週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

データ分析と論文執筆には時間がかかる(研究をしよう38)

卒業研究のスケジュールを考えるで、データ分析は遅くとも11月(1月末が〆切の場合)で終わらせておくように書いた。 ただ。 どうもこのあたりが全然伝わっていないように感じることがある。 そこで、今回はこいつに絞って詳しく書いてみようと思う。 論文執…

研究でやってはいけないこと〜捏造編(研究をしよう37)

前回は盗作はいけないよ、ということを書いた。 せっかくなので、もう一つの研究不正、捏造と改ざんについて。 まあ、学部学生レベルでの捏造は盗用と比べるとそんなにないのだけど、改ざんはその重要性がわからずやってしまう、ということもないとは言えな…

ノートはいい、筆記具はいい No.3

さあ。 このどうでもいいシリーズも最終回(シリーズはこちら)。 この上、何を書くことがるのか、と思われるかたもいるかもしれない。 いや、しかし。 まだまだたくさんある。 今回はマニアック編。 ノートに筆記具で書く、ということをずっとやっていると…

わかりやすく伝える人は頭の良い人、なのか

SNSで「難しい言葉をいっぱい言うのは簡単」「わかりやすく伝える方が頭良い」というのを見た。 有名人の投稿だったので、結構注目を集めていたよう。 なるほど、確かに!みたいな反応が多かったか。 さっそく、知り合いの学生さんが、これを引き合いに出し…

研究でやってはいけないこと〜剽窃編(研究をしよう36)

研究には、絶対にやってはいけないことがある。 学部生、未熟な院生レベルだと、これがよくわかっていない場合がある。 よくよく振り返ると、学部生向けにあまりこれに関する授業や講習がなかったりする。 ただ、これ、研究業界でやると犯罪に準じたヤバさが…

谷中研究室に関するQ&A:学部編

研究室(学部ゼミ)配属について、よくある質問をQ&Aとしてまとめてみました。 ゼミを決める時の参考にしていただければ幸いです。 なお、大学院修士編、もいずれあげる予定です。 また、研究室のあれこれについてはこちらにも書いています。 まだの人はお読…

なぜ指導教員は前と言っていることが違うのか(大学教員生き物シリーズ)

なぜ指導教員は前と言っていることが違うのか。 卒論生・大学院生と話していると、時々こういうことを言われることがある。 これは結構よくあることらしく、場所・人を問わず、聞く。 そういえば、僕も院生時代、これに覚えがある。 え、それ、先生が言った…

僕の研究変遷記〜修士編前半

前回(学部編)の続き。 大学学部は幅広く学び、いざ院の修士へ。 進学先は北の大地の大きな大学。 ここの医学系の大学院だった。 研究室は脳の電気生理学系の研究室。 高次脳機能学分野、という字面のイメージだけで希望を出し、ここに配属となった。 今考…

1週間徹底的のんびり休暇日記

今シーズンの年末年始は暦の並びがとてもよい。 いやー、極めてよい。 12/27(水)まで授業だったものの、12/28(木)まで勤務したら12/29(金)から休暇入り。 明けの1/4-5は木金平日であるものの、大学の粋な計らいにより授業はなし、休暇奨励日になってい…

2024年の生き方

長らくこういうのやっていなかったのだけど、今年は元日が月曜日ゆえ、たまには、という気分になった。 中堅・中年にありがちな、日々の忙しさにかまけて思うように生きられていない、という感じがなくもない。 よって、ここ数年の我が身を振り返りつつ、今…

本の紹介,「あきらめない 働く女性に贈る愛と勇気のメッセージ(村木厚子(著),日経ビジネス人文庫)」

あきらめない 働く女性に贈る愛と勇気のメッセージ 村木厚子(著) 難易度:☆ 村木厚子さんは、地方国立大学(高知大学)を出たあと、キャリア官僚として労働省に入省、事務次官まで上りつめた人。 僕は地方国立大学で教えているので、地方国立大学経由でこう…

ノートはいい,筆記具はいい No.2

このシリーズ、まさかの2作目(1作目はコチラ)。 ノートと筆記具というアナログツールがいかにいいか、という布教的な記事、その2。 ちなみに、その3もある。 なぜこのシリーズを書こうと思ったか。 最近、忙しさもあってか、週刊雑記帳が月刊化していた…

オレ、働きすぎを反省する

このブログ、ここのところサボり気味。 9月は1回のみの更新。 10月も同様だった。 なんでこんなことになっているかといえば、忙しかった。 発端は前期で、授業の準備と後始末で忙しく。 その合間に余計なお仕事を引き受け、もっと忙しくなり。 学会に行った…

本の紹介,「病気の子どもの教育入門 改訂増補版(全国病弱養育研究会(編),クリエイツかもがわ)」

病気の子どもの教育入門 改訂増補版 全国病弱養育研究会(編) 難易度:☆☆ 病気の子ども、というのは世の中に結構たくさんいる。 考えればわかるのだが、病気になっていると、通常の教育制度では満足に教育を受けられない。 そこで、病気の子どものために用意…

ノートはいい,筆記具はいい No.1

わりと誤解されがちなのだけど、僕はわりとアナログな人間。 もちろんIT系は苦手ではないので使いはする。 でも、そればかりではなく、アナログな手段も併用している。 例えば、ノートと筆記具。 僕に会ったことある人は見たことある人も多いことと思うが、…

