週刊雑記帳(ブログ)

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東海道を歩いた話

僕は歩くのがとても好き。
カメラ片手にぶらぶらしていると、気付けば数キロ歩いているとういうのはザラ。
都内散策なんかすると、新宿・渋谷から東京駅まで歩く、ということもよくある。
で、若かりしのある日。
僕は思いついてしまった。
東海道を歩いてみたら、楽しいんじゃないか、と。
12年以上前の20代後半のことだった。

当時の僕は、愛知県は岡崎市にいた。
岡崎は最初の任地で、働きはじめて3年目くらいだったと思う。
岡崎や名古屋の街歩きも一通り終わり、新しいことを求めていた。
当時から東京・横浜は好きで、近いこともあって1ヶ月に1回くらい出向いていた。
散策すると旧街道と出会うこともあり、岡崎市内にも旧東海道の名残があった。
そこで、思いついたのだと思う。
東京に行く度に旧街道を歩いてみよう、と。

で、これが大変おもしろかった。
教科書としては、「東海道ネットワークの会 の 新版・完全 「東海道五十三次」 ガイド」という本を使用。
毎回、1−2区間ずつ歩いた。
旧東海道はほぼ国道1号線だと思っていたが、歩いてみるとそんなことはない。
国道はバイパスのように旧街道の近くに新しく作っていることが多く、その1本奥に入った道が旧道であることが多かった。
時には国道を全く離れて、山道に突入することも。
旧東海道散策をやっている人は意外と多く、東京・横浜だと似たような本にカメラ持ちとすれ違うことも結構あった。

旧街道歩きもいくらかやっていると、地図がなくとも大体どこが旧道かわかるようになるのもおもしろかった。
旧宿場町の街道は古い商店街を通っていることが多い。
当たり前なのだが道沿いには神社・お寺が多いのも特徴。
後半は道路の線形でここが旧道なんじゃないか、とあたりをつけられるようになっていた。
安藤広重東海道53次の絵を見ると、当時の面影と変わってしまった地形なんかがわかって、それもまたおもしろかったりした。
徒歩での距離感がわかるようになると、時代小説や水戸黄門等の旅物時代劇が身近な感覚で楽しめるようになる、という副産物もついてきた。
幕末時代小説では東海道の往来が多く、歩いているとそれらに登場する地名を結構目にすることができて楽しかった。
かなり歴史があるので、史跡もだいぶ残っており思いがけずそれらを見つけるのも醍醐味の一つ。
昔の景色を想像しながら歩いていると、ロマンを感じるというか何というか。
一番楽しかったのはこの部分だったと思う。

この東海道53次。
結局静岡まで歩いたあたりで勤務地が岡崎から福井へと変わり、気軽に東海道へ行けなくなったため、あえなく中断となった。
またいつか再開したいなぁ、と思えど、勤務地がどんどん東海道から遠ざかり、今にいたっている。
ちなみに鳥取や福井周辺の旧街道を歩こうと試みたことがあるが、宿場町間の距離があまりにも長すぎる上に、野性味あふれる旧道のようで、早々に断念している。
当時の東海道中記がまだプライベートページに生き残っているようで、興味ある人はこちらをのぞいていただいて。
(当時スマホを意識せずに作ったので、スマホは横向きじゃないと読みづらいかも)

では。
今回はこの辺で。




f:id:htyanaka:20210503105151j:plain これも横浜のとある旧街道沿い。

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2021/05/02 20:26
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2021/05/02
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