さて、前回のつづき。
前回は大学生前半の小説読みあさり記について書いた。
その小説が中心だったのは、大学生の前半。
当時はバイト代の多くが本代に消えていた(代わりにモテアイテムの車は買えなかった)くらいの本の虫。
月1万円は確実に本に使っていて、大学生後半になって専門書に手を出すようになるとこの額がどんどん膨らんでいくことになる。
小説で読む力が少し鍛えられていたところで、ノンフィクションというものに興味を持った。
多くはいわゆる新書という本。
新書についてはそのうち別に記事を書く予定なので詳しくは書かないが、ある事柄について専門家が一般向けに書いた本。
文庫より少しだけ縦長で、岩波新書、中公新書、講談社新書のように各社出していて、本屋さんにもコーナとして各社の新書が並んでいる。
大学図書館だとこの新書については主要出版社のものが全部揃っていたりするので、一度のぞいてみるといいと思う。
で、この新書というものに手を出した。
実は大学途中まで新書という存在を知らず、本屋で働いている友人に教えてもらって知った。
最初に手を出した本は一体なんだろうか。
おそらく授業で聞いたことのうち、気になったテーマについての新書だったと思う。
脳関係、心理関係、情報関係、生物関係、教育関係がメインで、数学も少々。
この辺りの新書で興味あるものを手当たり次第読んでいった。
最初は読むと眠くなったり、うまく進まなかったりというのがあったが、1冊1冊とこなすうちにスピードは上がっていった。
専門分野や授業系のテーマの本がいくらか読めるようになっていたところで、次はあえて知らない未知のテーマの新書を混ぜるようにもなっていった。
新書って本当におもしろくて、その道の専門家が変なタイトルでワクワクするような本を用意してくれていたりする。
大学生の頃読んだものではないが、「ルワンダ中央銀行総裁日記」なんかはオススメ。
日本人がルワンダの中央銀行総裁として赴任して国際貢献する話。
もうタイトルにやられて買ったわけだが、中身も外さなかった。
ルワンダの内戦の経緯も個人的な視点からわかる。
新書の紹介は別でもやっているので、ここではあまり書かない。
おもしろみもないし。
テーマ設定がピンになっているので、深く学べるのが新書のいいところ。
1回の授業で習った範囲に、関連する新書が何十冊も存在することもしばしば。
気になったテーマは、本を変えて何度もたどるような読み方をした。
時間はかかるものの、結構楽しいのだよね。
著者によって視点がこうも違うか、ということにも気付ける。
おまけに、試験対策的に記憶することなくうっすらとした知識が手に入る。
と、まあそんな読書生活な大学生を送っていた。
大学卒業時には新書だったらどの分野でも大体1日ありゃあ読めるようになっていたと思う。
おかげさまで、読む力については卒業後大変役に立っているし、何よりも趣味読書、を楽しめる豊かな人生を送れている。
では、今回はこの辺で。
また。
羽田空港にて。
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2020/09/05 15:15
土曜の昼間を優雅に。
服部珈琲工房にて。
Update 2020/09/05
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