日本語の論文は必要

英語は研究業界の共通語である。 よって研究者は英語で論文を書くべきである。 日本語の論文なんて不要。 研究業績としては評価しない。 この業界にいると、そういう極端なことをおっしゃられる方にお会いする。 と、いうか、それがスタンダードで疑われてす…

実験協力者募集ー注意に関する研究(大人)(残,男34,女34)

面接調査の概要 心理実験室において、映像を見て手を動かす認知課題を行ってもらいます。 また、課題に関連した簡単な面接と質問紙に取り組んでもらいます。 謝礼 500円の図書カード 調査日程 2023年12月下旬~2024年1月中旬 調査時間 30分程度(説明含む,…

本の紹介,「アメリカの大学・ニッポンの大学(苅谷剛彦,中公新書ラクレ)」

アメリカの大学・ニッポンの大学 苅谷剛彦(著) 難易度:☆ 著名な教育社会学者が、まだ新人だった頃に書いたアメリカの大学に関する本。 専門書ではなく、本人がアメリカの大学での教育経験を踏まえた軽い読み物。 数年前に読んだのを再読したのだが、おもし…

障害児等病理学特論2023(鳥取大学・院)

授業内容 第1回 オリエンテーション(10/6) 神経系の基礎(1) 最初~ニューロンの基本構造と役割 第2回 神経系の基礎(2)(10/13) 神経間の情報伝達~脳の構造:全部 第3回 神経系の基礎(3)(10/20) 大脳の機能~ラスト 発達障害の基礎(1) …

病弱児等の生理・病理・心理2023(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション 病弱の概要(1)(10/4) 最初~病弱とは:合理的配慮 第2回 病弱の概要(2)(10/11) 病弱に関連した解剖と生理~病弱と教育:病弱教育の目的 第3回 病弱の概要(3)(10/18) 病弱と教育:自立活動~ラスト 身体…

病弱児等の教育課程と指導法2023(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション(10/4) 病弱の概要(1) 最初~病弱に関連した解剖と生理 第2回 病弱の概要(2)(10/11) 病弱と疾患:最初~ラスト 第3回 病弱教育の歴史と現状(1)(10/18) 最初~戦前の歴史全部 第4回 病弱教育の歴史と現…

運転免許を更新するとかしないとか

前回の運転免許更新から5年がたった。 誕生日がそろそろなので、お前も更新せい、という通知が来た。 それが1ヶ月前の話。 平日仕事を休んで行こうにも、その時間はない。 我々、この時期はとても忙しいもので。 幸いにして、通知によると免許センターは平日…

教員免許状の裏技的な取り方

前々から書こうと思っていた、このネタ。 教員免許状には興味があるものの、忙しくて単位を揃えるだけの余裕がない。 主免許に加えて、校種の違う別の免許が欲しいが、その余裕がないのであきらめてしまう。 うちだと、小学校の免許に中高や特支を加えたいの…

楽しい楽しい夏季休暇日記

夏休みも4日目に突入した。 11日の山の日を皮切りに、16日まで休暇。 6日間の休暇で、かつ、〆切仕事がみんな片付いている。 こんなことは、まあ、めずらしい。 そこで、数週間前よりこの夏季休暇をどうするか、頭を使い続けていた。 おそらく、ここ数か月で…

核は抑止力になるのか

核抑止力、という言葉をよく聞く。 核戦力を持っていると、相手から攻撃されない。 特に、核による攻撃。 まあそんな意味らしい。 核で攻撃すれば、こちらも核で攻撃する。 やれるもんならやってみろ。 そうやって力で牽制し合う。 お互いが大ダメージになる…

ラジオが好き

ラジオはよい。 とても、よい。 小さな頃は周りにラジオ好きが多かったが、僕はその頃からの古参組ではない。 車を運転するようになってからなので、参入はわりと遅い。 スマホ・インターネット経由で電波を気にせず聴けるようになってからは、もうかなり聴…

どうせ評価指標は変わるんだよ

僕は評価というものに対して結構懐疑的。 GPA、TOEIC、業績評価、などなど、世の中評価があふれているわけだが、それを追い求めることに対して否定的な態度を取ることが多い。 他人に評価されたい。 会社や業界などで評価されたい。 潜在的なのか意識的なの…

本の紹介,「わが指のオーケストラ(山本おさむ,秋田書店)」

わが指のオーケストラ 山本おさむ(著) 難易度:☆ 我が国の近代的な学校制度が始まったのは明治の初め。 わりと早い段階で各地に小学校が開設された。 しかし、障害児教育が義務化された(障害の程度によらず義務教育を受けられるようになった)のはかなり遅…

特別支援教育を学ぶための本

僕は幼少中高の先生向けに「特別支援教育」という免許必修科目を担当している。 今回はこの科目向けに教科書調査した中から、良さそうな本を紹介する。 授業だけではよくわからんという人や、もっと知識を深めたい人はぜひ読んでいただいて。 もちろん、この…

AIと大学教育 その3 AI時代の大学教育

今回は大学教育について。 想定読者は主に同業者。 ChatGPTを含めたAIがどんなものかは前回までに書いた。 今回はそれを踏まえて、これから大学教育でどう対処していくかについて考えていく。 レポートによる成績評価 この問題。 大学教員の間ではホットな話…