週刊雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。月曜日定期更新(臨時休刊もあります)。

障害児等神経生理学研究2021(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/20)
     脳と神経の基礎(1)
       最初~ニューロンの基本構造
第2回  脳と神経の基礎(2)(5/11)
       神経細胞の情報処理:最初~活動電位が生まれるまで
第3回  脳と神経の基礎(3)(5/14)
       神経細胞の情報処理:活動電位の伝導~神経回路
第4回  脳科学の方法(1)その1(5/18)
       最初~解剖学的研究
第5回  脳科学の方法(1)その2(5/25)
       脳機能研究
第6回  脳科学の方法(2)その1(6/8)
       最初~MRIの原理:プロトンの電波の吸収
第7回  脳科学の方法(2)その2(6/15)
       MRIの原理:縦磁化と横磁化~MEG
第8回  脳科学の方法(2)その3(6/22)
       fMRI~ラスト
     視覚系と解剖(1)
       最初~眼球の構造
第9回  視覚系と解剖(1)その2(6/29)
       網膜の構造~光受容全部
第10回 視覚系と解剖(1)その3(7/6)
       視覚中経路と情報処理~一次視覚野
第11回 視覚系と解剖(1)その4(7/13)
       一次視覚野のニューロン~高次視覚野
     視覚系と解剖(2)
       二次視覚野~高次視覚野
第12回 視覚系と解剖(2)その2(7/20)
       腹側経路~
     聴覚系と解剖
第13回 体性感覚系と解剖(2)(7/27)
第14回 運動系と解剖(1)(8/3)
       最初~脊髄
第15回 運動系と解剖(オンデマンド,予定)
       一次運動野~高次運動野
     高次脳機能
第16回 言語系と解剖(おまけ,見たい人だけのオンデマンド,予定)
     
     


    



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Update 2021/08/11
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肢体不自由児等の教育課程と指導法2021(鳥取大学)

授業内容


第1回 オリエンテーション(4/21)
    肢体不自由の概要(1)
     最初~中枢神経と末梢神経
第2回 肢体不自由の概要(2)(4/28)
     脊髄の概要~肢体不自由の病理ラスト
第3回 肢体不自由の概要(3)(5/12)
     肢体不自由の教育
    肢体不自由教育の歴史(1)
     最初~戦前の教育
第4回 肢体不自由教育の歴史(2)(5/19)
     戦後初期
第5回 肢体不自由教育の歴史(3)(5/26)
     義務制以降~
第6回 特別支援教育の現状と仕組み(1)(6/2)
     現状
第7回 特別支援教育の現状と仕組み(2)(6/9)
     児童生徒の特徴~変遷
第8回 特別支援教育の現状と仕組み(3)(6/16)
     今日的課題
    教育課程と指導上の特徴(1)
     最初~特別支援学校の教育課程の例
第9回 教育課程と指導上の特徴(2)(6/23)
     教育課程の類型
第10回 指導計画の基本(1)(6/30)
       最初~VOCA
第11回 指導計画の基本(2)(7/14,7/7は天候休講)
      VOCAつづき~
第12回 指導計画の基本(2)(7/21)
      評価と授業改善
     自立活動の指導(1)
      最初~「心理的な安定」区分の項目
第13回 自立活動の指導(2)(オンデマンド,7/28公開)
      「人間関係の形成」区分の項目~ラスト
第14回 脳性まひと動作法(1)(オンデマンド,7/29公開)
      脳性まひ
第15回 脳性まひと動作法(2)(オンデマンド,7/29公開)
      診断・評価・治療~動作法





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Update 2021/08/02
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肢体不自由児等の生理・病理・心理2021(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/21)
     肢体不自由の概要(1)
      最初~筋系まで
第2回  肢体不自由の概要(2)(4/28)
      骨系~重度・重複障害
第3回  肢体不自由の概要(3)(5/12)
      重症心身障害~ラスト
     身体の構造と機能(概要)(1)
      最初~呼吸器まで
第4回  身体の構造と機能(概要)(2)(5/19)
      消化器~泌尿器
第5回  身体の構造と機能(概要)(3)(5/26)
      発生~DNA
     神経系の構造と機能(1)
      最初~ニューロンとは
第6回  神経系の構造と機能(2)(6/2)
      ニューロンの構造~イオンチャネルとその種類
第7回  神経系の構造と機能(3)(6/9)
      リガンド結合型チャネル~
         神経系のなりたち:【補足】脳の断面に関する用語
第8回  神経系の構造と機能(4)(6/16)
      神経系のなりたち:本編~脳幹のはたらき
第9回  神経系の構造と機能(5)(6/23)
      神経系のなりたち:前庭動眼反射~
第10回 神経系の構造と機能(6)(6/30)
      大脳基底核
     感覚器の機能と構造
      最初~聴覚器・中耳
第11回 感覚器の機能と構造(2)(7/7)
      聴覚器:内耳~
     大脳の機能(1)
      一次視覚野
第12回 大脳の機能(2)(7/14)
      高次視覚野~左右半球の機能差
第13回 大脳の機能(3)(7/21)
      言語野~高次脳機能
第14ー15回
     骨と筋肉の構造と機能(オンデマンド配信型)
試験(9/29,予定)

