週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

実験協力者募集ー漢字想起に関する心理実験(大人)(残,男0,女0)【終了しました.ありがとうございました.】

実験の概要

心理実験室において,PC画面を見ながら漢字の書き取り課題を行っていただきます.

謝礼

1000円の図書カード

実験日程

2023年1月

実験時間

1時間程度(説明含む,状況により時間は前後します)

実験場所

鳥取大学地域学部棟4F谷中実験室
https://goo.gl/maps/BKoLjChGXzgLjT9X6

実験協力者の条件

・18歳以上の大学生
・右利きの方
・視力(矯正視力でもOK)・色覚・聴覚ともに正常な方
・閉所恐怖症、暗所恐怖症でない方
・12月の予備実験に参加していない方

詳細な研究説明書

研究説明書(pdf)

申し込み方法

件名に「成人心理実験参加希望」とし,本文に下記必要事項を記載の上,メール(アドレス:b19n5227b[あっとまーく]edu.tottori-u.ac.jp,[アットマーク]の部分は@へ変えてください)にてお申し込みください.
必要事項:
①氏名(フリガナ),②年齢,③性別,④生年月日,⑤希望の日程(可能な日をたくさん書いていただけると助かります)

注意事項

・メールの返信は平日休日ともに行います
・3日を過ぎて返信がない場合は,メールが届いていない可能性がありますので再度お申し込みください
・なるべく授業の合間等,ついでに行っていただけるように日程調整を行います


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Update 2023/01/07
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DNAと遺伝子・進化を学ぶための本

大学で障害のことを教えるようになってずいぶんたった。
この分野、障害の原因として遺伝か環境か、を考える機会は多いのだが、そもそも遺伝子ってなあに?DNAってなぁに?という話を理解している人は少ない。
授業でも扱うのだが、どうもとっつきにくくて難しいらしい。
ただ。
このDNAと遺伝の話は、わかると結構おもしろい。
DNAに生じた変化が障害を生み出すこともあるが、その変化がそのまま受け継がれて後世に残ることもある。
進化にもつながるロマンのある話。
そこで、今回はこのトピックについて初めての人でも読める簡単な書籍を何冊かを紹介しようと思う。

遺伝との関係は、障害だけではなく、心理や教育など様々な分野で言及されるもの。
障害を理解する基礎的な素養としてだけでなく、心理学を学ぶ人、教育・保育を学ぶ人にもおすすめ。
もちろん、遺伝や進化といったトピックになんとなく興味を持つあらゆる人が楽しめるハズ。
この分野を深めたい、楽しみたい人はぜひ挑戦していただいて。
なお、ここに紹介している以外の本を別記事に紹介しているのでそちらも参考にしていただければ幸い。


ABO血液型がわかる科学(山本文一郎)

山本文一郎 (2015)『ABO血液型がわかる科学 (岩波ジュニア新書)』
まず最初に読むならこれ。
ジュニア新書なので、高校生から読める。
それでいて、細部までマニアックに書かれているので、生物学・医学に詳しい人でも楽しめる。

さて、内容。
血液型のABOについては多くの方が詳しい。
これが遺伝する、というのもよく知られた話。
このABO型の血液について、その本質・詳細について丁寧に解説したのがこの本。
血液型ABOがどのように決まるのか、それとDNAとの関係、なぜそのようなDNAができたのか、などなど、網羅的にかなり詳しく解説。
血液型を決めるタンパク質の話を題材に、遺伝子とは何か、DNAとは何か、変異や進化などのことを学ぶことができる。

血液型の話は、免疫系の話とも関連がある。
このため、後半では免疫系のことも学ぶことができる。
胎児と母の免疫の話や、免疫系が組織を攻撃してしまう話もおもしろい。

授業で遺伝子やDNAのことを習ったものの、理解が追いつかない、具体的なイメージが浮かばない、という人にも最適。
副読本としては、障害児関係の生理・病理、生物学、心理学の遺伝の話の関連読み物として使える。
生理病理は、遺伝系基礎、血液系、免疫系の各分野の副読本候補。

