週刊雑記帳(ブログ)

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レポートで参考にしたい本が図書館にない!という時の対処法(大学生のための学び方入門9)

大学生にとって避けられないのが、レポート。
レポート課題が出たら、まず文献をおさえに大学図書館に走る。
が、レポートに関する文献が借りられてない。
今回はそんな時にどうしたらいいか、というお話。

ちなみに、大学の調べ物をする上でネットの情報を使うのはやめたほうがいい。
これは、大学生の知識だとネット上の情報の真偽の判定が難しいから。
ある程度知識とリテラシーがついてくると真偽の判定ができるようになるのだが、その知識をつけている最中の大学生にはちょっとハードルが高い。
ある程度情報の質が担保された書籍や文献によるのがいいと思っている。
大学図書館に入っている書籍はある程度の質が担保されている。

公立の図書館をあたる

大学図書館になかったとしても、地域の図書館にはある場合は多い。
市立図書館・県立図書館をうまく活用しよう。
今はwebで蔵書検索ができるので、お目当ての本を探してから足を運ぶこともできる。
大学によっては地域の図書館との連携サービスをしていて、大学図書館で受け取り返却をすることができることもある。
調べてうまく使ってほしい。

公立図書館のもう一つの使い方が、リファレンス・サービス。
カウンターにリファレンス・サービスというコーナーがあるので、そこを利用して本を探すということもできる。
カウンターに行って「〇〇について知りたいのでいい文献はないか」と聞くと、本を紹介してもらえる。
このリファレンス・サービスは、全国の図書館でデータベースを共有しているらしく、かなり役にたつ。
わかりやすい書名の本は貸し出されていても、情報が載っている思いもしなかった書名の本を紹介してくれるかもしれない。

中古本を使う

授業や図書館のリファレンスサービス等でお目当ての本は見つかったものの、貸出中の場合。
次にできるのが、中古本を使うというもの。
Amazonでは新品の他に中古本を買うことができる。
値段はそんな高くないことが多いので、ない場合はこちらで取り寄せるとよい。
ブックオフオンラインなどで価格比較すると安く手に入ることもある。
取り寄せ後丁寧に扱って転売すれば、よりリーズナブルに本を使うことができる。
Amazonで自分で出品するもよし、後輩に売って代々受け継いでいくもよし。

この中古本活用法は卒論などの本格的な研究や社会に出てから本と付き合う際にも役にたつので選択肢の一つとしてぜひおさえておきたい。

CiNii Articlesを使う

CiNii Articles というサイトがある。
これは国立情報学研究所が提供している論文データベース。
卒論等でそのうちお世話になるサイトなのだが、1・2年生は知らないかもしれない。
このサイトは論文検索がメインなのだが、その他の解説記事もひっかかる。
この解説記事やレビュー論文を見つけて取り寄せる。
レビュー論文が何かわからない人は、こちらの記事を参考にしていただきたく。

このサイトを使ってうまく情報を探す。
検索方法としてはお目当てのキーワードを入れる他に、借りたかった書籍の著者、リファレンス・サービスで教えてもらったキーワード等を使う。
その上で、解説記事・レビュー論文っぽいタイトルのものをチェックしていく。
Ciniiではpdfで記事が読めるものとそうでないものがある。
pdfが公開されていればそれをダウンロードして読むことができる。
pdfファイルが公開されていないものでも図書館で取り寄せが可能。
カウンターで複写依頼の申し込みができるので、申し込もう。
お金が少々かかるが数百円程度(多くは500円を超えない)なので大した額ではない。
届くまで1週間程度かかるので、レポートの締め切りを見据えて早めに動きたい。

この、記事を参考にする方法は論文を書く際にも有効なカタイもの。
日々のレポートにおいても積極的に使ってみるといいと思う。


ではでは。
今回はこの辺で。




f:id:htyanaka:20200803005544j:plain ああ、旅に出たい。
浜坂かな。

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2020/08/02 18:32
休暇中。
鳥駅ドトールにて。


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Update 2020/08/02
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