ研究は終わったようなもの。 あとはこれを発表すれば出来上がり。 研究発表には2種類の方法がある。 1つは口頭やポスター等で概要をプレゼンテーションするというもの。 学会発表や卒論…

研究計画を立てよう 後編(研究をしよう 16)

さて、前回仮の仮説やら目的を決めたところまで書いた。 今回はいよいよ、研究計画。 仮の目的が出来上がったら、この目的を導き出すためのイントロの骨子を作る。 イントロそのものを書くのではなく、イントロの段落構成を考える。 段落ごとに主張したいこ…

研究計画を立てよう 前編(研究をしよう 15)

ある程度、先行研究の読み込みが進むと、その分野で何がわかっていて何がわかっていないのか、何が問いになりうるのかがわかってくる。 分野にもよるが、そうなるまでに論文を3-40本読むことになるか。 この段階になると、ついに研究計画を立てる、というこ…

文献を整理しよう(研究をしよう 14)

今回はダラダラ書いているこのシリーズ。 前回までに論文の読み方、探し方などを書いた。 ある程度文献を読むと次の問題に直面する。 どこかに書いてあったのだが、どこに書いてあったのか思い出せない。 たくさん読んだはずなのに、あまり覚えていない。 ま…

できないことは才能かもよ

大学生くらいになると、まあうすうす気づく思う。 人の能力って、生まれながらに平等ではない。 生まれながらに、歴然とした差が存在する。 同じ勉強をするにしても、血の滲むような勉強量が必要な人もいれば、一度聞いただけでさしたる努力もなく理解してし…

新しいことを始めるということ

本を読んだり、誰かの話を聞いたり。 そういうことで刺激を受けると、人間というのは単純なもので、自分もやってみよう、となることがある。 でもなかなか始められない。 やろうやろうと思いつつ、先延ばし。 やりたいのに時間がない。 そんなことはないだろ…

大学院へ進学したい人へ No.2 身につけておくこと

前回は、大学院ってなぁに、という話を書いた。 今回は入るまでに身につけておいた方がよいこと。 英語力 これは必須。 どんな研究分野でも英語で情報を取れる(つまり、英語の論文や専門書が読める)ことは、研究を進める上でのかなり基礎的な能力になる。 …

大学院へ進学したい人へ No.1 大学院とは

ちらほらそういう話を聞くので、今回はこのテーマ。 まず。 大学院とは何をするところなのか。 答えられるだろうか。 学部生の中には誤解している人も多い。 「さらに勉強をするところ」と考えた人は間違い。 勉強をするところは大学の学部で、大学院はそう…

表情の見える位置で授業を聞こう(大学生のための学び方入門2)

新シリーズ最初のトピックは授業。 今回はその1回目。 大学では教室の席は自由に決めることができる。 多くの学生は後ろの方から席を埋めていく。 が、これはとてももったいない。 なぜか。 後ろの方に座ると、どうしても黒板・スライド・指示棒などが見えに…

学会へ行こう(2019年度ver)

学生さんに学会参加を促す記事の2019年度版。 学生さんにとって学会というと、なんかすごいところな気がするらしい。 が、そんなことは全くない。 分野にもよるが、卒論生や院生も発表している。 大人数の前で格調高く発表していることもあるが、ポスターの…

なぜ、テストをするのか

僕の授業の評価は基本テストでやる。 持込不可のわりとオーソドックスなタイプのテスト。 うちの学部では珍しいのか、学生さんにとても嫌がられる。 でもやめる気はない。 今日はそんなテストについて、なんでやるの?という裏話を書く。 客観的に知識レベル…

大学生のための学び方入門 No.1 はじめに

大学で何を学んだらよいか、はすでにシリーズ化した。 そこで本シリーズではどうやって学んだらよいか、を書くことにする。 こんな風に授業を受けるとお得だよ、とか、 こんなことやるともったいないよ、とか、 そんなことを書いていく予定。 大学の上手な使…

僕の授業のテスト対策

このネタ。 きっと関心が高いことと思う。 そんなわけで今回はコイツについて書く。 まあ多くの教員がそうだろうが、小手先テクニックで点数を取ってもらってもうれしくない。 なるべく、ちゃんと勉強した結果として、ちゃんと点数がついてくるテストを作ろ…

卒業後の大学の使い方

大学まで進んだ多くの人にとって、大学は人生最後の学校、ということになる。 大学は卒業してしまえばそれっきりなのか、といえばそんなこともない。 今日はそんな、大学卒業後の話。 困った時に行く 社会人になると時々困ってしまうことがある。 主には仕事…

卒業研究のスケジュールを考える

どうやって卒業研究が進んでいくのか。 やったことない人にはイメージしづらいようなので書いてみることにした。 ついでに、どの段階でどんな力がつくのか、具体的にどんなことをやるのか、も書いてみようと思う。 これから取り組む人は参考にしていただきた…