週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

ひとりごと

研究における選択と集中について

研究業界において、選択と集中ということがずっと言われてきた。 選択と集中というのは、経営的な考え方で、伸びる分野を選択しそこに集中的に資源(金と人)を注ぎ込むという考え方。 研究業界では、主に研究費も含めた研究関連の予算について選択と集中と…

教養とは何か、なぜ必要か

その昔、大学生のうちに教養を身につけよう、ということを書いた。 教養〜自分の幅を広げよう(なぜ学ぶのか、何を学ぶのか 2 ) しかし。 教養とは一体なんであろうか。 よくよく考えてみると、なんとなくのイメージで語っている。 数年前、知り合いの大学…

卒業研究学術論文化奮戦記(教育奮戦記11)

僕の教育の方針として、卒業研究・論文指導は1つの大きな柱として力を入れている。 正課として用意されているゼミ時間の何倍も使って指導しているし、研究の質についてあまり妥協したことは言わない。 研究室配属の前から、研究の質として、外に公開できるレ…

障害とは何か

障害とは何か。 今回はこれについて書いてみる。 僕の障害観と考えていただいてかまわない。 世の中、障害という言葉があふれている。 発達障害、知的障害、視覚障害、聴覚障害。 障害という言葉はついていないが、特別支援教育には肢体不自由や病弱といった…

学会で懐かしの先輩と再会した話

先日、学会に参加してきた。 主な目的は調査。 せっかくなので、参加したいという学部学生数名を連れて、いざ大阪へ。 学会というのは、同じ分野で研究しているさまざまな古い知り合いにも会えるイベントでもある。 学会前夜は、数年前に卒業した卒業生と飲…

学校教員の労働環境の話

学校の先生の労働環境が悪い。 こういうことが言われるようになって久しい。 これは、だんだんと知られるようになってきたようで、最近は教員志望者が減り、現場で教員が確保できない、といったことも増えているらしい。 数値的なこと、詳しいことは書籍や新…

つれえぜ、一人親方研究室(教育奮闘記10)

医学部や工学部だと、1つの研究室に教授を頂点として、准教授・講師・助教等の教員がいて、さらに複数スタッフがいるということが多い。 この仕組みを講座制というそうで、昔はこの方式をとることが多かった。 いわゆる博士講座と呼ばれる方式で、教員数の積…

ノートはいい、筆記具はいい No.3

さあ。 このどうでもいいシリーズも最終回(シリーズはこちら)。 この上、何を書くことがるのか、と思われるかたもいるかもしれない。 いや、しかし。 まだまだたくさんある。 今回はマニアック編。 ノートに筆記具で書く、ということをずっとやっていると…

わかりやすく伝える人は頭の良い人、なのか

SNSで「難しい言葉をいっぱい言うのは簡単」「わかりやすく伝える方が頭良い」というのを見た。 有名人の投稿だったので、結構注目を集めていたよう。 なるほど、確かに!みたいな反応が多かったか。 さっそく、知り合いの学生さんが、これを引き合いに出し…

1週間徹底的のんびり休暇日記

今シーズンの年末年始は暦の並びがとてもよい。 いやー、極めてよい。 12/27(水)まで授業だったものの、12/28(木)まで勤務したら12/29(金)から休暇入り。 明けの1/4-5は木金平日であるものの、大学の粋な計らいにより授業はなし、休暇奨励日になってい…

2024年の生き方

長らくこういうのやっていなかったのだけど、今年は元日が月曜日ゆえ、たまには、という気分になった。 中堅・中年にありがちな、日々の忙しさにかまけて思うように生きられていない、という感じがなくもない。 よって、ここ数年の我が身を振り返りつつ、今…

ノートはいい,筆記具はいい No.2

このシリーズ、まさかの2作目(1作目はコチラ)。 ノートと筆記具というアナログツールがいかにいいか、という布教的な記事、その2。 ちなみに、その3もある。 なぜこのシリーズを書こうと思ったか。 最近、忙しさもあってか、週刊雑記帳が月刊化していた…

オレ、働きすぎを反省する

このブログ、ここのところサボり気味。 9月は1回のみの更新。 10月も同様だった。 なんでこんなことになっているかといえば、忙しかった。 発端は前期で、授業の準備と後始末で忙しく。 その合間に余計なお仕事を引き受け、もっと忙しくなり。 学会に行った…

ノートはいい,筆記具はいい No.1

わりと誤解されがちなのだけど、僕はわりとアナログな人間。 もちろんIT系は苦手ではないので使いはする。 でも、そればかりではなく、アナログな手段も併用している。 例えば、ノートと筆記具。 僕に会ったことある人は見たことある人も多いことと思うが、…

日本語の論文は必要

英語は研究業界の共通語である。 よって研究者は英語で論文を書くべきである。 日本語の論文なんて不要。 研究業績としては評価しない。 この業界にいると、そういう極端なことをおっしゃられる方にお会いする。 と、いうか、それがスタンダードで疑われてす…

