週刊雑記帳(ブログ)

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論文・レポートに関する本

大学生になるとレポートや論文を書くようになる。
単位評価のためのレポート、プロジェクトの大きなレポート、総仕上げとして卒業論文修士論文
4年間を通じて逃れることができないのがこの書くという作業。
面倒くさいと思われがちだが、この能力をしっかり磨いておくと社会に出てからかなりの武器になる。
社会って文書で何かを訴える機会、結構多い。
詳しくは、「書く力(なぜ学ぶのか、何を学ぶのか 8 )」も参考にしていただきたく。

ただ。
レポートや論文は闇雲に自己流で書いても能力はあまり身につかない。
大学でも初年時ゼミ等で少しは教えているのだが、これだけだと足りない。
そこで、レポートに取り組む学生さんや卒論・修論に取り組む学生さん向けに、取り組む前に読んでおいてほしい書籍をまとめた。
今回紹介する3冊は全て視点が異なり、それぞれものすごく役に立つ。
卒業までにぜひ全部読んでおきたい。
授業レポートを作成する際に参考にしたいのが、小笠原と木下の本。
論文を作成する際に参考にしたいのが、木下と戸田山の本。
それぞれ何度読み返してもタメになるので、ぜひ手元に置いておいてほしい。

なお、紹介する3冊については、プレゼン発表を行う際にも役にたつ。
これは、論文・レポートの書き方とプレゼンによる論理的な発表は基本的な部分で共通しているため。
プレゼン発表の技術を磨きたい方も、まずは論文・レポートの書き方の本で基本的な構造を学び、その後プレゼンに関する本でテクニックを学ぶことをお勧めする。

最新版 大学生のためのレポート・論文術(小笠原 喜康)

小笠原 喜康(2018) 『最新版 大学生のためのレポート・論文術』 (講談社現代新書)

論文・レポートの書き方についてワードの使い方レベルから解説する、超初級本。
論文・レポート執筆時のワードの設定や資料の集め方、論文のルール、基本構造まで幅広く書かれている。
必要なことがコンパクトに詰まっている。
マニュアル的な使い方も可能。
新入生や論文の書き方本を読んだことない学生にはおススメ。

理科系の作文技術(木下 是雄)

木下 是雄(1981) 『理科系の作文技術』 (中公新書)

少し詳しめの書評はこちら

論文・レポートの書き方系の本で忘れてはならないのがこの本。
理科系とあるが、文系でもビジネス系でも「伝える文章」を書くのであれば非常にためになる。
論文を書く上で必要な情報はすべて詰まっている。
30年以上たった今でも読み続けられているのが、名著の証。
早いうちに読んでおいてほしい本。

新版 論文の教室(戸田山 和久)

戸田山 和久(2012)『新版 論文の教室―レポートから卒論まで』 (NHKブックス)

論理的に何かを主張するために書くものが論文やレポートである。
この本では論文というものを全くわかっていない学生が登場。
彼の書くダメレポートが先生の指導によってちょっとずつよくなっていくというスタイルの内容になっている。
先生と学生のやり取り形式のため、やや冗長に感じることもあるかもしれないが、マニュアル形式の本よりも理解がしやすい。
論理的な発表(スライド等)の下地としても役に立つ。
巻末には論文の書き方についての書籍リストもあり、こちらからさらに勉強することも可能。
初学者が基本を学ぶにはイチオシの本。
卒論に取りかかる前の卒論生にも読んでおいてほしい1冊。




f:id:htyanaka:20200719234310j:plain 横浜にて。

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2020/07/19 17:32
休暇中。
鳥駅ドトールにて。


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Update 2020/07/19
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