週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

特別支援教育2022(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/14)
     特別支援教育の概要(1)
      最初~合理的配慮の要素
第2回  特別支援教育の概要(2)(4/21)
      合理的配慮と差別~特別支援教育の目的
第3回  特別支援教育の概要(3)(4/28)
      自立活動~対象となる障害種
第4回  特別支援教育の概要(4)(5/12)
      免許制度~特別支援学校のセンター的機能
第5回  特別支援教育の概要(5)(5/19)
      個別の指導計画~現状
第6回  特別支援教育の概要(6)(5/26)
      歴史:戦前~戦後:義務制に向けた準備施策
第7回  特別支援教育の概要(7)(6/2)
      歴史:戦後:重度・重複障害児の研究~理念:特別支援教育の背景
第8回  特別支援教育の概要(8)(6/9)
      理念:ノーマライゼーション~ラスト
第9回  子どもの身体の発達(1)(6/16)
      最初~出生前:胎生期概要
第10回  子どもの身体の発達(2)(6/23)
        出生前:胎生期概要~乳幼児期:計測値の基準値
第11回  子どもの身体の発達(3)(6/30)
        乳幼児期:頭身比の変化~ラスト
第12回  子どものこころの発達(1)(7/7,予定)
        最初~




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Update 2022/07/06
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障害児等神経生理学研究2022(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/12)
     脳と神経の基礎(1)
       最初~ニューロンの基本構造
第2回  脳と神経の基礎(2)(4/19)
       神経細胞の情報処理:静止膜電位~神経間の情報伝達:全部
第3回  脳と神経の基礎(3)(5/10)
       神経回路としての情報処理
     脳科学の方法(1)その1
       最初~解剖学的研究:細胞構築学的研究
第4回  脳科学の方法(1)その2(5/17)
       解剖学的研究:神経連絡~
第5回  脳科学の方法(2)その1(5/24)
       最初~MRIの原理
第6回  脳科学の方法(2)その2(5/31)
       MRI~NIRS
第7回  脳科学の方法(2)その3(6/7)
       実験デザイン~
     視覚系と解剖(1)その1
       最初~眼球の視覚処理
第8回  視覚系と解剖(1)その2(6/14)
       視覚中経路と情報処理~ラスト
第9回  視覚系と解剖(2)(6/21)
       最初~背側経路
第10回  視覚系と解剖(2)その2(6/28)
        視覚注意~ラスト
      聴覚系と解剖(1)
        最初~聴覚器
第11回  聴覚系と解剖(2)(7/5,予定)
        聴覚中経路~
    


    



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Update 2022/06/21
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肢体不自由児等の教育課程と指導法2022(鳥取大学)

授業内容


第1回 オリエンテーション(4/13)
    肢体不自由の概要(1)
     最初~肢体不自由とは
第2回 肢体不自由の概要(2)(4/20)
     肢体不自由に関連した解剖と生理~病理
第3回 肢体不自由の概要(3)(4/27)
     肢体不自由の教育
    肢体不自由教育の歴史(1)
     最初~戦前の教育:柏学園
第4回 肢体不自由教育の歴史(2)(5/11)
     戦前の教育:光明学校~戦後初期:1969年までの養護学校数の推移
第5回 肢体不自由教育の歴史(3)(5/18)
     戦後初期:重度重複障害児への教育~ラスト
第6回 特別支援教育の現状と仕組み(1)(5/25)
     現状~対象児童生徒の特徴:程度
第7回 特別支援教育の現状と仕組み(2)(5/30)
     対象児童生徒の特徴:児童生徒の多面的な理解~ラスト
第8回 教育課程と指導上の特徴(1)(6/8)
     最初~指導内容・方法の特徴:コミュニケーション
第9回 教育課程と指導上の特徴(1)(6/15)
     指導内容・方法の特徴:健康~ラスト
    指導計画の基本(1)
       最初~個別の指導計画:指導目標の設定手順
第10回 指導計画の基本(2)(6/22)
       個別の指導計画:指導計画を授業に生かすには~個別の教育支援計画:他の支援計画との関連
第11回 指導計画の基本(3)(6/29)
       個別の教育支援計画:策定~ラスト
     自立活動の指導(1)
       最初~理念と基本:項目選定の注意点
第12回 自立活動の指導(2)(7/6,予定)
       理念と基本:各区分と項目~