運転免許を更新するとかしないとか

前回の運転免許更新から5年がたった。 誕生日がそろそろなので、お前も更新せい、という通知が来た。 それが1ヶ月前の話。 平日仕事を休んで行こうにも、その時間はない。 我々、この時期はとても忙しいもので。 幸いにして、通知によると免許センターは平日…

核は抑止力になるのか

核抑止力、という言葉をよく聞く。 核戦力を持っていると、相手から攻撃されない。 特に、核による攻撃。 まあそんな意味らしい。 核で攻撃すれば、こちらも核で攻撃する。 やれるもんならやってみろ。 そうやって力で牽制し合う。 お互いが大ダメージになる…

ラジオが好き

ラジオはよい。 とても、よい。 小さな頃は周りにラジオ好きが多かったが、僕はその頃からの古参組ではない。 車を運転するようになってからなので、参入はわりと遅い。 スマホ・インターネット経由で電波を気にせず聴けるようになってからは、もうかなり聴…

どうせ評価指標は変わるんだよ

僕は評価というものに対して結構懐疑的。 GPA、TOEIC、業績評価、などなど、世の中評価があふれているわけだが、それを追い求めることに対して否定的な態度を取ることが多い。 他人に評価されたい。 会社や業界などで評価されたい。 潜在的なのか意識的なの…

趣味的に一緒に研究したい人(緩募)

【緩募】心理学の実験研究を趣味的にやりたい人、とSNSで発信したところ、わりと食いつきがいい。 実際にコンタクトを取ってきた学生さんがいたりもする。 興味ある人、結構いるのかなーと思ったりしたので、今回はこれについて書いてみようと思う。 僕はも…

研究者の評価は難しい

今回は「大学教員の評価は難しい」の続き。 教員としての評価は確かに難しいが、研究者としての評価はできるのではないか。 研究論文の数を数えればいいだけだから。 研究業界では一般的に研究業績を使って研究者の評価は可能なものとして考えられている。 …

2022年年末上京物語

早いもので2022年も終わってしまい、2023年の到来。 みなさまいかがお過ごしでしょうか。 僕はと言いますと、横浜別荘で一人引きこもり。 大変暇を持て余している。 ことの発端は、おととい(12/30)。 サプライズで実家に帰ろうと都内まで来た。 そこで、そ…

都内横浜休日日記

僕は都内・横浜らへんが好き。 疲れてくると、暇できると、すぐに鳥取を脱出してやってくる。 何が好きなんだろう、といろいろと考えてみたが、大した合理的な理由はない。 まあ強いて言えば、元々育った街である、本屋とカフェが豊富にある、知り合いに簡単…

教科書・副読本探しの大変さ(教育奮闘記9)

大学教員をやっていて結構大変なことの一つに、教科書・副読本探しがある。 そこで、今回はこのネタで1本書いてみる。 これね、皆さんが思っているよりも、手間がかかっている大変な作業なのです。 大学生ともなると、授業だけで学習が完了、とはならない。 …

コーヒーと酒に音楽をプラスした週末

みなさんこんにちは。 今日は毎度おなじみ、何の役にも立たない日記的なエッセイ。 やらなければならないことはいっぱいあるのだけど、週末に手をつける気にもならず。 のんびり過ごすことを選択した。 鳥取にいるのんびり週末、多いようでわりと少ない。 根…

小学校学級会と民主主義

民主主義とは何か。 ここ10年、この問いについて考えるようになった。 それより前はあまり考えたことがなかったので、民主主義的な何か、が脅かされているのではないかと思う。 民主主義とは多数決である。 これは若い人に多い印象で一部政党が強く持ってい…

評価の性質

前に書いた「数値評価は難しい」の続編。 前回は評価のための数値指標を作ることの難しさについて書いた。 今回は数値評価というものの特性について。 仮に評価の数値指標について完璧なものが作れたとしよう。 これで各々をきちんと評価することができるの…

雑食読書術

読書には2つの側面がある。 1つは自分の興味あることについて楽しむというもの。 自分の好きな作家の小説を読む、自分の興味ある分野のノンフィクションを読む、というのはこれ。 小説だとある程度期待する世界観を楽しめる。 ノンフィクションだと興味あ…

数値評価は難しい

厳密な数値評価、客観的な評価、評価指標の開発。 成果主義、GPA、PDCA。 評価を厳密に客観的に数値で行う、というのは世の中で多く行われるようになった。 特に、組織経営、国家経営をする人、数値評価で高得点をとる人はこの傾向が強い。 数値評価を行い、…

多様な学生を教育すること(教育奮闘記 8)

教育って難しい。 本当に難しい。 僕が特に難しいと感じているのは、学生が多様である部分。 今回はここに焦点を絞って書いてみる。 当然だが、大学生は実に多様である。 能力が多様なだけではない。 授業や研究に対するモチベーションが大きく異なる。 言い…