なお、著者はこの分野のスペシャリストで、ABO型のゲノム配列を決定した研究者とのこと。
一線の研究者の本は自身の研究に偏った内容になりがちだが、網羅的に、でもマニアックに詳細に展開さているのがとても良かった。


遺伝人類学入門 (太田博樹)

太田博樹(2018)『遺伝人類学入門 (ちくま新書) 』
人類はどこからやってきたのか。
この謎について、男性に受け継がれるY染色体と、女性に受け継がれるミトコンドリアDNAに注目して迫る。
DNAの基礎から、人類学研究への応用まで詳細に解説し、その上で男性と女性の人類の起源について考えていく。
PCR法の仕組みなど、かなり基礎的なものの記載もあり、本書のみでこれらの分野を楽しむことができる名著。
DNAの基礎を学びつつ、その変化と人類進化を学ぶことができる。
DNA系の副読本としてかなりおすすめ。

この本は別に紹介記事を書く予定(書いたらここにリンクを貼る)。

哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎(酒井仙吉)

酒井仙吉(2015)『哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎 (ブルーバックス)』
こちらは人類より大きく、哺乳類の進化に迫った本。
有性生殖の誕生、海から陸へ、そして鳥類・哺乳類への進化を順を追って解説していく。

進化の仕組みを解説する章で、基礎的なことを学ぶことが可能。
その上で、なぜ哺乳類へ進化していったのかに迫る。
恐竜の滅び、陸生になる時に得たもの、鳥類への進化。
そして、乳とは何か、乳腺への進化へと展開していく。
これがおもしろい。
哺乳類への進化を通じて、DNAと進化の関係を学ぶことができる。

なお、著者は泌乳について分子レベルで研究している研究者。
乳に関しても詳しく、それもおもしろかった。


「がん」はなぜできるのか (国立がん研究センター研究所)

国立がん研究センター研究所編(2018)『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)』
DNAと遺伝の話が大きく関わるのがいわゆる「がん」。
このがんにについて、最先端の研究所が詳しく解説した本がこれ。
遺伝子とDNAの基礎を知った上で、個人に注目するなら「がん」が学びやすい。
「がん」は個人内のDNAの変化(変異)がもとで起こることがわかっている。
DNAや遺伝子の長い時間をかけた壮大な生き残り合戦が進化だとすれば、個人内で寿命という時間の範囲で生き残り合戦を繰り広げているのが「がん」。
で、「がん」を題材にDNAと遺伝子を学ぶのであれば、おすすめなのがこの本。

この本では、がんという疾患の基礎メカニズム、それを理解するのに必要なDNAの基本について解説。
現在わかっている知見をもとに、どうやって生じ、どのように生体を死に至らしめるのか、についてわかりやすく書く。
また、これらの解明されているメカニズムをもとにした最新の治療法などを知ることができる。
我々にとって身近ながんという病について、どのような疾患なのか、なんとなく理解することができる。
内容はブルーバックスということもあってかそこまで難しくはなく、高校生物学をある程度理解していれば読めると思う。
あまり自信のない人は、 山本文一郎 (2015)『ABO血液型がわかる科学 (岩波ジュニア新書)』 を読んだ後に読むといいか。

がん細胞というのが遺伝的に多様で、生体内で生き残り競争を繰り広げている、というくだりはおもしろかった。
まるで、生体内で環境適応による進化が起きているよう。
読んだみなさんなら、これ、わかってもらえると思う。
もちろん、最新治療法や、現在開発中の治療法についても楽しく読めた。




では今回はこの辺で。
また。




木次線スイッチバックの駅にて。

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2022/11/08 19:19
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2022/11/08
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DNAと遺伝子・進化を学ぶための本〜短評ver

