大学で学びたいことについていろいろと、書いてきたこのシリーズ。
今回は少し小休止して、大学4年間について。
大学4年間というのは、多くの大学生にとって、初めての、かなり自由度の高い時期である。
どの授業を取るかも自由、規則内で授業を欠席するのも自由、どういう姿勢で授業に臨むかも自由。
それ以外の時間にバイトするのか、ボランティアをするのか、ごろごろするのか、旅に出るのか。
友人と遊びまくるのもいい、サークル部活三昧もたまらない、一人を堪能するのも悪くない。
何もかもが自由で、親から離れてある程度自分でいろいろなことを決める初めての時期でもある。
このように大学生というのは自由選択でいろいろな過ごし方が可能な時期である、というのはわりと知られている。
当の大学生もそのことを意識していることが多い。
一方で、1つ忘れられていることがある。
それは、この自由な時期、人生においてそうそうやってこない結構稀有なものであること。
多くの人にとっては、次のこういう自由な時期は、定年退職後、ということになるのではないだろうか。
もちろん、大学卒業後も、基本的には自由である。
しかし、その自由は自分の経済的自立の上に成り立っており、多くの時間をお金と引き換えに失うことになる。
大学生のうちは、経済的自立は考えなくていいことが多く、ほとんどの時間を労働にあてる必要がない。
もちろん、働きながら大学に通う学生もいて(そういう学生にはものすごく敬意を払う)、労働に時間を奪われる人もいる。
が、それでも、授業料免除や奨学金の制度が整備されており、日中に学ぶ時間が確保できるようになっている。
さて。
そう考えると、大学時代にどう過ごしたらいいのか、少し立ち止まって考える人が出てくるかもしれない。
バイトも大事、サークル活動も大事、資格取得も大事、就職後の知識も大事。
大事、大事、大事、大事。
まあ、大事でないものなんてない。
どれを選ぶのか、どれを優先させるのか。
なかなか難しい。
もう1つ、大切なことがある。
それは、4年間という年月は、何かを学ぶにしても経験をするにしても、時間としてはかなり長いということ。
何が言いたいのかと言えば、4年間という年月は、本当に大きな差がつく。
この期間に打ち込んだあらゆる経験は、生涯にわたってあなたの力となる。
例えば。
学問分野に力を注いでいるなぁ、という学生は知的な能力がかなり伸びる。
本や論文を読みまくっている人は読解力がつくし、意識して書く力を鍛えている人はその能力がかなり高くなる。
研究を含めた学問に力を入れると、ロジカルな思考力なども手に入れることができる。
学問で鍛えたこれらの能力は、社会に出た時に大きな武器になることは間違いない。
別に、社会で役に立つばかりではない。
学生時代に本を読みまくれば、読書が一生ものの趣味になることはある。
学問や研究的な知識を知ることが楽しくなる、ということだってある。
これらは、役に立つというよりは人生を豊かにする、といった類のもの。
ただ、この時期は前半にも書いた通り、極めて自由な時期である。
よって、高校生までと違い、大学時代は経験の積み重ねに大きな差が出る。
全くやらないという選択ができるわけで、やった人との経験値の差が高校生までとは比べ物にならないくらい大きくなる。
で、それらが、大学卒業後の能力や大学で得たものの大きな差となって現れる。
大学時代というのは、そういう時期であることは意識しておきたい。
(なお、「大学」を意識した過ごし方については、本シリーズに「それって大学生じゃないとできないこと?【番外編】」と「大学でしか学べないこと」があるので興味があればそちらを読んでいただいて)
その上で。
どんな大学生活を送って、卒業後どういう自分になりたいのか。
4年間という時間を自分のためにどう使うのか。
ちょっとだけでもいいから考えて、意識的に過ごしてみてはどうだろうか。
きっとあなたのためになるはず。
では今回はこの辺で。
また。
甲子園にて。
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2025/06/29 19:22
のんびりモード。
南町田タリーズにて。
Update 2025/06/29
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