週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

教育奮闘記

つれえぜ、一人親方研究室(教育奮闘記10)

医学部や工学部だと、1つの研究室に教授を頂点として、准教授・講師・助教等の教員がいて、さらに複数スタッフがいるということが多い。 この仕組みを講座制というそうで、昔はこの方式をとることが多かった。 いわゆる博士講座と呼ばれる方式で、教員数の積…

教科書・副読本探しの大変さ(教育奮闘記9)

大学教員をやっていて結構大変なことの一つに、教科書・副読本探しがある。 そこで、今回はこのネタで1本書いてみる。 これね、皆さんが思っているよりも、手間がかかっている大変な作業なのです。 大学生ともなると、授業だけで学習が完了、とはならない。 …

多様な学生を教育すること(教育奮闘記 8)

教育って難しい。 本当に難しい。 僕が特に難しいと感じているのは、学生が多様である部分。 今回はここに焦点を絞って書いてみる。 当然だが、大学生は実に多様である。 能力が多様なだけではない。 授業や研究に対するモチベーションが大きく異なる。 言い…

やってみたい成績評価法

僕の授業、学生さんの達成度については基本的に試験で測る。 理由は単純で、授業の目標達成度を測るものとして、これが一番客観的で優れていると考えるから。 これは、 なぜ、テストをするのか に書いた通り。 学生さんもまあだいたいはわかっていて、ちゃん…

教員養成と研究振興のはなし

僕は現在、教員養成に携わっている。 そのため、教員が将来の選択肢である学生さんや、その養成に携わっているさまざまな大学教員と話をする機会が多い。 そして、これら方々から、気になることを聞くことがある。 教員養成に理解がない、それどころか、自分…

大学教育の問題 その3 時間以外編

前回は大学教育の問題について、時間の観点から書いた。 今日はそれ以外の観点から書いてみる。 時間の話と全く独立の話ではなく、主には時間配分で教育以外のことに時間を使いたくなる要因が存在する、という話。 評価の問題 大学教員は研究者である。 その…

大学教育の問題 その2 時間編

前回のつづき。 大学教育の問題は、大きくは時間がないというところに帰結するということを書いた。 なぜ時間なのか、今回は具体的に掘り下げていく。 教育には手間がかかる 当たり前のことなのだが、教育には手間がかかる。 そして、当然ながらこの手間が授…

大学教育の問題 その1 導入編

僕が大学生の時。 大学の授業にはひどいものが残っていた。 授業のレベルが学生に全くあっていないもの、準備を全くしていないと思われるもの、教科書を読み上げるだけのもの。 学生のことを考えて練られた授業というものもあったものの、ひどいものもいくら…

オンライン授業備忘録〜システム編

さて、前回は前期の授業スタイルについて書いた。 今回は授業のシステムについて。 僕の授業システム(前期前半) ウェブカメラ エレコムかサンワサプライか、かなりオーソドックスなWebカメラを使用。 通常はオフで、必要に応じてzoomのカメラを切り替えて…

教育やめたこと色々話

この大学で教えるようになって時間が経った。 もともとが教育がしたくてこの仕事を志したので、いろいろとやりたいことを試してはみた。 ただ、授業準備がゼロからなので初年度が一番忙しい、という前評判には見事に裏切られ、年々忙しくなってゆく。 その中…