週刊雑記帳(ブログ)

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政治を勉強したい人のために No.2 政治家を知る

前回は時事に詳しくなるなど、ごく基本的なことを書いた。
その先に何をしたらいいか。
思いつくものをいくつか書いてみようと思う。
あくまで私見ではあるが、ある程度は役に立つと思う。
で、今回は政治家を知る編。

政治家の考えを知る

まずはその人がどういう考えの持ち主かを知る。
全員は難しいので、最初は選挙区の有力候補者と国のトップあたりでいいと思う。
前者については、選挙前がよいか。
選挙前になると、選挙公報や政権放送、HPなどを通じて政治家の意見・考えを知ることができる。
それらに一度目を通してみる、というのがはじめの一歩か。
街頭演説なんかを聞きに行く、というのも悪くない。
選挙前に、各新聞が論点別に考えの比較対象表を作ってくれることがあり、こいつも大変役に立つ。
新聞社が考えるその選挙での論点別に、賛成・反対を載せてくれるので、手っ取り早く重要な政策についての考え方を知ることができる。

国のトップになる政治家、ということだと本を読む、というのも手。
トップになるような政治家は、自身の考えを本としてまとめてあることが多く、その人の考え方をざっと知ることができる。
安倍さんも菅さんも、新書を出している。

その政治家がどんな団体に所属しているか、を知るのも一つの方法。
どんな政党に属しているか、政党内でどんなグループに属しているか、どんな役割が多いか、超党派の団体としてどのようなものに参加しているか。
そのあたりは、個人の思想を知る上で、役に立つ。

考え方を知って、推しの政治家を作っておくとおもしろい。
そうでない政治家を選ぶときでも、推しがある種の基準になる。

政治家の仕事ぶりを見る

選挙のための情報や出版された本は、ある種見せるために作られたもの。
ある程度の考えは知ることができるが、実際にどんな人なのかはよくわからない。
立派な考え方なのだけど実行力がなくて実現不能なこともあれば、過激に進めすぎて他の人を傷つけることもある。
考えばかりが立派で人物が伴っていない場合や、政治家としての仕事姿勢に疑問が生じることもある。

そこで推しの政治家(選挙区で投票した政治家、入れた比例で受かった政治家、トップなど)ができたら、実際の仕事風景を見てみる。
一番いいのは、国会をみること。
予算委員会あたりを見ると、質問者として質問に立っている場合もあるし、大臣級以上だと答弁にも立つ。
NHKで中継されることもあるし、中継がない場合でもネットで中継されているのでこれを見てみる。

これは結構オススメ。
わりと政治家の素が出ていて、印象が変わる。
政治家個人としてだけでなく、政党や政府という集団としての性質についても知ることができる。
もっと応援したくなるのであれば、よし。
逆にこれは、、、と思うのであっても、またよし。
仕事を任せるわけだから、素の仕事ぶりを見ておくのは大事。

討論番組やメディアのインタビューや記事なんかにも注目しておくといいか。
Twitterなんかで発言をウォッチングしてくというのもまたよし。

政治家の個人史を知る

ある程度経験のある政治家の場合、その人の過去を知るというのも有効。
政治家として、どういう人生を歩んできたか。
これはかなり色が出る。

一つの政党で中枢を歩んできた。
政党間を渡り歩いてきた。
信念を貫いて愚直に仕事をしてきた。
柔軟に考えを変化させてきた。
良くも悪くもその人の色が出る。

ある程度の経歴を持っていると、政府中枢の役職についている場合もある。
そのとき何をしたのか。
どういう法案に賛成してきて、答弁してきたのか。
どんな仕事をしてきたのか。

若手だと、政治家の前に何をしていたのか。
どういった経緯で政治家になったのかを知っておくのも参考になる。
これも十人十色で面白い。

これらについてはその人についての本や雑誌記事などで知ることができる。
最近ではネットに古い記事が上がっていたりもするので、そういう情報を探してみるのもいいか。
近代史あたりを読んでもその人が出てくることがあるので、そういう本を読んでみるのも悪くない。


ではでは。
今回はこの辺で。




f:id:htyanaka:20210606225242j:plain ワタクシ、鳥取の仁風閣と申します。


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2021/06/06 22:52
ああ、にちよが終わった。
自宅にて。


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Update 2021/06/06
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