週刊雑記帳(ブログ)

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発表時の質問について(研究をしよう 18)

発表につきものなのが質問。
学部生だと慣れていないので、うまく答えられないこともしばしば。
今回はこの質問について、やっておいた方がよいことを書く。

質問にうまく答えるには、瞬発力のようなものが必要。
これは場数を踏むしかない。
ただ、無闇に場数を踏んでも上手に答えられるようにはならない。
少しずつ上達するために、以下のことをやっておきたい。

質疑応答をしたら、発表後に以下の3点をまとめておこう。
(1)質問された内容
(2)自分が答えた内容
(3)理想の答え

(1)は出来るだけ質問時に内容をクリアにしておく。
質問者の言っていることがあいまいだったら、「○○ということか」と聞き返して相手の意図することは何なのかを確認する。
よくわからなかったら、それはどういうことか、と聞き直す。
これは恥ずかしいことではないので、遠慮なく聞き直したい。
質問の意味がよくわからないのに、わかったふりをして関係ないことをしゃべり出す人がいるが、不誠実なので絶対にやめてほしい。
何を言っているのかわからなかった場合や質問の理解が正しいか不安だった場合は、発表終了後、質問者に聞いてみるといい。
ていねいに教えてくれると思う。

(2)は単なる記録。
忘れやすい人は答えた後、簡単にメモをとっておくとよいか。
(2)については間違っていてもよい。
質疑に慣れていないと、間違うことがあるのはやむえない。

ただ、必ず発表後に答え合わせをやっておこう。
(1)に対して(2)は正しかったか。
十分な回答であったか。
これをしっかり吟味する。
その上で、(3)を考えてまとめる。
その時はうまく答えられなくとも、時間をかければ上手な回答を作り出すことができる。
これは、今後研究をまとめる上でロジック補強に活かせるし、質疑の瞬発力を鍛えることにもなる。
自分では気づかなかった研究の価値や穴に気づくこともできるので、この作業はしっかりとやっておきたい。


では、まだ瞬発力がない状態で、質問に備えるにはどうしたらよいか。
これは想定問答集を作っておくとよい。
発表資料をなるべく早めに作成して、練習をする。
その時に、第三者の視点を持って質問も考える。
自分で研究の弱いところ、わかりにくいところはわかっているはずなので、そういう穴を見つけては予想質問としてリストアップしておく。
ここは突っ込まれたくないな、というポイント必ずあるはずなので、そこに切り込んでくる質問なんかも予想してリストアップしておく。
そして、それに対する回答をあらかじめ考えておく。
回答をする際、口頭で説明するのが難しければ、あらかじめ図を作っておいてスライドの最後に隠しておくのもよい。
最初から質問が来ないように本編を工夫するのも手。
自分だけで想定問答を作れなければ、仲間うちで発表練習をして、そこで質問をしてもらうのも有効である。

ついでに、卒論発表会レベルでの頻出質問を以下に挙げておく。
・この研究の(学術的な)意義は?
・先行研究と比べて何が新しいのか?
上記の質問にすらっと答えられないのは不勉強と言われても仕方ない。
あらかじめ、質問されるもののとして考えておいてほしい。
なお、「何でこの研究をやったのか」という質問も頻出する。
これに対し、個人的な経験や想いを答える人がいるが、これは間違い。
この質問の意図は、研究の意義・新しさを問うてると考えてほしい。

では。
健闘を祈っています。




にこたま、にて。

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2020/02/09 20:54
休暇中。
スーパーいなばの車内にて。


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Update 2020/02/09
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