週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

僕の授業のテスト対策

このネタ。
きっと関心が高いことと思う。
そんなわけで今回はコイツについて書く。

まあ多くの教員がそうだろうが、小手先テクニックで点数を取ってもらってもうれしくない。
なるべく、ちゃんと勉強した結果として、ちゃんと点数がついてくるテストを作ろうと思っている。
僕の授業に特化して書くが、きっと試験のあるあらゆる授業・勉強の参考になることと思う。

全体を勉強する

授業中寝ていた、ついていけなかった、という人はまず全体的に内容をおさえよう。
僕の授業では読書案内の最初に、全体がさらえる読み物を紹介している。
スライド資料を眺めてから、その本を読んでみる。
一度で足りなければ2,3度読んでみる。
一つの本ではなく、同レベルの類書を読んでみるのも悪くない。
これで大概は全体的に内容を押さえることができる。
再び資料に目を通すと、わりとわかるようになっていることに気づくと思う。

さらに深めるための本や、軽く読むための本も紹介しているので、そちらにももを通せば、かなり知識が身につく。
ここまでやれば、単位を落とすことはないと思う。

細部を理解する

全体がなんとなくわかったら細部を理解する。
僕の授業のでは「前回のチェックプリント」を配っている。
このプリントにキーワードが載っているので、コイツらを押さえる。
ここに載っているものに関しては、何それ初めて見る、という状態は避けたい。
また、授業中に板書した事項、線を引いたところも重要。
あわせて理解しておきたい。

自分の言葉で説明する

コレ、結構大事。
理解度を測る一つの方法として、自分の言葉で説明してみる、というのがある。
理解した気になっていても、意外とできないもの。
理解が甘い場合もあるし、言語化能力が甘い場合もある。
前者の場合はその事項をしっかりと勉強し直す。
後者については、それ自体が大学での大事な学習の一貫。
後者の能力はちゃんと磨いておくことで、あらゆる大学の試験・レポート、社会に出てからの説明に役に立つ。
自分なりの言葉と言われても、と思うかもしれない。
基準は、同じ授業を受けている友人に説明できるか、というのを使ってみるといい。
意外と難しいが、理解は進む。

僕の授業では、「前回のチェックプリント」「課題」「章末問題」にて問いを設定しているので、コイツを使ってこの辺りの学習をしてほしい。

一番やって欲しくないのが、模範解答の丸暗記。
コレは点数は取れるが、試験後その知識はほぼ役に立たない。
TOEICなどを含めた全ての試験に言えることだが、試験の点数>自分の能力となるような勉強法は避けたい。
このような勉強法は小手先のテクニックに終わってしまい、長期的にみると伸びない。

質問に来る

どうしてもわからなかったら、ポイントをまとめて質問に来よう。
1対多の授業ではわからなくとも、1対1ではわかることが多い。
教育の基本は1対1。
コストの関係で仕方なく1対多になっている。
どんどん質問に行って理解を深めたらいいと思う。
これは大学に在籍していることのメリット。
ここで説明した質問以外の方法は大学生じゃなくともできる。
質問だけは在籍している学生しかできない。
うまく使っていきたい。

ただ、僕はこういう姿勢な上に授業数が多いので、試験前は捕まりづらい。
質問に関しては、このエントリも読んでいただいて、うまく捕まえてほしい。


以上が僕の授業のテスト対策。
ここまでやった人で、今まで単位を落とした人の記憶はない。
ぜひがんばっていただいて。

この中から、自分の得意な勉強スタイルを探していくのも大学での学びの大事なポイントだと思っている。
ちなみに僕が大学生のころは、教科書を何度も読む、と、教員への質問でだいぶかわした。
成績が高いことへのこだわりはなく、知識として定着させることに重きを置いた。

もちろん、時間が足らず落単、期末に反省する、といったことも多かったか。
その辺はみなさんと同じ。




横浜だと思う


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2019/07/07 19:41
休暇中。
鳥駅スタバにて。


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Update 2019/07/07
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