週刊雑記帳(ブログ)

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僕の読書物語 その1

本を読め。
僕が学生によくいう言葉。
本を読めると情報を手に入れることができる。
卒業後は誰かが教えてくれる、という機会は格段に減るので、それまでに読む力をつけておくといいよ、いう意味もある。
この辺りは別記事「読む力」を読んでいただければ詳しい。
まあ、それとは別に、読めるとそれだけ楽しみの選択肢が広がって人生豊かになる。
就職活動対策ではない、趣味読書、いいじゃあないか。

で。
じゃあ僕はどうやって本を読むようになっただろうな、とふと考えた。
そんなわけで、昔々を振り返りつつ、大学生くらいまでの読書遍歴を振り返ってみようと思った。

本格的な本に手を出してのは、高校2年生くらいの頃。
旅先でふらっと入った古本屋で、大好きな坂本龍馬の小説を見つけた。
司馬遼太郎「竜馬がゆく」
確か100円とか200円とかそんな価格で、年季の入ったその本は僕と同じくらい年齢だったか。
それまでは、「ほうれんそうマン」シリーズからズッコケ3人組、ドリトル先生ぼくらの7日間戦争シリーズと年齢相応のもの読んでいた。
ちなみに「ほうれんそうマン」シリーズ、若い世代を中心に知らない人も多いとは思う。
かの怪傑ゾロリがまだ主役になる前、悪役として登場していた児童向けの本。
ズッコケ3人組についてはその後、そのまま彼らが歳をとったズッコケ中年3人組シリーズというのが出ていてる。
みんな人生になにか抱えた中年になって、でもあのノリそのままに物語が展開される大人向けの読み物。
ドリトル先生は大学以後、英語を鍛えるのに英語版にもお世話になることに。
読んだことある人がこの本の英語版を語学学習の多読本として使うの、わりとおすすめ。

閑話休題
で、高2の時に本格的な小説というものに入っていった。
竜馬がゆく文庫全8巻はわりとボリュームがあり、かなり時間をかけて読み切った。
その後、司馬遼太郎池波正太郎などの時代物をいくらか読む。
大学に入ると、現代小説も混ぜていくことになる。
この本いいよ、みたいなのが増えるので、そこが始まりだったか。
江國香織はかなり読んだと思う。
この人の短編はとてもよくて、あの頃の心にスーンとした感じで入り込んだ。
スーンとしか言いようがない。
「つめたいよるに」が有名だけれども、「きらきらひかる」なんかも嫌いじゃなかった。
他には、山田詠美吉本ばなな村上春樹白石一文なんかは読んだ記憶が残っている。
村上春樹は熱狂的なファンではないけど、たまに読みたくなる作家さん。
最初に読んだ「ノルウェーの森」は読んだ当時は変わったエロ本くらいの印象しかなかったが、この作品は20年経っても忘れないのですごい作品なのだと思っている。
白石一文は僕が大学生の頃出てきた気鋭で、「一瞬の光」が印象に残っている。
小説については、長編も読むけど、綺麗な短編がたまらなく好きなんだ。
この他にも大量に読んでいるはずなのだが、当時の本はほぼ実家にあるのと、この記事の趣旨でもないので割愛。
小説もある程度読むと、読むことの体力がついてくる。

長くなってしまった。
1本の記事にしようと思っていたが、長すぎるのでここでひと休み。
続きはまた。
ちなみに今でも、学生さんはじめ誰かから小説を紹介されるとなるべく読むようにしている。
忙しいとしばらく積読本入りするものの、人から教えてもらう新しい物語を読むのは結構好き。

ではでは。
また。




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2020/09/05 15:05
土曜の昼間を優雅に。
服部珈琲工房にて。


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Update 2020/09/05
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