週刊雑記帳(ブログ)

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遠隔授業に関するあれこれ No.1 概要と問題

コロナ対策として、全国的に遠隔授業の流れ。
いろいろと困っている人もいると思うので、いくつか書いてみることにした。
参考にしていただきたく。

遠隔授業の形式

おそらく、以下のようなスタイルの遠隔授業が行われることになる。

双方向やり取り型

主にはZoomやGoogle meetを使って、声や映像でやり取りをする型
うちの大学はGoogle meetのやり方について簡単なサポートがあったので、これが多いと思う。
全国的にはZoomが多いのではないか。
授業使用という意味ではZoomが圧倒的に適している。

一方向伝達型(映像、スライド)

学生とのリアルタイムなやり取りはせずに、動画や映像を見ておいてね、という型。
ライブ配信だとZoomやGoogle meet、Youtube等のサイトを使ったものが考えられる。
いつでも視聴可能なタイプとしては、映像ファイルを見てもらう方法、パワーポイントのファイルに音声をくっつけたものを見てもらう方法がある。
いずれもクラウドか学内の教育支援システム(ManabaやMoodle)を介してファイルが配信される。
うちは、クラウドならGoogle Drive、教育支援システムはManabaがメインとなる。

一方向伝達型(テキスト、課題型)

授業内容について資料を読む、テキストを読む、それについての課題を要求するというタイプ。
この場合、ファイルをクラウドか教育支援システムからダウンロードして使う、ということになる。



まあだいたい、こんな感じになるのではないだろうか。
これらを教員が組み合わせて使っていくとになると思う。
教員側も慣れていないので、手探り。
なので、授業が進むにつれてスタイルも変わっていくことになるのではないか。
この辺り、学生側もくんでいただければありがたい。


予想される問題点

ネットワーク環境

一番気になるのがコレ。
どのスタイルにしても、今までに使ったことのない通信量を使うことになる。
携帯回線だと弱いプランの場合は通信制限になってしまう。
どの程度の通信量になるのかはちょっとやってみないとわからないところがあるものの、ここは問題点となると思う。

ソフトウェア

遠隔授業では様々なソフトが必要になる。
特に、対面授業では紙で配っていたものがファイルで配られる。
ファイルを閲覧するには対応したソフトウェアが必要。
教員側は当然入っていると思って配信したものの、学生側に見るためのソフトが入っていない、ということはあり得る。
双方が注意したいポイント。

学内ネットワークへの接続

教育支援システムやメール等は原則学内からのみアクセス可能になっている。
学外から接続するためには、特別な認証(二段階認証、ワンタイムパスワード等)が必要なことが多い。
これらを設定して使えるようにしておかないと、遠隔授業に必要なマテリアルが使えないということになる。
事前に設定しておきたい。
なお、設定方法の解説ページの閲覧や初期設定については学内からのみ可能な場合があるので、うまくできない場合は学内のネットワークへつないで試してみる必要がある。

会議ツール特有の問題

会議ツールでは、マイク、ビデオカメラ、スピーカ(イヤホン)が必要になる。
特に、マイク、ビデオカメラは機種によって入っていない場合がある。
前もって確認しておく必要がある。
なお、同じ授業を複数PCを使って同じ空間で視聴した場合、ハウリングが起こる。
これは、スピーカーから出てきた音をマイクで拾って、それがまたスピーカから出てくる、を繰り返すため。
自宅で一人で聞く以外は対策が必要。

その他こまごましたこと

資料を電子版として使おうとした場合、2台目のPCやタブレットが必要。
授業のライブ視聴に1台目のPCを使っているため、そのPCで資料にメモを取るのはほとんど不可能。
スマホは画面が小さく、メモには適していないし、ライブ映像を見るには小さすぎる場合が多い。
タブレットを持っていない人はあらかじめ印刷を行っておく必要がある。



とりあえず、考えられる問題点を挙げてみた。
具体的な事前準備は次回。




益田かな。


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2020/04/19 14:16
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2020/04/19
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