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Update 2022/07/05
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肢体不自由児等の生理・病理・心理2022(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/13)
     肢体不自由の概要(1)
      最初~肢体不自由に関連した解剖と生理
第2回  肢体不自由の概要(2)(4/20)
      肢体不自由の病理~重症心身障害
第3回  肢体不自由の概要(3)(4/27)
      肢体不自由の教育~
     身体の構造と機能(概要)(1)
      最初~呼吸器まで
第4回  身体の構造と機能(概要)(2)(5/11)
      消化器~泌尿器
第5回  身体の構造と機能(概要)(3)(5/18)
      発生~
     神経系の構造と機能(1)
      最初~血液脳関門とアストロサイト
第6回  神経系の構造と機能(2)(5/25)
      ニューロンの特性~主な受容体の種類
第7回  神経系の構造と機能(3)(5/30)
      神経系の成り立ち:最初~脊髄
第8回  神経系の構造と機能(4)(6/8)
      神経系の成り立ち:脳~大脳の構造:葉
第9回  神経系の構造と機能(5)(6/15)
      大脳の構造:白質・灰白質~ラスト
     感覚器の機能と構造(1)
      最初~視覚系
第10回  感覚器の機能と構造(2)(6/22)
       聴覚系~ラスト
第11回  大脳の機能(1)(6/29)
       最初~聴覚
第12回  大脳の機能(2)(7/6,予定)
       体性感覚~

     


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Update 2022/07/04
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新大学生に勧めたい10冊(新入生のための大学入門 番外編)

何年か前にTwitterで流行ったときに乗っかったのがコレ
そうそう変わることもないと思うので、ちゃんと記事にしておこうと思って書いたのが今回の記事。
Twitterで前に載せたやつの加筆修正版。
では参ります。

1冊目:戸田山和久(著)「新版論文の教室」

最初の2冊は書く技術を磨くための本。
書く力は大学生のうちに身につけたい大事な力の一つだと思っている。
大学生になるとレポートを書く機会が増える。
そして、最終学年にはその集大成としての卒業論文が待っている。
これらの機会を活かしてぜひ書く力を磨きたい。
漠然と書き殴っても力はつかないので、なるべく早く読んでほしいのがレポートや論文の書き方本。

その1冊目がこの本。
この本は普通のレポート書き方本とは少し違う。
本の中で学生役がレポートを作成し、先生がダメ出しをしていくとスタイル。
大学生が書きがちな間違いを通して、レポートと何か、論文とは何か、を理解できる。
うちの卒論生の場合、一番初めに読めと言われる本。
どうせなら本格的にレポート課題がやってくる前に読んでおきたい。

2冊目: 木下是雄 (著)「理科系の作文技術」

論文の教室と併せて読んでおきたいのがコレ。
理科系とうたっているが、論文やレポート、ビジネス系の文書全般に使える。
戸田山さんのとは趣が異なっており、伝える文・文章の技術的な本。
文は短く、こういう文は文として正しくない、段落はこうあるべき、といった感じ。
伝える文章をどうやって書けばいいのか、ヒントが散りばめられている。
この内容を知った上でレポートや文章を書くと、格段にいいものが書ける。
あとは4年間使って内容を実践して練習すると、4年後にはかなりちゃんとしたものが書けるようになる。

社会に出てからも役に立つ名著。

3冊目: 吉野源三郎(著)「君たちはどう生きるか」

太平洋戦争が開戦する何年か前に書かれた本。
もともとは旧制の中学生に向けての内容。
大人になると忘れてしまいがちな、人として大事なもの、を考えさせる内容で、物語と手紙で構成。
あるエピソードがあって、物語の主人公が悩み考え、それに対して主人公のおじさんが手紙でコメントする、というもの。
これがね、いいんだ。
大人になって忘れがちなものを教えてくれる。
大学生という大人になりかけな時期だからこそ、オススメしている本。

