雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。

本の紹介

本の紹介,「遥かなる甲子園(山本おさむ(著),双葉社)」

遥かなる甲子園(山本おさむ) 著者(著) 難易度:☆ かつて沖縄に北城ろう学校という学校があった。 ご存知だろうか。 沖縄の人でも知らない人は多いのではないかと思う。 この学校はかなり特殊な学校で、1学年・同一世代のみで構成されていた。 その学年が…

本の紹介,「合理的配慮 — 対話を開く、対話が拓く(川島 聡 他,有斐閣)」

合理的配慮 — 対話を開く、対話が拓く 川島 聡 他(著) 難易度:☆☆☆ 合理的配慮という言葉をご存知だろうか。 これは障害者権利条約において提唱された概念。 日本は2014年に批准した。 これに対応した障害者差別解消法などが整備され、この中で合理的配慮が…

本の紹介,「理科系の作文技術(‪木下 是雄‬,岩波新書)」

理科系の作文技術 木下 是雄(著) 難易度:☆☆ すべての大学生に早い段階で読んでほしいと思っている本がこれ。 「理科系の」とは書いてあるものの、内容は理科系に限られない。 報告書や論文などを含め、すべてのビジネス系の文章をわかりやすく書くための技…

本の紹介,「読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き(井上 智 他,ぶどう社)」

読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き 井上 智、井上 賞子(著) 難易度:☆ ディスレクシアという障害をご存知だろうか。 世の中には生まれつき読むことが極端に苦手な人たちがいる。 このような障害をディスレクシア…

本の紹介,「伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力(大久保街亜、 岡田謙介,勁草書房)」

伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力 大久保街亜、 岡田謙介(著) 難易度:☆☆☆☆☆ ここではやさしめの本を扱うことが多いのだが、今回は少しマニアックなやつを。 心理学をやっていると統計検定をよく使う。 この統計検定についてまず整理し、問…

本の紹介,「おさなごころを科学する: 進化する幼児観(森口 佑介,新曜社)」

おさなごころを科学する: 進化する幼児観 森口 佑介(著) 難易度:☆☆☆☆ 乳幼児期の心理発達について、さまざまな角度から解説した本。 無能とされていた古い乳幼児観から、意外と有能だと考え直された新しい乳幼児観、大人との質的な違い、脳研究の知見など…

本の紹介,「大学とは何か(吉見 俊哉,岩波新書)」

大学とは何か 吉見 俊哉(著) 難易度:☆☆☆ 大学とは何か。 こう問いかけられた時、さっと答えられるだろうか。 大学を目指す高校生や現役の大学生に問うてみると次のような答えが返ってくる。 専門的な知識を学ぶところ。 これはある意味では正しいが、十分…

本の紹介,「IQってホントは何なんだ?(村上 宣寛,日経BP社)」

IQってホントは何なんだ? 村上 宣寛(著) 難易度:☆☆ 知能指数(IQ)を知りたい人向けの本、2冊目。 1冊目「知能指数―発達心理学からみたIQ (滝沢 武久,中公新書)」を読んでいない人はそちらも参考にしていただきたく。 IQはいろいろのところで測定さ…

本の紹介,「知能指数―発達心理学からみたIQ (滝沢 武久,中公新書)」

知能指数―発達心理学からみたIQ 滝沢 武久(著) 難易度:☆☆ 特別支援系の授業や心理学を教えていると、時々出てくるのが知能指数(IQ)。 知的障害だとIQがいくつ以下で、こんなテストがあるよ、というように教科書で扱われる。 が、結局のところIQってなぁ…

本の紹介,「それでも、日本人は「戦争」を選んだ(加藤 陽子(著),新潮文庫)」

それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤 陽子(著) 難易度:☆☆ この時期には戦争物をいくつか読むようにしている。 で、今年読んだうちのひとつがコイツ。 これが、本当によかった。 今年読んだ本の中で、1番のアタリかもしれない。 そんな本。 著者の加藤…

本の紹介,「カレーライスを一から作る(前田 亜紀(著),ポプラ社)」

カレーライスを一から作る 前田 亜紀(著) 難易度:☆ カレーライスを一から作る。 どんなことをイメージするだろうか。 市販のルーを使わず香辛料の配合からゼロベースで作る、というのを思い浮かべる人も多いことと思う。 僕も最初はそう思った。 が、違う…

本の紹介,「科学者と戦争(池内 了,岩波新書)」

科学者と戦争 池内 了(著) 難易度:☆☆ 科学技術と戦争は切っても切り離せない関係だということに異論のある人はほとんどいないと思う。 ノーベルが発明したダイナマイトはその後戦争に使われたし、 インターネットは軍事目的で開発されたものが民間に転用さ…

