週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

労働法を読む(雑学・読書のタネ1)

労働基準法をはじめ、労働関連の法体系を労働法という。 雇う側と働く側では力関係が違う。 その力関係の中で酷い目にあったり、逆にあわせてしまったり。 ある日突然、自分にやって来るかもしれない。 友人が当事者になって困るかもしれない。 法律的に何が…

論文を読む〜イントロ編後編(研究をしよう 7)

さて、前回の続き。 ではそのイントロをどう読んでいくか。 どう批判していくか。 前回の記事で、イントロからは研究の意義を読み取るのだと書いた。 ただ、そもそもイントロにこいつがほとんど書かれていないものがある。 それっぽく先行研究は引用されてい…

本の紹介,「知能指数―発達心理学からみたIQ (滝沢 武久,中公新書)」

知能指数―発達心理学からみたIQ 滝沢 武久(著) 難易度:☆☆ 特別支援系の授業や心理学を教えていると、時々出てくるのが知能指数(IQ)。 知的障害だとIQがいくつ以下で、こんなテストがあるよ、というように教科書で扱われる。 が、結局のところIQってなぁ…

お仕事概論(大学教員・研究者という生き物2)

まずは手始めに、どんなことをやっているのかを簡単に。 我々のお仕事は大きく、教育、研究、それ以外に分けられる。 教育は、授業、授業の準備、ゼミ生の卒論指導、学生さんとの面談なんかが当たる。 研究は、実験、文献調査、研究計画を練る、論文を書く、…

論文を読む〜イントロ編前編(研究をしよう 6)

今回からは論文の読み方編。 前に書いた研究とは何かと論文とは何かがまだの人はそちらから読んでいただきたく。 さて。 まずは論文の構造から。 だいたいの論文は前書きがあって、本体があって、考察があって、結論かまとめがある。 言い方は分野や学術誌、…

大学教員・研究者という生き物 No.1 はじめに

この仕事をやっていると、 普段なにをやっているのか、と尋ねられることがある。 授業と研究というのはなんとなくわかるのだけれども、 授業やっているとき以外の姿がどうも見えないらしい。 研究室にはいつ行ってもいないが、 そのわりに担当授業は高校まで…