4冊目: 加藤陽子(著)「戦争まで」

大学で何を学ぶのか。
よく返ってくる答えは、専門の知識技能。
ただ、それなら、大学でなくてもいいのではないだろうか。
大学というのは、専門と教養の両方を学ぶところ。
専門的な知識技能を教養でコントロールするという設計。
この辺りは別のシリーズにも書いたので、そちらを読んでいただいて。

で。
前置きが長くなったが、その教養。
中でも近現代史はかなり重要だと思っている。
そんな近現代史の中でも、戦前史は大事。
なぜあの無謀な戦争に突入していったのか。
悲惨なストーリを繰り返さないためにも、歴史からきちんと学んでおきたい内容。

この本は、そんな日本の戦争までの道について、深掘りして知ることができる。
普通の歴史書のような本ではなく、歴史好き中高生と交流しながらその謎に迫るという講演録のようなもの。
とてもおもしろい。

5 冊目: 佐藤広一 (著)「泣きたくないなら労働法」

法律は知っているものにしか味方しない。
大学生になるとアルバイトすることもあるだろう。
卒業すれば働きにもでる。
労働というものを避けて生きるのはなかなか難しい。
そんなわけで、労働法についてはなるべく早い段階で知っておいた方がいいと思っている。

そんな労働法を知るシリーズの中で、簡単でバランスがよい新書がこれ。
トピックごとに事例を紹介しながら、法的なポイントを解説するという内容。
読みやすくておもしろい。
個人的には水町雄一郎さんの労働法入門が好きなのだが新大学生ということを考えてこの本を挙げた。

なお、労働法についてはブログで何冊か紹介しているので、次の記事も参考にしていただきたく。
労働法を読む(雑学・読書のタネ1)

6 冊目: 勝間和代(著)「お金は銀行に預けるな」

日本は資本主義の国に属していながら、資本主義的な考え方が根付いていない、というのは常々感じていること。
しかし、この仕組みを知るのと知らないとのでは、生涯での損得はかなりのもののになる。
いいや、私は労働で稼ぐからいい、という人もいると思う。
が、資本主義の仕組みを知った上でその志を貫くのと、知らずに突き進むのとでは意味が違う。

そんな資本主義とお金について。
簡単に学べるのがこの本。
銀行のビジネスモデルから資本主義的なお金の役割・性質を知ることができる。
このトピックの本の中では圧倒的に読みやすい良書。

なお、資本主義・投資についての本は他にも以下の記事で紹介している。
投資マインドを読む(雑学・読書のタネ2)
勝間さんの本についてももう少し詳しめに書いている。

7 冊目: 伊谷純一郎(著)「高崎山のサル」

大分県高崎山という山がある。
餌付けされたニホンザルの群れを間近で観察できることで有名な場所。
かつて、まだ餌付けを行う以前、ここでニホンザルの生態を追ったサル研究者の奮闘記がこの本。
研究とは何か。
そういうおもしろさを知ることができる。

絶版だが最近Kindle版が出た。
中古本や図書館を探すのもあり。

8 冊目: 黒柳徹子(著)「窓ぎわのトットちゃん 新組版」

僕は本務校・兼務先を含め、教員養成を担当している。
そこで教育に関連した本の中からイチオシな本も挙げる。
黒柳徹子さんをご存知だろうか。
徹子の部屋で有名な、髪型がトレードマークの彼女。

彼女は小学校の時、そのADHD的な特性によって地域の小学校から追い出された。
そんな黒柳さんが小学生の頃通ったちょっと不思議な学校の思い出エッセイがこれ。
教育とは何か。
特別支援教育とは何か。
そういったもののの本質に触れられる。
この中で出てくる校長先生がとてもえらい。
が、それと同じくらい、お母さんもえらい。

