仕事が忙しい。
年々、忙しい。
あまりに忙しいので、脳内生活改善対策ワーキングチームが立ち上がり、対策会議が開かれた結果、朝飯のアウトソーシング化が決定した。
これが5年くらい前、齢40になったかならないか、の頃のハナシである。
もともと、自炊が苦になるタイプではなく、毎日コツコツ納豆と冷奴を食べ続けていたのだが、作る時間、食器を洗う時間を睡眠時間に転換した方よいという、ワーキングチームのギリギリの提言により決断がなされた。
ここで、重大な問題が浮上する。
僕が住むのは大都会、鳥取市である。
で、朝食を所望するのは朝の6時前後。
仕事の忙しさと、朝の通勤ラッシュを避けるためには、この時間より後ろにはずらせない。
我が鳥取市は電化こそまだであるとはいえ、県庁所在地の大都会である。
汽車(電車ではない)はそこそこ混む。
通勤時間帯でも30分に1本とか、車両が2両編成とか、そういう諸々の事情がないとは言い切れないが、大都会ゆえ、まあ混む。
時は折しもコロナ騒動のまったただ中。
人混みを避けたいというこちら側の思惑もあった。
それに、僕は人ごみがあまり好きではない。
話を戻そう。
何が問題なのかと言えば、鳥取市にはその時間に営業している飲食店がほとんどないのだ。
僕の通勤経路で言えば、すき家一択。
本当は吉野家贔屓で、すき家はそんなに好きではなかったのだが、背に腹は代えられない。
すき家通いが始まった。
毎日食べていると不思議なもので、だんだんすき家の味が好きになってくる。
今ではすっかりすき家贔屓になっている(松屋は別)。
こういうのを心理学の言葉で、単純接触効果と言うようだが、僕は専門家ではないので、詳しいことはわからない。
さて。
なぜ僕がすき家で朝食を食べるようになったか。
目的を思い出してほしい。
そう、朝食に係る家事の時間を睡眠時間に替えるためである。
そうすると、調理に時間がかかるもの、食べるのに時間がかかるものでは意味がない。
ついでに遊ぶ金欲しさに節約もしたい。
結果として、牛丼ミニというメニューに固定となった。
最初はそのまま頼んでいたものの、勝手に汁だく(タレがじゃぶじゃぶに増されているもの)になって出てくることがあったため、牛丼ミニつゆ少なめ、というオーダーに落ち着いた。
毎日毎日、飽きることなく、牛丼ミニつゆ少なめ、と頼む。
最初は店員さんもちゃんとオーダーを聞いてくれていたのだが、1,2ヶ月くらい過ぎた頃から、ミニつゆ少なめですね、と確認されるだけでオーダーが通るようになり、数ヶ月後には店入って店員さんと目が合ってうなづけば牛丼ミニつゆ少なめが提供されるようになった。
これは、タッチパネルオーダー、モバイルオーダーになっても引き継がれ、オーダーボタンを押すと同時に控えていた商品が運ばれる運用になっていた。
もはや、目を合わせる必要すらない。
ちなみに、1度だけみそ汁もオーダーしたところ、厨房ざわついたくらいには、定番化していた。
たぶん、内部では「ミニつゆ少なめ」というあだ名で呼ばれていると思う。
そうして、5年の月日が流れた。
で、最近僕は自分のある特殊技術に気づいた。
わかるんです。
どの店員さんが作った牛丼なのかが、牛丼を食べただけで。
食べながら、今日はおっちゃんが厨房かーって見たわけでもないのに思っているのに気づき、試しに何日かやってみると、百発百中でわかる。
我ながらこわっ、と思ったわけです。
できれば、こう、もう少し役に立つ技術がよかったなと思うとかなんとか。
では今回はこの辺で。
また。
よく見ると、鳥の巣っぽいのがある。
鳥取市内にて。
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2025/09/23 21:38
休暇中。
田園都市線の車内にて。
Update 2025/09/23
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