DNAと遺伝子・進化を学ぶための本で紹介した本は、絞りに絞ったもの。
この分野、のせきれなかったけどおもしろい本はたくさんある。
ここでは、そんな本たちを短評とともに紹介する。
随時更新する予定。


遺伝とDNAの基礎的な本

この分野は発展がめざましい。
僕の世代では大学で学んだようなことが高校生物で扱うようになっている。
このため、高校の生物基礎、生物学の教科書を取り寄せて読んでみるというのもおすすめ。
地域の教科書取扱書店に注文を申し込むと取り寄せられる。
高校の教科書は、高校生当時は全く気づかないのだが、あんな読みやすくわかりやすい読み物はなかなかない。
お値段も同様の内容の一般書を考えると格段に安い。
お金に余裕がある人は、電子教科書を買ってタブレットに入れるというのもいいか。
映像教材が豊富で、これはこれでおもしろい。

東京書籍の「改訂基礎生物」「改訂生物」あたりは僕も使用する。
基礎生物では「遺伝子とそのはたらき」で、生物では「遺伝子とそのはたらき」「生殖と発生」(「生命現象と物質」のタンパク質も参考になるか)で、それぞれ学ぶことができる。


以下は、教科書以外の本たち。




進化に関連した本




タンパク質についての本





ではでは。
また。




尾道すな。


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2022/11/08 18:40
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2022/11/08
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図書館をフル活用しよう(大学生のための学び方入門15)

日常大学生と接していると、図書館をあまり活用できていないと感じることが多い。
みなさんは図書館の利用法にはどんなものがあると考えているだろうか。
蔵書本を閲覧したり借りたりするところ。
勉強スペースとして役に立つ。
論文雑誌を探せる場所。
まあこんなところか。

ただ、図書館。
これ以外にもかなり活用できる。
ぜひ知った上でフル活用したい。
そこで今回は、図書館の使い方をマニアックなものまで含めて書いてみようと思う。

大学図書館と公立図書館

大学生にとって図書館といえば大学附属図書館。
しかし、住んでいる地区、大学のある地区の公立図書館も利用する資格がある。
大学附属図書館と公立図書館では、蔵書の種類や得意分野がやや異なる。
大学附属は学術系の図書や雑誌に強い。
一方、公立図書館は一般図書や注目本が強い。
郷土系の資料、新聞の縮尺版なんかも公立図書館の方が厚い印象。

大学生のうちは、大学附属、都道府県立、市区町村立の3つの図書館全てを使い倒したい。
特に、蔵書については大学附属にはなくても、公立の方にある、という場合も多い。
最近の大学図書館は公立図書館と連携して、取り寄せや返却等の相互サービス等が充実している。
意外とアクセスのハードルが低いのでうまく利用したい。

これから書くマニアックな利用法についても、各図書館、得意不得意がある。
意識して使い分けをしたい。


閉架図書(密集図書)と論文探しの旅

各図書館は見ることができる本棚(開架という)以外に、倉庫的に本を収める本棚(閉架もしくは密集という)を持っている。
開架にない図書であっても、閉架に収蔵されている図書は結構ある。
開架にない図書であってもデータベースで検索して職員さんにお願いすると出てくるのはこのせい。

と、ここまでは結構知られていること。
おもしろいのは、施設によって閉架スペースに入ることが可能な場合があること。
公立図書館だと難しいが、大学図書館だと、所属や学年によって入れてもらえることがある。
開架にないかなりマニアックな図書や雑誌を眺めることができる。
これができる場合は、ぜひ活用したい。

特に研究論文を探すときに役に立つ。
閉架には論文が載っている学術雑誌が過去何十年分も収蔵されていることが多い。
ここに入って、雑誌を次から次へと手に取ってタイトルを眺めては、斜め読み、というのは研究のテーマが定めっていない段階での文献検索の1つの方法として有効。
これについては、関連記事も書いているので、そちらも参考にしてほしい。