教員志望の人はもちろん、将来親になる予定の人にもおすすめな一冊。

9 冊目: 玉瀬 耕治 他(著)「心理学 新版」

僕の専門の一つが心理学。
認知、生理、発達、教育、障害児の各心理学を中心に教える。
この心理学。
結構興味がる人が多いようで、心理学に興味あるんですけど、どう勉強したらいいですか?という質問を受けることがある。
この問いに対してとりあえずオススメしているのがコレ。
広く浅く、心理学の各分野を眺められる。
専門書のように見えるが、教養レベル。
おもしろい。

これを読んだ上で、さらに、という本についてはいずれ改めて書く予定。
本学の学生なら研究室に来ていただいても。

10 冊目: 松村 道一(著)「ニューロサイエンス入門」

いよいよラスト。
僕のもう一つの専門が脳。
その本の中からお気に入りを。

こいつは、僕が大学生の時に書店で見つけていたく興味をそそられた本。
この本にやられて大学院で脳研究を志すことになる。
大学時代に何気なく読んだ本が人生を変えることがある。
今回紹介した本たちに限らず、大学ではそういうことがある、というのは意識しておいてもいいか。
そういうつもりで色々読んでみるのはおすすめ。

なお、脳に関する本たちは以下の記事にもいくらかおすすめを載せているので興味ある人は参考にしていただいて。
脳科学に関する本(総論編)

おわりに

大学生は気づいていない人が多いのだけど、大学生は読書に贅沢に時間をとれる数少ない時期。
大学卒業後に、こういう時期がやって来るのは定年後、という人はわりと多い。
せっかくなので、たくさん本を読んで、自分を磨いていただいてはいかがでしょうか。
この時期に読みまくって、読書が趣味、となると、その後の人生は楽しみながら知識を磨ける、というおまけまでつきます。

本当はもっと勧めたい本がたくさんあるのだけれども、すでにこの記事、投稿記事史上最大の長さに。
ツイッターでも読んだ本、読みたい本の発信をしているので、もっと知りたい方はそちらも拾っていただければ。
本学の学生であれば、研究室にでも遊びに来ていただければお教えします。

ではでは。
また。




鳥取の春。

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2022/03/29 18:23
今日は休暇だよ。
鳥駅スタバオフィスにて。



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Update 2022/03/29
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ひたすらボーっとした日曜日記

昨日に重要業務が終わり。
その夜に確定申告も終わり。
めずらしく、積まれている〆切間近の仕事がない状態。
大変爽快な気分だったので、昨夜は人がいなくなった時間帯に馴染みの焼き鳥屋に行き、プチ打ち上げ。
疲れていたためかにわかに酔い、つぶれるようにおやすみ。

で、今日。
久々に目覚ましをかけなかったので、起きたら9時11時、12時。
ぜいたくの3度寝。
家事などをやっつけ、ベランダに出ると、風が大変気持ちいい。
これは、いつものスタバ・ドトールじゃないな、という気分になった。

と、いうわけで、ぶらぶらお散歩モード。
鳥取市内、こういうとき行きたい場所は結構ある。
まずは市内ど真ん中の旧袋川の河原に。
ここはあと半月もすると桜がたまらない。
ただ、今日はまだ準備中。
つぼみ、いくらからふくらんではいて、あと少ししたらという感じ。

その後は、お気に入りの本屋チェックでおもしろそうなのを1冊購入。
そのまま、本通りの北上を続け、元市役所を過ぎ、県庁を過ぎ、久松山へ。
鳥取城跡。
ここの城跡は高いところにあるため、市内が見渡せる。
ここで市内を眺めながらしばしボーっとする。
たまに本を読んで、またボーっとしての繰り返し。
あぁ、よき。

いつまででもいたかったのだけど、今日の天気は夜から雨。
あまり遅くなれないので、バイバイ。
往路は本通りだったので、帰りは一本西の智頭街道を駅方面へ。
通常だとそのままスタバかドトールのコースなのだが、今日は人がいないところがよい。
こんな時は、Drop Innのカフェスペース。
ここはホテルのロビー的な立ち位置なのだが穴場。
コーヒーを飲み、ぼんやりしきったあと、これを書いている。