     


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Update 2021/08/05
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特別支援教育(初等)2021(鳥取大学)

授業内容


第1回  オリエンテーション(4/19)
     特別支援教育の概要(1)
      最初~インクルーシブ教育まで
第2回  特別支援教育の概要(2)(4/26)
      合理的配慮~発達障害
第3回  特別支援教育の概要(3)(5/10)
      特別支援教育の目的~免許制度まで
第4回  特別支援教育の概要(4)(5/17)
      学級の定員~仕組み
第5回  特別支援教育の概要(5)(5/24)
      現状
第6回  特別支援教育の概要(6)(5/31)
      歴史:戦前~義務制以前
第7回  特別支援教育の概要(7)(6/7)
      歴史:義務制~現在
第8回  特別支援教育の概要(8)(6/14)
      理念
第9回  子どもの身体の発達(1)(6/21)
      最初~発育・発達の考え方:原則④の例,感覚剥奪
第10回 子どもの身体の発達(2)(6/28)
      発育・発達の考え方:原則⑤の例,成長の順序~新生児期
第11回 子どもの身体の発達(3)(7/5,予定)
      乳幼児期
     子どものこころの発達(1)
第12回 子どものこころの発達(1)(7/12)
      最初~愛着行動
第13回 子どものこころの発達(2)(7/19)
      愛着の発達
第14回 障害の理解と支援(1)(オンデマンド)
第15回 障害の理解と支援(2)(オンデマンド)
     




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Update 2021/08/07
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院に行きたい人が知っておきたいこと(大学院へ行きたい人へ6)

僕は地方国立大の学部経由、大手国立大学・大学院(修士)というコースをたどった。
周りには院への進学を志す人がほとんどおらず、研究大学の学生なら当然知っていることを知らなかった。
そこで、当時の僕を想定しつつ、知っておきたいことをいくつか書く。

事前に指導教員にコンタクトをとる

当たり前のことなのだが、試験前に指導教員にコンタクト取っておくことがマスト。
僕は学部が研究研究したところではなかったので、そんなことは知らなかった。
学部生の時に受けた大学院は3つあったのだが、どの募集要項・案内にもそんなことは書いていなかったため、事前コンタクトを取らずに入試を受けるという暴挙に出た。
合格後進学先を決めるために各教員のところに話を聞きに行った際、どの教員からも驚かれ、あぁ事前訪問が基本なんだ、と知った。
内部進学や研究大学に学部からいる学生にとっては当たり前の話だったらしく、そんなの知らないよー、と思ったもの。

では、いつぐらいにコンタクトを取ればいいか。
3年生の後半か、遅くとも4年生の前期のうちに行っておきたい。
試験前に慌てて行くとあってもらえない可能性もある(試験の不正の可能性とか忙しいとか色々ある)ので、時間に余裕をもってアポを取りたい。

なお、会いに行くのであれば、その先生の著書や研究室の論文を数本は読んでから行くといい。
できれば、それらの論文と自分のやりたいことを結びつけて話をすることができれば吉。
慣れてなくて緊張するかもしれないので、あらかじめ聞きたいことを考えてから行くのも大事。
きっと有意義な時間になると思う。

授業以外は研究室が大学院生活の基本

大学院生も学生なので授業がある。
では授業以外は暇なのか、といえば全くそんなことはない。
基本的には研究室に机が与えられるので、そこで研究したり勉強したりすることになる。
大学生とは根本的に異なり、毎日登校して研究室に詰める、という生活になりがち。
修士の院に進学して1週間くらいで、あぁこれは給料が出ないだけで仕事をしている感覚に近いな、と思った。

研究室の運営スタイルにもよるとは思うが、僕が在籍した大学院2つについてはほとんどの研究室で平日に研究室が基本だったと思う。
これは分野によってちょっと異なるかもしれない。
バイト三昧でほとんど大学に行かない、みたいな生活を考えているのであれば、研究大学の大学院はやめておいた方が無難かもしれない。
この点は、研究室訪問などをして先輩たちに聞いてみるといいと思う。

