雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。

ゼミでの論文紹介発表〜心構え編(研究をしよう26)

ゼミ配属になった。 いよいよゼミで論文の紹介の発表。 しかし。 発表ってどんな感じかわからない。 どんな資料を作っていいかわからない。 そういう人に向けて、今回より何回か記事を書いてみようと思う。 ゼミの形式については、所属ゼミやその分野によっ…

スペースのはなし

TwitterにSpaceという機能がついた。 現在はスマホアプリからのみ利用可能なようで、PCやタブレット経由の方は名前しか聞いたことないかもしれない。 学生さんや有名ツイッタラーがよく利用しており、ちょっと気になっていた。 どんな機能かといえば、公開お…

卒業研究の進め方と落とし穴(研究をしよう25)

今回も悩める卒論生への記事。 卒論を進めていく中で、よく見られる注意点を書いてみようと思う。 論文の読み方 卒論を進めている最中に、論文を読むことは日常。 ただ、その読み方が気になることがある。 どういうことか。 卒論も中盤くらいになってくると…

おみやげ・サバイバル

僕は客先におみやげを持って行かない。 これは仲間内では結構有名で、社会人としていかがなものか、と自分でも思わないではないのだが、まあ持っていかない。 本日は、そんな僕の反社会人的な特性への言い訳的な記事。 例によって、何の役にも立たない。 ま…

学振のこと(大学院へ行きたい人へ7)

学振。 このタイトルを見て、なんのことかわからなかった人。 今回はそんなアナタにこそ読んでほしい記事。 前回の記事で少しだけ触れた 博士課程に進んで研究者になりたい。 でも、経済的な問題から躊躇してしまう。 これは学生さんからよく聞かれる悩み。 …

政治を勉強したい人のために No.1 時事と問題を知る

「政治のことを勉強したいのですが、どうしたらいいですか。」 これはたまに質問されること。 SNSで発言したり、ここでものを書いたりしているせいか。 そこで、今回はこのことについて書いてみようと思う。 ここでいう政治は学術的なことではなく、あくまで…

研究計画を立てる〜実践編(研究をしよう24)

このテーマではすでに何度か書いた。 それでもなお、難しいらしい。 そこで。 理想的なことはわかった、でも、どうしていいかわからないんだ、という人向けに。 研究テーマを決める、研究計画を立てよう 前編、研究計画を立てよう 後編がまだの人は、まずは…

東海道を歩いた話

僕は歩くのがとても好き。 カメラ片手にぶらぶらしていると、気付けば数キロ歩いているとういうのはザラ。 都内散策なんかすると、新宿・渋谷から東京駅まで歩く、ということもよくある。 で、若かりしのある日。 僕は思いついてしまった。 東海道を歩いてみ…

論文に嘘を書いたりしないの?(研究こぼれ話 No.1)

数年前のゼミでの話。 確か、統計を使った数字バリバリの研究論文だったと思う。 その論文を読んでいる最中に、学生さんが素朴な疑問を持った。 「論文に嘘を書いたりしないのか?数字が嘘ってことはないのか?」 実に、いい質問。 今日はこのネタについて。…

本の紹介,「少年事件に取り組む: 家裁調査官の現場から(藤原 正範(著),岩波新書)」

少年事件に取り組む: 家裁調査官の現場から 藤原 正範 (著) 難易度:☆ 家庭裁判所調査官という職をご存知だろうか。 家庭に関する事件について、必要な調査を行う職種。 家庭裁判所は少年法の審判を行うため、これに先立ち調査官は様々な調査を行う。 心理…

障害児等神経生理学研究2021(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション(4/20) 脳と神経の基礎(1) 最初~ニューロンの基本構造 第2回 脳と神経の基礎(2)(5/11) 神経細胞の情報処理:最初~活動電位が生まれるまで 第3回 脳と神経の基礎(3)(5/14) 神経細胞の情報処理:活動電…

肢体不自由児等の教育課程と指導法2021(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション(4/21) 肢体不自由の概要(1) 最初~中枢神経と末梢神経 第2回 肢体不自由の概要(2)(4/28) 脊髄の概要~肢体不自由の病理ラスト 第3回 肢体不自由の概要(3)(5/12) 肢体不自由の教育 肢体不自由教育の歴史…

肢体不自由児等の生理・病理・心理2021(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション(4/21) 肢体不自由の概要(1) 最初~筋系まで 第2回 肢体不自由の概要(2)(4/28) 骨系~重度・重複障害 第3回 肢体不自由の概要(3)(5/12) 重症心身障害~ラスト 身体の構造と機能(概要)(1) 最初~呼…

特別支援教育(初等)2021(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション(4/19) 特別支援教育の概要(1) 最初~インクルーシブ教育まで 第2回 特別支援教育の概要(2)(4/26) 合理的配慮~発達障害 第3回 特別支援教育の概要(3)(5/10) 特別支援教育の目的~免許制度まで 第4回 …

院に行きたい人が知っておきたいこと(大学院へ行きたい人へ6)

僕は地方国立大の学部経由、大手国立大学・大学院(修士)というコースをたどった。 周りには院への進学を志す人がほとんどおらず、研究大学の学生なら当然知っていることを知らなかった。 そこで、当時の僕を想定しつつ、知っておきたいことをいくつか書く…

