週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

趣味的に一緒に研究したい人(緩募)

【緩募】心理学の実験研究を趣味的にやりたい人、とSNSで発信したところ、わりと食いつきがいい。
実際にコンタクトを取ってきた学生さんがいたりもする。
興味ある人、結構いるのかなーと思ったりしたので、今回はこれについて書いてみようと思う。

僕はもともと、心理学の実験をやって、その最中の脳活動測ったり、行動がどう変わったか、なんかを研究する人。
今はなんでも屋化していて、質問紙データを分析したり、子どもの観察をしたり、支援をしたりの研究もする。
基本的に研究は楽しい営みだと思っていて、興味のままに新しいことを明らかにしていくことにおもしろさを感じる人間。
これは、別に研究者に閉じられた話ではなく、一定数こういうのが楽しい・おもしろいと感じる人がいると思っている。
こういうタイプの人たちと、細々と共同研究できたらいいなぁ、というのが、「【緩募】趣味的にやりたい人」の意図。
多くの研究者は、共同研究者という一緒に研究する研究者がいるのだけど、それを研究者に限らずに考えている、と捉えていただけたらそう大きくははずれないと思う。

どういう人を想定しているか。
例えば、うちの卒論生や修論生が卒業後、細々と研究活動を継続したい、なんてのはど真ん中。
心理学系の学部や院を出て、その後仕事をしながら趣味的に研究したい、なんていうパタンもそう。
レベルに応じて、指導的なこともしながら、一緒に研究をしていきたい。
その先に、大学院進学なんてのもおもしろいと思う。
大学院の使い方としては理想的なパタン。

うちの学部生で、卒論で心理系の研究を考えているのだけど、もう早くからやりたい、というのはあり。
心理系の大学院進学を考えていて、学部の卒論とは別に心理系の研究がしたい、というのはなしではない。
心理学に興味があるので、なんとなくやってみたい、も同様。
ただ、心理学のバックグラウンドがない場合には、まずは書籍紹介からスタートということになると思う。
ある程度興味が定まったら、一緒に論文読んだり、やること考えたりのステージに進む。

少しだけ注意がある。
まず、研究にはかなりの時間を使う。
忙しすぎてあまり時間を使えないという場合は、研究が完成しない可能性があるので一緒に研究は難しいかもしれない。
特に学生さんで、学部の卒論とは全く別にやる、という場合は取れる時間との相談ということになる。
上級生でこれから卒論もある、みたいな場合は趣味的に研究は卒業後の方がいいと思う。
希望する人が、どういうバックグラウンドで、どういうモチベーションで、どういう状況にいるか、で変わるので、まあご相談いただいて。
共同でやる研究が論文発表までひとサイクル回せるかどうか、が判断のポイント。
一番困るのが、こちらの資源をたくさん使うものの研究が中途半端になり完成しないパタン。
僕の時間、研究費、場所の制約から、これはできるだけ避けたいと思っている。
ある程度のところまで回らないと、僕の側が楽しくない。
僕のモチベーションでない実験を組み立てて、結果を見て、データについてあれやこれや議論して、発表するからおもしろい。

もう一つ。
本務に影響が出ない範囲で一緒にやる、ということになる。
よって、時期によって僕の方があまり時間が取れない、ということもありうる。
仕事の忙しさ、結構波がございまして。
この辺りの事情をくんでいただければ幸い。

主に趣味的に心理学の実験研究、ということを書いたが、働いていて仕事上の問題意識から実験以外の共同研究をしたい、などがあればこれは別途ご相談いただければ。
心理系の方法論は網羅していると思うので、双方にとっていい形の共同研究ができそうなら、大歓迎。

以上、一緒に研究しよう、のお誘い記事でございました。
研究は楽しいですよ。
ではまた。




神奈川県のどこか。

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2023/02/26 16:20
そろそろ移動しようかと思う。
鳥駅スタバにて。


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Update 2023/02/26
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