大学生・院生へ
今回はダラダラ書いているこのシリーズ。 前回までに論文の読み方、探し方などを書いた。 ある程度文献を読むと次の問題に直面する。 どこかに書いてあったのだが、どこに書いてあったのか思い出せない。 たくさん読んだはずなのに、あまり覚えていない。 ま…
大学生くらいになると、まあうすうす気づく思う。 人の能力って、生まれながらに平等ではない。 生まれながらに、歴然とした差が存在する。 同じ勉強をするにしても、血の滲むような勉強量が必要な人もいれば、一度聞いただけでさしたる努力もなく理解してし…
本を読んだり、誰かの話を聞いたり。 そういうことで刺激を受けると、人間というのは単純なもので、自分もやってみよう、となることがある。 でもなかなか始められない。 やろうやろうと思いつつ、先延ばし。 やりたいのに時間がない。 そんなことはないだろ…
前回は、大学院ってなぁに、という話を書いた。 今回は入るまでに身につけておいた方がよいこと。 英語力 これは必須。 どんな研究分野でも英語で情報を取れる(つまり、英語の論文や専門書が読める)ことは、研究を進める上でのかなり基礎的な能力になる。 …
ちらほらそういう話を聞くので、今回はこのテーマ。 まず。 大学院とは何をするところなのか。 答えられるだろうか。 学部生の中には誤解している人も多い。 「さらに勉強をするところ」と考えた人は間違い。 勉強をするところは大学の学部で、大学院はそう…
新シリーズ最初のトピックは授業。 今回はその1回目。 大学では教室の席は自由に決めることができる。 多くの学生は後ろの方から席を埋めていく。 が、これはとてももったいない。 なぜか。 後ろの方に座ると、どうしても黒板・スライド・指示棒などが見えに…
学生さんに学会参加を促す記事の2019年度版。 学生さんにとって学会というと、なんかすごいところな気がするらしい。 が、そんなことは全くない。 分野にもよるが、卒論生や院生も発表している。 大人数の前で格調高く発表していることもあるが、ポスターの…
僕の授業の評価は基本テストでやる。 持込不可のわりとオーソドックスなタイプのテスト。 うちの学部では珍しいのか、学生さんにとても嫌がられる。 でもやめる気はない。 今日はそんなテストについて、なんでやるの?という裏話を書く。 客観的に知識レベル…
大学で何を学んだらよいか、はすでにシリーズ化した。 そこで本シリーズではどうやって学んだらよいか、を書くことにする。 こんな風に授業を受けるとお得だよ、とか、 こんなことやるともったいないよ、とか、 そんなことを書いていく予定。 大学の上手な使…
このネタ。 きっと関心が高いことと思う。 そんなわけで今回はコイツについて書く。 まあ多くの教員がそうだろうが、小手先テクニックで点数を取ってもらってもうれしくない。 なるべく、ちゃんと勉強した結果として、ちゃんと点数がついてくるテストを作ろ…
大学まで進んだ多くの人にとって、大学は人生最後の学校、ということになる。 大学は卒業してしまえばそれっきりなのか、といえばそんなこともない。 今日はそんな、大学卒業後の話。 困った時に行く 社会人になると時々困ってしまうことがある。 主には仕事…
どうやって卒業研究が進んでいくのか。 やったことない人にはイメージしづらいようなので書いてみることにした。 ついでに、どの段階でどんな力がつくのか、具体的にどんなことをやるのか、も書いてみようと思う。 これから取り組む人は参考にしていただきた…
スライドが出来上がった。 そうしたらもうあとは発表を待つのみ、と思うでしょう。 が、それは甘い。 と、いうわけで、スライドができたらやることについて。 (1)しゃべりの原稿を書いてみる いや、私は原稿読むようなプレゼンはしないからいらない、と言う…
今回はスライド作成のポイントについて。 その前に、論文とスライド発表は何が違うのかわかるだろうか。 両方とも同じ研究を世に広めるための行為なのだが、目的が全然違う。 論文は自身の行った研究について、検証可能な形で公表するのが目的。 だから、細…
発表をしよう編は研究をしようシリーズの最後らへんに持って来る予定だったが、まあ卒論発表会も近いので変則的にこのタイミングで書いてみようと思う。 そのうち本編にのどこかに位置付ける予定。 さて。 大学生も学年が進んでくると、研究発表の機会がやっ…
先日、授業でしゃべっていた時のこと。 ある学生さんから、学術論文についてこんなコメントがあった。 学術論文になっているものってすべて正しいんじゃないんですか? これ、一般の人がよく犯す間違い。 世に出ている論文はあくまでなんらかの根拠をもとに…
学生諸君。 卒論やレポートを書くときバックアップをとっているだろうか。 きっととっていない人が多いことと思う。 もしとっていないのであれば、悪いことは言わない。 今すぐ取ろう。 パソコンやハードディスク、USBメモリは、本当にある日突然逝く。 提出…
研究室に行ったけどいなかった。 一体いついるのか。 こういう質問をよくされるので、会う方法・会えるコツを書いてみました。 会いたい学生諸君は参考にしてください。 しかし、そんなにいないかなー、。 他の教員に比べるといる方だと思うだけどなぁ。 (…
谷中研究室で研究したいと考えている人への案内です。 卒論・修論についてがメインですが,それ以外の人への案内も少し含みます。 一般的な研究室の選び方についてはこちらをご覧ください。 まず,指導可能な研究ですが, 障害,特別支援,心理学,脳科学,…
このシリーズもいよいよ最終回。 前回までに決め方の3つのポイントを書きました。 これに加えて重要な点があります。 それは所属学生数。 いくら3つのポイントがパーフェクトでも, 人数が多すぎる場合はうまくいかないことがあります。 研究室の体制(教員…
このシリーズも3回目。 3つ目は教員との相性です。 前回までに書いた専門性や指導スタイルも広い意味では相性と考えることもできるかもしれませんが, ここでいう相性は早い話が好きかそうでないか,です。 そんなんで卒論指導教員を決めていいのか,という…
前回の続き。 教員の専門性と並んで大事なのは,教員の卒論の指導スタイルです。 これは各教員かなり異なります。 大きくは卒論のテーマ設定に関するものと,日常の指導スタイルがあります。 まずは,テーマ設定についてのスタイル。 学生さんが研究テーマを…
時々学生さんに聞かれるので記事にしました。 うちは地方国立の教育学部系で、教員一人一人が個人商店のように独立した研究室を持つタイプの組織。 医学部や工学部のように教授を頂点とした大人数の研究室型の組織には当てはまらないかもしれませんが、共通…