蔵書がない場合の方法〜取り寄せる

蔵書がない場合にできる方法がある。
一つは取り寄せてもらう方法。
提携している図書館同士だと無料で取り寄せてもらえる。
ただ、送料の負担が発生することもある。
どんな図書でも手に入れることができるのが最大のメリット。
過去に出版された絶版本でもう買えない場合なんかはこれを使う。


蔵書がない場合の方法〜買ってもらう

もう一つ。
忘れてならないのが買ってもらうという方法。
大学附属・公立図書館とも、リクエストというものを受け付けている。
これでリクエストすると、図書館で購入してもらえることがある。
この場合、新品図書の最初の読者になれることが多い。
各図書館の方針や予算にもよるが、買ってもらえる確率は高いと思う。
大学附属の場合は、学生あたりの予算が設定されていて、その範囲内であればほぼ買ってもらえるということもある。
僕は貧乏時代これを大活用したことがあって、とある公立図書館に月数冊のリクエストを出し、そのほとんどを買ってもらっていた。
選書の一部を担っている気分だった。
お金もかからず非常に有効な方法なので、ぜひ活用したい。
公立図書館2つと大学図書館の計3館でリクエストを使い分ければ、ほとんどお金をかけずに好きな本を新品で読みまくることができる。

なお、専門書系であれば、仲の良い大学教員に頼むのも手。
大学教員のところには附属図書館より選書依頼が来ることがあるので、それにのせて買ってもらえることもある。


レファレンスサービス

これは特に公立図書館が強い。
図書貸出受付コーナーの横に、レファレンスサービスという謎のコーナーを見たことがある人はいるのではないか。
このコーナー、図書探しに関する総合相談のようなコーナー。
これが結構役に立つ。

質問は、ざっくりしたものでよくて、
カブトムシの育て方を知りたい、ウクライナの歴史を知りたい、西鉄電車の写真が見たい、ラーメンっていつ頃日本に入ってきたのか、などなど、
具体的な目的・疑問をぶつけると、それに対応する図書・資料の情報を教えてくれるというもの。
このレファレンスサービスは、全国の図書館がデータベースで相談事例の情報を共有しており、かなりマニアックなものまで対応してくれる。
レポートや卒論などで調べ物があるものの、どうやって調べたらいいか見当もつかない場合、まず相談するところの選択肢の一つ。



以上、図書館のマニアックな利用の仕方でした。
図書館はお金がなくても知へアクセスできる場なので、大学生に限らずいつまでもずっと使える。
ぜひフル活用の方法を習得しておきたいもの。

では今回はこの辺でおしまい。
また。




シーズンが終わりました。


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2022/05/22 19:05
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2022/05/22
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教科書・副読本探しの大変さ(教育奮闘記9)

大学教員をやっていて結構大変なことの一つに、教科書・副読本探しがある。
そこで、今回はこのネタで1本書いてみる。
これね、皆さんが思っているよりも、手間がかかっている大変な作業なのです。

大学生ともなると、授業だけで学習が完了、とはならない。
文科省の省令(大学設置基準)で定められているように、大学の単位は授業時間+授業時間の2倍の自学時間が想定されている。
当然、授業の資料以外に本を使って自分で学ぶことが求められる。
大学の授業というのは、高校までのそれとは違い、内容を授業だけで伝えるのは難しい。
分野を網羅的に扱う場合はどうしても表面的な内容にならざるを得ず、授業からもれる内容も出てくる。
一部内容を深く扱う場合は、分野を網羅的に扱えない。
これらの内容の決定は、それぞれの大学教員が自身の知識をもとに行う。
学問の最先端の内容のため、学者間で何が大事なのか見解が一致しないため、どうしてもこうならざるを得ない。
これについては、 授業の内容は教員によって違う(大学生のための学び方入門6) 授業はきっかけと心得る(大学生のための学び方入門8) にも詳細を書いているので、ここでは詳述は省く。