大学教員(僕のなりたかったもの7)

いろいろと書いてきたが、いよいよコイツ。 これになりたいと思ったのは大学生の中盤ごろ。 もともと修士で他大の院に行くことは大学入学時から決めていた。 その延長線として大学教員という選択肢が出てきた。 理由はいろいろある。 まずは、大学教育に関わ…

本の紹介,「アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで(赤木 和重(著),ひとなる書房)」

赤木 和重 赤木 和重(著) 難易度:☆ 研究業界にはサバティカル休暇というものがある。 研究休暇とも言われる。 大学に何年か務めるともらえ、一定期間(長いと1年間)通常の業務が免除される。 この期間を利用して、充電したり研究したり他機関に留学に出た…

震災10年

あの日、僕は福井のとある大学にいた。 脳波実験をしていて、実験室の外で実験用のモニタを見ていた。 14時46分。 ゆっさゆっさと静かに揺れ始めた。 天井にぶら下げていた、予備の脳波電極がゆっくりと揺れていた。 小さくゆるい周期で少し長めのその揺れを…

夜行列車のはなし

今はもう残り少なくなったが、僕が大学生くらいまでは夜行列車というのが存在した。 夜に、東京駅、上野駅の在来線ホームに行くと、行き先案内板には全国の地名が並んでいた。 これらの駅に行けば、本当に全国各地どこにでも行くことができた。 南は西鹿児島…

本の紹介,「電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ(すずらんの会,角川文庫)」

電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ すずらんの会(編) 難易度:☆ 世の中には、病気のため通常の学校に通うことができない子どもたちがいる。 ただ、我々には教育を受ける権利があるため、これを保障するために様々な仕組みが用意されている。 院…

成功の理由と失敗の原因と格差社会の話

成功するとお金持ちになり、そうでないとお金持ちになれない。 ある職業は収入が多く、ある職業は収入が少ない。 同じ会社でも、地位によって収入に格差が生じる。 仕事ができる人は富み、仕事ができない人は貧する。 新自由主義の中で、当たり前に受け入れ…

卒業研究の進め方と落とし穴(研究をしよう23)

今回は卒業研究にしぼったテーマを。 卒論生がおちいりやすい落とし穴と研究のすすめ方について。 卒論生はその多くが初めての研究になる。 それがゆえに、研究の進め方の勝手がわからなかったり、落ちやすい落とし穴があったりする。 今回はそれなりについ…

研究テーマを決める(研究をしよう22)

論文の読み方、文献整理、研究計画の立て方はすでに書いた。 これであとは研究計画が勝手にできあがるだろう、と思っていた。 ただ、先日、学生さんが何をやっていいかわからない、と言ってきた。 確かに、今まで書いてきたことだけだと、独力で進めるには少…

2020年と30代を振り返る年の瀬の話

えらい目にあった。 30代とここ1年の話である。 30代については、今年の40歳の誕生日前日に厳かに振り返る予定も、それすら叶わなかった話は既に書いた。 まあそんなわけなので、ここ一年と30代についてしみじみと振り返りつつ、次の1年の夢と希望を書いてみ…

裁量労働制と大学教員 その1 基本編

大学教員は裁量労働制という仕組みで働いている。 特に国立大学は多くがそう。 ただ、大学教員がこの仕組みを理解しているかというと、そんなことはないように思う。 そこで、今回はこの仕組みについて知っていることを書く。 自分への備忘録としての意味合…

四十路記念日

去る9月1日。 僕はめでたく四十の大台に乗ることになった。 四十といえば、中学生の時の人生計画だとすでに中3の息子がいて、本気のキャッチボールをしている、というはずの年齢。 いろいろと思うところがあり、散々だった30代を振り返りつつ、その日を厳か…

本の紹介,「‪心の理論―心を読む心の科学 ‬(子安 増生,岩波科学ライブラリー)」

‪心の理論―心を読む心の科学 子安 増生(著) 難易度:☆☆ 心の理論という言葉をご存知だろうか。 心理学の世界では知らない人がいないくらい有名。 僕も発達心理学や発達障害系の授業で必ず扱うトピック。 心の理論。 簡単に言うと、他人が何を考えているかを…

友人に教える(大学生のための学び方入門13)

いろいろ書いてきたこのシリーズ。 次はこれ。 友人に教える。 これは前に書いた「自分の言葉で説明してみる」の亜種。 大学ではテストや課題がある。 これは結構ヘビーなので、みんな四苦八苦する。 この時、教える役を買って出てみよう。 重宝される上に、…

本の紹介,「15メートルの通学路(山本 純士 ,角川文庫)」

15メートルの通学路 山本 純士(著) 難易度:☆ 久々のこのシリーズ。 紹介したい本は結構あるんだ。 ただ、書くにあたっては本を読み直しているので、ちと時間がかかる。 忙しいと、なかなかね。 言い訳はすんだので本題。 みなさんは病弱教育という言葉をご…

高校教員(僕のなりたかったもの6)

さあいよいよ、今の僕を見て予想つくものが登場。 高校教員。 こいつになりたい、という時期がかなり長いこと続いた。 ただ、なりたい、と思った時期はかなり遅い。 僕はちょっと変わった経歴を持っている。 大学に2つ通っているのだ。 一つ目はさる地方国立…