週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

学会へ行こう1〜学会とは何か(研究をしよう31)

大学生のうちに学会へ遊びに行ってみよう。
私は研究者にならないのでいいでーす、なんて人にもおすすめしている。
社会に出てから、非研究領域で働く人も、自分の仕事と関連して学会・研究を活用するというのはよくある。
そういう人にこそ読んでほしいのが、この記事。

学会というとなんだか敷居が高いような気がするが、そんなことはない。
発表はすごい先生から、日々教えてくる教員、ポスドク(博士研究員)、大学院生まで幅広くいる。
学部の4年生も稀に混ざっている。
まあ公開卒論発表会、くらいに考えていただいてもいいかもしれない。

大学以外の人もいる。
学術的な研究機関はもちろんのこと、心理学系の学会だと警察や自衛隊系、企業の人なんかもたくさんいる。
もちろん、教員や普段は病院で働いている心理師、児童相談所系の職員、保育士さんなど、心理学が絡んださまざまな職種の人達が発表している。
これは心理学に限ったことではなく、どの学会でも関連分野の非研究職の発表が見られる。
まとめると、研究をしたさまざまな人が研究を発表し、自分の研究成果を広めるとともに、参加者と議論をする中で自分では気づけなかった視点などを見つけてさらに研究の発展を目指す場、といったところ。

研究発表だけやっているのか、と言えば、そんなこともない。
その学会や学会員が重視する大事なことについて、テーマ別に深めるシンポジウムや、技術や知識を学べる教育講演(チュートリアル講座)なども用意されている。
研究の方法論、そのテーマの研究事情などなど、最新の内容やマニアックな情報を、これから学びたい人に向けて講演してくれる。
「ハラスメントをどう防ぐか」「これからのキャリアパス」など、学術的な内容ではないが業界人が興味ある内容について議論することもある。
関連分野の出版社や企業のブースが出展することもあり、これらを回るのもおもしろい。

研究業界にいる者にとっては、上記に加えて、同窓会的な交流、意見交換をきっかけとした共同研究の機会の発掘、といった意味合いもある。

今回は学会の概要について書いた。
次回以降、何回かにわけてその楽しみ方・利用の仕方などを書く。

では今回はこの辺で。
また。




横浜だろうか。

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2022/09/20 20:05
連勤が続く9月。
鳥取市内にて。


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Update 2022/09/20
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