週刊雑記帳(ブログ)

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記者(僕のなりたかったもの5)

細々と続けているこのシリーズ。
いよいよ大学生に。
僕は入学前から大学院(修士)にいく予定だったので、大学では幅広く学ぶことを主眼に置いていた。
幅広く学んだ上で、大学院で特定の分野の専門性を深めようというハラ。
大学学部はリベラルアーツ(教養)をメインに考えていた。
そうは言っても、将来の進路のことも考えていて、前に書いたプログラマや放送局の裏方、映像制作の人、などをおぼろげに将来の進路ととして思い描いていた。
あとは、数学の高校教員というのもあったか。
これはまたいずれ描く。
そこで、幅広く情報系を学べて教員免許状も取れる大学として、教育学部のゼロ免コース(教員免許状を必修としないコース)の情報系に進むことにした。
各大学からカリキュラム表を取り寄せた結果、候補は3つくらいに絞られ、その中の一つに進学することになる。

さて。
大学に進んだあと何をしたかといえば、本を読みまくった。
もともと幅広く教養を身につけたいと思っていたので、暇さえあれば本を読んだ。
本自体は専門だけではなく、かなり幅広く興味の赴くままになんでも読んだ。
誰かがおもしろいと言えば取り寄せ、教員の部屋に遊びに行けば本だなを物色し、本屋の新書・文庫コーナで新しい分野の本を探した。
今の雑食系読書習慣はこの時期についたと思う。

その結果、いいなと思うようになったのが、記者。
当時、よく読んだ本の著者に立花隆さんという人がいた。
この人は読書の鬼で、本の重さで自宅を2度物理的に傾けたり、図書館みたいな自宅を建てたり、増え行く積読本を見てサラリーマンをやめたり、と、とにかくぶっ飛んだ人だった。
彼はサラリーマン時代は記者さんで、辞めたのちも物書きとして活動していた。
で、彼の書く本がことごとくおもしろかった。
田中角栄のことを調べては記事を書き、最終的に首相退陣に追い込んだのや有名な話。
科学ライターとしても有能で、彼の書いた科学系の本は他のサイエンスライターの書く本とは一線を画していた。
ああ、こういう仕事人いいな、と思ったわけ。

もともと、マスコミ業界には興味があったのは前回までに書いた。
アナウンサや技術的裏方などなど。
ただ、大学時代いろいろと本を読んだ結果、コンテンツそのものを作る人に興味を持つようになった。
様々な社会問題などを読むにつけ、それを伝える人になりたい、と。
一般向け科学系の本にへぼいものが多かったのもきっかけの一つ。
難しい科学をわかりやすく翻訳して紹介する人がいてもいい、そんなふうに思った。

で、これらができる仕事、と考えると記者ということになる。
科学部か政治・経済系の記者になって、日々各仕事をする。
好きな本も読み続けられる仕事でもある。
とてもよい、と思ったわけ。

ただ、これは大学院に行くかそれとも学部卒でそっち系に進むかで悩んだ時に、選択肢としては落ちることになる。
理由はわりと僕らしいものなのだが、ここには書かない。
その後、大学院修士課程に入るもかなり早い段階で博士課程進学に興味を失う。
修士課程在学中に就活が開始することになった。
なので大学院修士課程修了時の進路として再び出てきても良さそうなものなのだが、なぜか出てこなかった。
よって進路としてはお蔵入りとあいなった。

ただ。
コイツは未成熟なまま僕の中のどこかにいるような気がしている。

今回はこの辺で。
ではまた。




f:id:htyanaka:20201025234815j:plain 多分鳥取市内。


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2020/10/25 23:45
休暇中。
横浜にて。


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Update 2020/10/25
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