研究をしよう
学会へ行くことにした。 具体的に何をしたらいいのか。 今回はこんな人に読んでほしい記事。 学会に行く前にすること、行った後にしておいた方がいいことを書いていく。 これまでの関連記事はこちらで確認いただいて。 参加学会の検索と申し込み ここの読者…
前回までに、学会の概要、発表の種類について書いた。 今回は、大学生(一般の人)の学会の楽しみ方について。 結構いろいろな楽しみ方がある。 卒論のネタを探す 大学生にまずおすすめなのがコレ。 ゼミなどで論文の探し方については学ぶ。 ただ、論文は読…
前回は学会とはどのようなものなのか、その概要について書いた。 今回からは具体的に詳しく書いていく。 初回のテーマは発表スタイル。 学会発表というと、発表者がステージに立ち、たくさんの聴衆に向けて講演をする、そんなイメージをお持ちの方が多いと思…
卒論や修論で身につく能力は、必ずしも研究能力や専門性だけではない。 今回は、研究者になる気などさらさらない、一般的な大学生を対象にどんな能力が身につくかを書く。 どの過程で、どんな能力が身につき、これが社会に出てからどんな風に役に立つのか。 …
大学生のうちに学会へ遊びに行ってみよう。 私は研究者にならないのでいいでーす、なんて人にもおすすめしている。 社会に出てから、非研究領域で働く人も、自分の仕事と関連して学会・研究を活用するというのはよくある。 そういう人にこそ読んでほしいのが…
今回は卒論の研究室が決まる前の大学生向け。 卒論の研究室を決めるために研究室訪問をしよう、という話。 これ、研究室を決めるにあたり、大学側から必ず言われることだと思う。 しかし、これをやらずに研究室を決めてしまう大学生は結構いるよう。 そこで…
今回は卒業研究、その成果としての卒業論文の話。 これから取り組む人に読んでほしい記事。 学部3年生以下や修士1年生なんかを想定した。 なお、理想的なスケジュールについては別に書いてあるのでコチラも参考にしていただきたく。 さて。 卒論も論文大詰…
まだまだ続くこのシリーズ。 卒論生・修士の院生だとこれをおろそかにしている人、いるんじゃないだろうか。 今回は、この、研究ノートについて。 実験ノートやフィールドノートは、研究ノートの一形態だと思っていただければ。 まず。 研究ノートを用意して…
ゼミでの論文紹介。 今回は資料編。 実際の発表で気をつけることは別の記事に書いているので、そちらも併せて読んでほしい。 ゼミ資料はなんのためにあるのか。 これは、ゼミメンバに伝えるため、これに尽きる。 多くの研究室に所属してきたが、大抵の場合は…
ゼミ配属になった。 いよいよゼミで論文の紹介の発表。 しかし。 発表ってどんな感じかわからない。 どんな資料を作っていいかわからない。 そういう人に向けて、今回より何回か記事を書いてみようと思う。 ゼミの形式については、所属ゼミやその分野によっ…
今回も悩める卒論生への記事。 卒論を進めていく中で、よく見られる注意点を書いてみようと思う。 論文の読み方 卒論を進めている最中に、論文を読むことは日常。 ただ、その読み方が気になることがある。 どういうことか。 卒論も中盤くらいになってくると…
このテーマではすでに何度か書いた。 それでもなお、難しいらしい。 そこで。 理想的なことはわかった、でも、どうしていいかわからないんだ、という人向けに。 研究テーマを決める、研究計画を立てよう 前編、研究計画を立てよう 後編がまだの人は、まずは…
今回は卒業研究にしぼったテーマを。 卒論生がおちいりやすい落とし穴と研究のすすめ方について。 卒論生はその多くが初めての研究になる。 それがゆえに、研究の進め方の勝手がわからなかったり、落ちやすい落とし穴があったりする。 今回はそれなりについ…
論文の読み方、文献整理、研究計画の立て方はすでに書いた。 これであとは研究計画が勝手にできあがるだろう、と思っていた。 ただ、先日、学生さんが何をやっていいかわからない、と言ってきた。 確かに、今まで書いてきたことだけだと、独力で進めるには少…
今回はゼミ発表の話。 研究論文を紹介する。 自分の研究進捗を発表する。 学部も後半になるとこういう機会が増えてくることと思う。 今回はそんなゼミ発表についてのTIPS。 ゼミの目的が何かについては前回の記事で書いたのでそちらを参考にしていただきたく…