経済的なこと

結構大事なのがこれ。
まず、大学院は学部に比べ奨学金の額が上がる。
大学院の中でも修士より博士の方が高い。
博士課程の場合、無利子奨学金の額が月2桁万円になる。

大学が経済支援をやっている場合もある。
多いのはアシスタントとして雇用するというもの。
修士だとTA(Teaching Asistant)、博士だとRA(Research Asistant)として雇用して、授業補助や研究補助として雇用することで経済的な支援をする。
他にも、独自の給付をやっていたり、奨学金を出していたりすることもある。
大学だけでなく、研究科単位、専攻単位、研究室単位で雇用による支援をやっていたりするので、経済的に不安がある人はこの辺りを調査して進学先の判断材料にしたらいいか。
なお、博士の場合、学術振興会特別研究員というのになって、最低限暮らせる収入と研究費をもらう方法もある。
これについては、次回詳しく書こうと思う。

経済的なことで大事なもう一つが、指導教員が研究経費を出してくれるかどうか。
大学院生ともなると、出張で学会に行くなんてイベントが増えてくる。
研究室によって、これらの経費を出張費として出してくれることがある。
また、ちょっとした書籍を購入してくれたり、PCを用意してくれることもある。
これは、研究室の教員がどれだけ研究費を持っているかで決まることが多い。
あとは、教員がケチか太っ腹か、も関係する。
経済的な面を重視する人は、この辺りもしっかり調査しておくといいか。
教員にそんなこと聞きにくいという人もいるかもしれない。
その場合は「学費以外に、学会参加とか研究経費とかにどれくらいお金かかるか教えて欲しい。学部生のうちにバイトして貯めておく。」と聞いたらいいか。
出してくれる教員なら、これの答えでそうとわかる。
ストレートにこれだけお金かかるから貯めておけ、と返ってきたら、出してくれないということ。


ではでは今日はこの辺で。
また。




f:id:htyanaka:20210329173041j:plain 鳥取市内にて。


-----
2021/03/27 21:35
休暇中。
北ジャススタバにて。


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Update 2021/03/27
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大学教員(僕のなりたかったもの7)

いろいろと書いてきたが、いよいよコイツ。
これになりたいと思ったのは大学生の中盤ごろ。
もともと修士で他大の院に行くことは大学入学時から決めていた。
その延長線として大学教員という選択肢が出てきた。
理由はいろいろある。

まずは、大学教育に関わりたかった、というのがある。
当時、大学生をやりながら大学教育のまずいところをたくさん見てきた。
大学生の僕は教育学部で教員免許を取得しようとしていた。
なので、大学の教育のまずさが特に気になっていた。
今でこそかなり改善されたが、当時は古い時代の大学の空気がまだ残っていた。
よく練られていない授業なんて当たり前で、全然説明する気のない授業、ひどいのになると教科書棒読み、みたいなのまであった。
質問に行くこともよくあったのだが、全く教える気のない教員もいて、いろいろと思うところがあった。
研究者としては優れているのだろうが、教員としてはひどい、という教員もたくさん見てきた。
不遜にも、教えることについては僕の方が上手くやれる、と思ってしまったワケ。
なんでこんなことになっているのか、という観点で本もだいぶ読んだ。
その結果、これを変えるには、大学教員になるしかない、と思った次第。

もう一つは、身近の大学教員を見て、いいな、この仕事と思ったこと。
まず、とてものんびりしている。
遊びに行くとコーヒをいれていろいろ話をしてくれる。
飲み会やらご飯やらに連れて行ってもらったこともたくさんある。
仕事があまり忙しくなく、せかせかしていない感じがとてもよかった。
こんないい職業はない、と思った。
ただ、この点については、卒業後10年で大学業界の状況が一変してしまい、コレジャナイ感が半端ないことになるのだが、それについては書かない。

本を読んだり研究したり、が仕事になるというのもよかった。
先生方、専門の話をしているときはとても楽しそう。
好きな本をたくさん読めて、好きな研究を目一杯するのが仕事。
これは魅力的だった。
これも状況はずいぶん悪くなるのだが、根本的にはこの仕事のいいところだと思っている。

さて。
大学教員。
実は、これになりたかったのは修士の大学院生のかなり早い段階まで。
他大の院に行って、すごい先生方をたくさん見た。
すごい先生方は奇人変人の類が多く、これはオレには無理だな、と思うに至った。
博士余りの兆しも見え始めていた時代で、これは構造的にダメな業界だな、と思ったりもした。
修士1年の夏くらいには、すでに博士課程に進む気も大学の教員になりたいという気持ちもすっかり消えてしまっていた。
そんなわけで、修士も1年生の後半には並の就活生になっていた。