そんなわけだから、大学においては、本を使って自分で学ぶことは結構重要になる。
ただ、大学生くらいだと、本を選ぶのが難しい。
内容が正しいか、妥当か、レベルが合っているか。
これらの判断はある程度分野のことを知っていないとできない。
そこで、僕の授業では教科書になりうる書籍や、副読本系書籍を多く紹介するようにしている。
おそらく、教育に力を入れている教員はこれをやっている人多いのではないだろうか。

さて。
ここまでが序論。
ここからが本論。
授業で書籍を紹介する、というこの行為。
大学教員以外から見ると大変簡単なことのように思われがちだが、実は結構大変。
大学教員は研究者・専門家なんだから、日常そういう書籍を読んでいるだろう、と思われがち。
しかし、これは違う。
研究者・専門家は知識を得るために大学生向け教科書・副読本を読むことはあまりない。
どちらかといえば、自分の分野の論文や専門書によって最先端の知識を得ているので、教科書系書籍・一般向け書籍を教育目的(学生に紹介する、授業を作る)以外で読むことはあまりない。
研究ばかりやっていて、教育をしていなかったり一般向けの講座を持っていなかったりするバリバリの研究者は、教育目的の書籍はノータッチ、ということはよくある。
ド専門の分野について教育目的で書かれた本の内容については、そもそも熟知していることが多いのでどうしてもそうなる。

そういうわけだから、大学教員が教科書・副読本の調査を行う場合、研究等の専門業務とは別にわざわざ読む、ということになる。
じゃあ、なぜそういうことをするのかといえば、学生さんの側で選書するのが難しいと思っているから。
教科書として書かれた本、一般向けとして書かれた本であれば、すべて同じような内容になるかといえば、そうはならない。
前述の通り、大学教員の考える教科書的内容は教員によって異なるし、レベルも各々の書籍によって大きく異なる。
中身を読んでみて、これはわかりにくいなぁ、とか、専門書レベルだなぁ、と感じて勧められない場合もある。
ひどいのになると、内容に誤りが多くあり、有害ですらある場合もないわけではない。
これを、スクリーニングするために、日々読んでいくことになる。

大変なのは、これが永遠に続くこと。
大学教える内容は最先端の知識なので、内容は研究の進捗や国の制度、社会的な変化等々により、日々更新される。
自分の考える授業科目の内容も日々変化する。
これに合わせて、適切な書籍を選び直す必要が出てくる。
また、本は結構頻繁に、絶版になる。
せっかく、いい教科書・副読本を選んだのに、何年かしたら絶版で手に入らない、みたいなことが出てくる。
教科書指定の本がそういうことになると、また一から選び直し、ということに。
そして、コレ、わりとある。
新刊もどんどん出るので、それらにアンテナを張って、常にいい本を紹介できるようにもしたい。
と、まあ、教科書・副読本探しの終わりなき旅が続く、ということに。
これらのために使っている時間は、直接自分の研究や専門実務とは結びつかない。
研究者や実務家としての評価だけ考えるとマイナス、ということになる。
それでも、教員としてのアイデンティティを持っていると、これらの行為を大事な職務として考えて時間を使う。

と、まあ、当たり前に紹介されている、教科書やたくさんの副読本たち。
結構大変な手間がかかっているわけです。
こうやって選ばれし本たちなので、学生のみなさん、授業で紹介されている本はぜひ読んでねっていう、ね。

今回はこの辺で。
ではまた。




神宮球場か。


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2022/10/17 19:05
ひきこもり。
自宅にて。


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Update 2022/10/17
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学会へ行こう1〜学会とは何か(研究をしよう31)

大学生のうちに学会へ遊びに行ってみよう。
私は研究者にならないのでいいでーす、なんて人にもおすすめしている。
社会に出てから、非研究領域で働く人も、自分の仕事と関連して学会・研究を活用するというのはよくある。
そういう人にこそ読んでほしいのが、この記事。