新入生向けに何か書こうともしたのだけど、気分が乗らなかった。
まあたまにはこういうのもいいだろう、と思った次第。

なお、鳥取お初の新入生向けに、今回登場したスポットをコメント入りで公開してみた(地図右上の拡大地図を表示、をクリックすると見やすいか)。
よろしければ、散策していただいて。


ではまた。




f:id:htyanaka:20220314224436j:plain あと少しで春、ですなぁ。
これはいつかの横浜の春。

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2022/03/13 18:27
ボーっと生きていたいマン。
ドロップインにて。



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Update 2022/03/13
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本の紹介,「高崎山のサル(伊谷 純一郎,講談社文庫)」

高崎山のサル
伊谷 純一郎(著)
難易度:☆


高崎山という山がある。
名前から群馬県にあると勘違いされるが、大分県にある。
大分駅からバスで2−30分くらいで行ける小さな山の名前。
この山の麓には、高崎山自然動物園という施設がある。
普通の動物園とは違い、野生のニホンザルを餌付けしてあり間近で見ることができるというちょっと変わった施設。
群れの気分で出没したりしなかったりする、普通の動物園とは趣を異にする動物園。
このサルたちは人間は無害と思い込んでいるので、まるで我々をまるで石ころか何かのごとく気にせず行動してくれる。

さて。
この本はそんな高崎山のサルの観察を通じて、サルの生態を紹介した本。
と、言っても自然動物園で観察した、という話ではない。
話は自然動物園ができるずーっと前の話。
高崎山のサルが人間に全く慣れておらず、野生のサルの生態も全くわかっていない戦後すぐの時期。
のちに有名になる1人の若い研究者が、全くゼロから野生のサルの生態を解き明かしていく内容。
これが、とてもおもしろい。

この本は2つの側面から楽しめる。
1つはニホンザルの生態。
サルはヒトに近い種。
彼らがどのような性質を持っているか。
特に社会性については、人間というものを考える上で示唆に富むもの。
オスには個人ごとに厳格な上下関係があり、さらにグループごとにも上下関係がある。
これが大変おもしろい。

野生のサルの生態を知る、というだけでも十分おもしろいのだが、この本はもう一つの楽しみ方が出来る。
それは、研究実録記的な楽しみ方。
この本は野生のサルの生態がほぼわかっていない1950年春から始まる。
1950年といえば、戦後5年足らず。
まったくの手探りからの研究の記録がおもしろい。
どこにサルがいるのか、群れの頭数は何頭なのか。
それすらわからない中、ノートと鉛筆と身体のみで立ち向かっていく。
これはね、ものすごい迫力があるよ。
本当に少しずつ、調べ方がわかっていく、わからないことがわかっていく。
これが、研究の醍醐味なのだが、この辺りを著者の歩みとともに追体験できるのがたまらない。

この本は大学生によくおすすめする本でもある。
研究とはどういうものか、これがよくわかるというのが理由の1つ。
ワクワクも、対象に集中する姿勢も、研究となにかがよくわかる内容。
もう1つの理由は、伊谷さんという人物による。
読んでみるとすごい内容だと感心するのだが、何よりもすごいと思うのが、この調査が開始した1950年、伊谷さんは若干24歳。
本が出版されたのが1954年だから28歳。
この歳でこういう研究ができる、こういうものが書ける、というすごさを知ってほしい。
なお、伊谷さんは経歴を読んでいくと、エリートコースを歩んでいるっていうわけでもない。
北大予科を落ちて鳥取高等農林に進んだり、その後受けた京大も一度は落ちて再受験で合格したり。
試験成績と各種能力(ここでは研究能力)は別なんだよ、というメッセージも込めている。

好きすぎて何度か読んでいる、大好きな1冊。
この本を読んでから高崎山に遊びに行ってみるのもまた楽しい。
なお、伊谷さんの著作は他にも紹介しているので、興味があればそちらも読んでいただいて。

ではまた。




f:id:htyanaka:20220306173033j:plain その、高崎山にて。
触れられる位置にこんなかわいいのが。

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2022/03/06 17:27
卒業生と遭遇するなど。
鳥駅スタバオフィスにて。



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