え、じゃあなんで大学教員をやっているかって?
これにはドラマよりも複雑怪奇なストーリーがある。
あるのだが、飲み会用のネタのためここには書かない。
正確には、書けない。

では、今回はこの辺で。
このシリーズ、あと1つある。
これからなりたいもの、についてはもっとある。




f:id:htyanaka:20210223105119j:plain 浜坂駅かな。


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2021/02/20 19:40
2月は大忙し。
鳥駅スタバにて。


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Update 2021/02/20
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本の紹介,「アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで(赤木 和重(著),ひとなる書房)」

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで
赤木 和重(著)
難易度:☆


研究業界にはサバティカル休暇というものがある。
研究休暇とも言われる。
大学に何年か務めるともらえ、一定期間(長いと1年間)通常の業務が免除される。
この期間を利用して、充電したり研究したり他機関に留学に出たりする。

さて。
この本は、そんなサバティカル休暇を利用してアメリカに留学したとある研究者が書いたもの。
特別支援教育発達心理学を専門とする研究者がサバティカル休暇を利用してアメリカへ。
シラキュースという街に家族と住むことになった、その時の体験に考察を添えてをまとめたもの。
これが大変おもしろかった。

このシラキュースという街、アメリカの中では貧困が深刻な地区。
そんな最貧地区の公立学校に著者のお子さんが通うことになる。
学校に通う保護者から見た、アメリカのリアルな公教育の姿が描かれる。
最貧地区の公立学校というと荒れていて怖いという先入観があったが、意外にもそんなことはない。
ただ、貧困ゆえの問題はもちろん存在し、そのリアルな姿を見ることができる。

また、インクルーシブ教育や保育についても描かれる。
インクルーシブ教育とは、ざっくり言うと、障害のある者とない者が共に学ぶ仕組みのこと。
日本でもこの流れで教育政策が進められている。
この本では、シラキュースで見た異なる形のインクルーシブ教育や保育の実態が具体的な体験を中心にまとめられている。
日本とはまた違ったインクルーシブ教育の形があり、それぞれが示唆に富む内容で興味深かった。

この本は以下の3点が特におもしろかった。
1つ目は、アメリカの公教育の話。
アメリカでは新自由主義のもと、学校や教員の評価を行い、競争原理を使って予算配分や場合によっては学校の廃止を行なってきた。
これは、日本の教育改革を唱える人たちの主張とも共通するものがある。
一足先に改革を行なったアメリカの公教育とその制度について、その帰結としての実態を知ることができる。
日本のおける教育改革や教育に対する政治家の姿勢を考えるときの参考になる。
このトピックに関しては、 「崩壊するアメリカの公教育――日本への警告」 という本もおすすめ。

2つ目は、文化と教育の話。
海外、とりわけアメリカの取り組みは日本で参考にされやすい。
ただ、アメリカで成功しているものが日本でも成功するのか。
この点について、日米の教育現場や子どもたちの違いを紹介しながら、文化的な違いを考慮して考察。
アメリカの文化ゆえのアメリカの教育システムであり、アメリカ型を安易に日本に入れるとうまくいかない可能性についても考えさせられた。

3つ目は、超インクルーシブ教育の現場について。
著者のお子さんが後半に通った、小さな私立学校。
ここは5歳から中学生まで共に学ぶ学校で、異年齢教育が基本。
個人個人が違うことが前提の学校で、障害のある子どももたくさんいる。
ここで行われる超インクルーシブな教育について、具体的に描かれておりおもしろかった。
インクルーシブ教育とは何か、転じて、教育とは何か、考えさせられた。
詳しくは書かないので、ぜひ本文を読んでいただいて。
この部分だけでも決して損はしないと思う。


少し長くなったが、特別支援学校、小中高など学校種によらず、教員を目指すすべての人に読んでほしい本。
もちろん現職の教員にも読んでほしい。
自分の実践や教育に対する姿勢や哲学について、少し揺さぶりをかけられる、そんな本だと思う。
保育現場の話も厚く、幼稚園や保育園で働く人にもおすすめ。
もちろん、子を持つ保護者も楽しめる。
教育に興味あるすべての人にオススメな一冊。




福岡県のとある場所にて。


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2021/03/02 20:16
火曜日だけどお疲れ。
自宅にて。



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Update 2021/03/02
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