週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

研究時間捻出試行錯誤日記 働く時間編

研究をする時間がない(このトピックのややまじめな記事はコチラを読んでいただいて)。
困ったことに本当にない。
あまりにも研究ができないので、時間の使い方をモニタ・分析したことがある。
その結果、やはり純粋に時間がない、というのが結論であった。
僕が12時間集中力を切らすことなくフル集中することができ、瞬時に別の仕事へと没入できるスーパーマンだったらちょっとは研究もできよう。
しかし、残念ながらそのような優秀さなんてものはカケラもなく、日々苦闘しながら働いている。

そもそも、自分の業務スタイルもよくない。
まず、研究中心ではない。
教育中心に考えている。
しかし分野がら、教育することが研究に直接つながらない。
でも授業には手を抜きたくないし、卒論生の指導は最優先にしたい。
学生さんの研究室訪問は質問の有無にかかわらず大歓迎。
研究室の敷居は下げておきたい。
この仕事を志した理由が教育にあるので、このスタイルは基本的には変えたくない。
なお、研究教育以外の頼まれ仕事は「はい!よろこんで!」の精神で引き受けるのが信条だったのだけど、これは廃止した。
過労死しそうになった。

その上で。
できる範囲で、なんとか研究時間を捻出できないか、いろいろと試してきた。
今回書くのは、まあほぼ試行錯誤と失敗の記録である。

帰宅時間を遅くする

何も考えずにやっていたのがコレ。
1日12時間滞在くらいが目安。
朝は普通の時間に来て夜遅くまでいる、世間によくあるスタイル。
最初の方はコレで時間を幾らか捻出できた。

が。
研究室の敷居を下げすぎたせいで、来訪者も僕がいる時間を把握して来るようになった。
質問、相談、ただただしゃべりに。
まあこれ自体は狙ってやっていたことなのでいいのだが、ちょっとやりすぎた。
なんかあんま仕事が進まないなぁ、と気づいて記録をつけたところ、1日の来訪者が10人を超えた日もあった。
作業が進まないので、授業準備だけでいっぱいいっぱいに。
ついに白旗。
遅い時間の来訪についてはお断りすることになった。

朝型に切り替える

これは唯一少しだけ成功した方法。
朝の方が捗るので、早朝に出勤して早くに仕事をはじめ、ちゃっちゃと帰宅する。
目安は8時間くらい滞在して、夕日が出る前には帰宅といった感じ。

これは大変快適。
朝は頭がスッキリしており仕事がサクサク片付く。
これで余った時間を研究に!となった時期もあった。

しかし、これにもまた落とし穴が。
朝仕事が捗るのは疲れがしっかり取れていることが前提。
業務上の何かが集中したり、日中何かに時間を取られたり、研究に集中しすぎたりすると、帰る時間が遅くなる。
すると、疲れが溜まり、次の日の朝は眠くて眠くて仕事にならない。
場合によっては起きられない。
そりゃあそう。
ただ朝早い時間帯の出勤時間が増えただけになっているのだから。

かくして、いくらかは効率的になりはしたものの、研究時間が捻出できるほどにはならなかった。
無念。

昼で帰る

もともと裁量労働制詳しくはこちら)につき、出勤時間にしばりがない。
じゃあ、もういっそ、家で仕事したらいいんじゃないか。
頭がスッキリしているうちに職場での仕事を終えて、残りは家の書斎で仕事したらいい。
どうせ仕事の半分くらいはどこでもできる仕事なんだし。
環境を変えることで集中力を復活させられるし、規則正しい生活もできる。
独身で自宅は極めて静かなので、作業効率も上がる。
弁当も必要なくなり、持ち運びの手間、作る手間も減る。
それに、うまいご飯も食べれる。
と、まあ、在宅勤務にヒントを得て、これはいい考えだ、となった。

で。
やってみた結果。
作業効率が上がる、というのはその通りだった。
ただね。
作業時間そのものが減る日があることに気づいた。
まず、昼までに帰れなかった場合。
お弁当がないため、外に食べにいかねばならず、これが時間ロスになる。
しかもお腹が空いていると理性的ではなくなるため、待ち時間の多いラーメン屋に行きたくなる。
もともと自作弁当は時間節約のためにやっていたので、その分仕事時間が減る。

さらに。
家で自炊が基本になるのだが、ご飯がいちいち手間のかかったものになる。
ご飯を作り始めて、食べて、食器洗うところまで考えると、結構な時間ロス。
だったら、そのへん踏まえて手間のかからんもの作ればいいじゃないか、という声も聞こえてきそうだが、そうは問屋が卸さない。
お腹が空いているときの僕は理性的ではなく、どちらかと言わなくても愚か者の類である。
うまいパスタ、とか、自家製カレーとか、そういう手間のかかるものばかり思いついて時間を潰す。

と、いうわけで、この方法、時間当たりの仕事効率と生活の質は向上するものの、絶対的な仕事時間はやや減少するため、そこまで画期的な方法とはならなかった。


長くなったので今回はここでおしまい。
いろいろもがいているよ、っていうお話兼単なるバカ話。
まあ担当授業数が多すぎるのが直接的な原因なのだが、これはすぐにはどうにもならない。
がんばっとるわけです。




f:id:htyanaka:20220228213229j:plain 鳥取かなー。

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2022/02/05 18:17
休暇中。
鳥駅スタバにて。


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Update 2022/02/05
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