大学生も高学年ともなると研究が始まる。 これに付随してスタートするのがゼミ。 どうも学生さんと接していると、ここで何を学ぶのかを理解していない人がいくらかいるよう。 そこで、本日はこのゼミについて少し書いてみる。 ゼミで一体なにを学ぶのか。 共…
大学も後半ともなると、卒業に向けて卒論に取り組むことになる。 修士の院生は修論。 これは思いのほか大変で、人によっては精神的に参ってしまうことがある。 今回はそうなりそうになった場合の話。 そもそも研究とは、とーっても大変な営みである。 まず、…
発表につきものなのが質問。 学部生だと慣れていないので、うまく答えられないこともしばしば。 今回はこの質問について、やっておいた方がよいことを書く。 質問にうまく答えるには、瞬発力のようなものが必要。 これは場数を踏むしかない。 ただ、無闇に場…
研究計画を遂行しさえすれば、結果が出る。 研究計画が完璧なら、ほぼ研究は終わったようなもの。 あとはこれを発表すれば出来上がり。 研究発表には2種類の方法がある。 1つは口頭やポスター等で概要をプレゼンテーションするというもの。 学会発表や卒論…
さて、前回仮の仮説やら目的を決めたところまで書いた。 今回はいよいよ、研究計画。 仮の目的が出来上がったら、この目的を導き出すためのイントロの骨子を作る。 イントロそのものを書くのではなく、イントロの段落構成を考える。 段落ごとに主張したいこ…
ある程度、先行研究の読み込みが進むと、その分野で何がわかっていて何がわかっていないのか、何が問いになりうるのかがわかってくる。 分野にもよるが、そうなるまでに論文を3-40本読むことになるか。 この段階になると、ついに研究計画を立てる、というこ…
今回はダラダラ書いているこのシリーズ。 前回までに論文の読み方、探し方などを書いた。 ある程度文献を読むと次の問題に直面する。 どこかに書いてあったのだが、どこに書いてあったのか思い出せない。 たくさん読んだはずなのに、あまり覚えていない。 ま…
今回は論文によらない研究の探し方。 論文は完成した研究であるということは前回書いた。 では、他にどんなものがあるのか。 本・博士論文 完成した研究で、雑誌以外の方法でまとめられているものがある。 それは博士論文。 これは博士号をもらうために個人…
今回からは研究の探し方について。 研究には大きくわけて論文になっているものとなっていないものがある。 論文になっているものは研究が完成したもの、なっていないものは進行中か完成しなかったもの、ということになる。 今回はそんな論文の探し方と注意に…
いよいよ、論文を読む編ラスト。 前回までに各論を書いたので、最後に結論についてとまとめ。 まず、結論。 イントロ、方法、結果、考察を精査して、その上で結論が本当に正しいのかを考える。 方法が正しくなくて結論が正しくない。 結果が甘くて結論は立証…
さて、いよいよ論文を読む、も佳境。 次は結果と考察。 まずは結果。 ここには方法に対応する形でつらつらと結果が書いてある。 基本的にはそれ以上でもそれ以下でもないので、イントロ・方法ほど注意深く読む必要はない。 方法に対応する形できちんと書かれ…
スライドが出来上がった。 そうしたらもうあとは発表を待つのみ、と思うでしょう。 が、それは甘い。 と、いうわけで、スライドができたらやることについて。 (1)しゃべりの原稿を書いてみる いや、私は原稿読むようなプレゼンはしないからいらない、と言う…
今回はスライド作成のポイントについて。 その前に、論文とスライド発表は何が違うのかわかるだろうか。 両方とも同じ研究を世に広めるための行為なのだが、目的が全然違う。 論文は自身の行った研究について、検証可能な形で公表するのが目的。 だから、細…
発表をしよう編は研究をしようシリーズの最後らへんに持って来る予定だったが、まあ卒論発表会も近いので変則的にこのタイミングで書いてみようと思う。 そのうち本編にのどこかに位置付ける予定。 さて。 大学生も学年が進んでくると、研究発表の機会がやっ…
さて、前回のつづき。 方法の章ですべきは研究の正しさの検証。 ここを読み取っていく。 正しさの検証のためには、やったことが余すことなく記載されている必要がある。 これは再現性の検証のためにも必須。 論文によってはこの情報が不十分なため、検証が不…