本の紹介,「脳の学習力(ブレイクモア,他(著),岩波現代文庫)」

脳の学習力 ブレイクモア,他(著) 難易度:☆☆☆ この仕事をしていると現役の小・中・高・特別支援学校の先生に、 脳科学に興味あるのだけど何かいい本ないか、とよく聞かれる。 この場合の脳科学の本とは、基礎本や専門書ではない。 現場で役に立つ脳科学と…

脳科学に関する本(総論編)

脳科学に関する本(総論編) 授業や講演で興味を持った方に読んでほしい本をまとめました。 今回は脳科学を全体的に学ぶことができるものがメインです。 運動系,視覚系といった各論や,発達・教育と関連した脳科学はまた別の記事で。 なお,紹介している本…

本の紹介,「君たちはどう生きるか(吉野 源三郎(著),岩波文庫)」

君たちはどう生きるか 吉野 源三郎(著) 難易度:☆ 最近漫画になって話題となった本。 原作は名著と名高く、僕もわりと早い段階で購入。 長らく積ん読本として書架で休んでいた。 漫画も出たことだしせっかくの機会なので、と、先日引っ張り出して来てようや…

本の紹介,「脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ(大隅 典子(著),講談社ブルーバックス)」

脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ(大隅 典子(著),講談社ブルーバックス) 大隅 典子(著) 難易度:☆☆ この仕事をしていると、 「発達障害について学びたいのだが何かよい本はないか」と聞かれることがよくある。 発達障害については注目され…

本の紹介,「池上彰東工大講義シリーズ(池上彰(著),文春文庫)」

池上彰東工大講義シリーズ 池上彰(著) 難易度:☆☆ わかりやすいニュース解説でおなじみの池上彰さん。 知らない人も多いとは思うが、彼は今東工大で教養系の教員をしている。 そんな彼の講義録を書籍化したのがこのシリーズ。 現代時事を理解する上で重要な…

本の紹介,「大人が知らない子どもの体の不思議(榊原洋一(著)、講談社ブルーバックス)」

大人が知らない子どもの体の不思議 榊原洋一(著) 難易度:☆ 関連分野:病弱生理、小児保健、小児発達学、生理学、発達心理学 子どもは大人と比較してできないことが多い。 それが成長に伴い大人に近づいていく。 まあ、こんな子ども観を持っている人が多いの…

本の紹介,「竜馬がゆく(司馬遼太郎(著),文春文庫)」

竜馬がゆく 司馬遼太郎(著) 難易度:☆ 本の紹介コーナを思いついてもう数年がたった。 実際に記事を書き始めて半年。 専門系の本ばっかの紹介であった。 ただ,このコーナもともとは誰かの本探しのヒントになれば,と思い立ったもので, 専門書以外もどんど…

本の紹介,「転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由(臼井 二美男(著)、ポプラ社)」

転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由 臼井二美男(著) 難易度:☆ 関連分野:肢体不自由、特別支援教育、障害者スポーツ 義肢装具士という仕事をご存知だろうか。 世の中には何らかの理由で四肢を失った人や機能障害を持った人がいる。 義足等の義肢や機能…

本の紹介,1リットルの涙(木藤亜也(著)、幻冬舎文庫)

1リットルの涙 木藤亜也(著) 難易度:☆ 関連分野:肢体不自由、病弱教育、特別支援教育 特別支援教育系の教員を目指す人、福祉の現場で仕事がしたい人など、 将来障害のある人と関わる仕事を考えている人は様々な理論、制度を学んでいることと思う。 ただ、…

本の紹介,「考える血管―細胞の相互作用から見た新しい血管像(児玉 龍彦 他,著)」

考える血管―細胞の相互作用から見た新しい血管像 児玉 龍彦 他(著) 難易度:☆☆☆ 関連分野:病弱生理、生理学、生物学、教養 血管について、最新の研究成果をわかりやすく解説した一般向け新書(ブルーバックス)。 血管の基本的な事柄からマニアックな研究成…

難易度の意味(本の紹介)

難易度の意味 ☆×1 すごくやさしい。 高校生から読める一般向け書籍。 ☆×2 やさしい。 大学教養レベルの一般向け書籍。 ☆×3 ふつう。 大学教養レベル~専門入門レベルの書籍。 新書・文庫等になれた人やその分野に抵抗のない人にもオススメ。 ☆×4 やや難しい…