学会というとなんだか敷居が高いような気がするが、そんなことはない。
発表はすごい先生から、日々教えてくる教員、ポスドク(博士研究員)、大学院生まで幅広くいる。
学部の4年生も稀に混ざっている。
まあ公開卒論発表会、くらいに考えていただいてもいいかもしれない。

大学以外の人もいる。
学術的な研究機関はもちろんのこと、心理学系の学会だと警察や自衛隊系、企業の人なんかもたくさんいる。
もちろん、教員や普段は病院で働いている心理師、児童相談所系の職員、保育士さんなど、心理学が絡んださまざまな職種の人達が発表している。
これは心理学に限ったことではなく、どの学会でも関連分野の非研究職の発表が見られる。
まとめると、研究をしたさまざまな人が研究を発表し、自分の研究成果を広めるとともに、参加者と議論をする中で自分では気づけなかった視点などを見つけてさらに研究の発展を目指す場、といったところ。

研究発表だけやっているのか、と言えば、そんなこともない。
その学会や学会員が重視する大事なことについて、テーマ別に深めるシンポジウムや、技術や知識を学べる教育講演(チュートリアル講座)なども用意されている。
研究の方法論、そのテーマの研究事情などなど、最新の内容やマニアックな情報を、これから学びたい人に向けて講演してくれる。
「ハラスメントをどう防ぐか」「これからのキャリアパス」など、学術的な内容ではないが業界人が興味ある内容について議論することもある。
関連分野の出版社や企業のブースが出展することもあり、これらを回るのもおもしろい。

研究業界にいる者にとっては、上記に加えて、同窓会的な交流、意見交換をきっかけとした共同研究の機会の発掘、といった意味合いもある。

今回は学会の概要について書いた。
次回以降、何回かにわけてその楽しみ方・利用の仕方などを書く。

では今回はこの辺で。
また。




横浜だろうか。

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2022/09/20 20:05
連勤が続く9月。
鳥取市内にて。


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Update 2022/09/20
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障害児等病理学特論2022(鳥取大学・院)

授業内容


第1回 オリエンテーション(10/7)
    神経系の基礎(1)
     最初~ニューロンの基本構造と役割
第2回 神経系の基礎(2)(10/14)
     神経間の情報伝達~大脳辺縁系
第3回 神経系の基礎(3)(10/21)
     大脳基底核の構造~ラスト
第4回 発達障害の基礎(1)(10/28)
     最初~原因:ヒトの染色体
第5回 発達障害の基礎(2)(11/4)
     原因:DNA
第6回 発達障害の基礎(3)(11/11)
     原因:染色体異常~原因:全部
第7回 発達障害の基礎(4)(11/18)
     代表的な発達障害ADHD~LD
第8回 発達障害の基礎(5)(11/25)
     代表的な発達障害:チック~ラスト
    自閉症の基礎(1)
     最初~前知識:表象
第9回 自閉症の基礎(2)(12/9)
     前知識:心の理論~自閉症とは:全部
第10回 自閉症の基礎(3)(12/16)
      自閉症の診断と評価:はじめ~自閉症の診断と評価:関連遺伝子
第11回 自閉症の基礎(4)(1/6)
      自閉症の診断と評価:対人関係のタイプ~ラスト
第12回 LDの基礎(1)(1/20)
      最初~LDの出現頻度と原因:学習面の質問項目(読む)
第13回 LDの基礎(2)(1/27)
      LDの出現頻度と原因:学習面の質問項目(書く)~LDとほかの障害
第14回 LDの基礎(3)(2/9,予定)
      LDの歴史~



関連情報


自分で勉強したい人へ【準備中】
障害児等病理学特論に関する役立ち情報
発達障害に関する役立ち情報


連絡事項


授業の連絡事項



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