雑記帳(ブログ)

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僕の授業の目的外使用

今日はちょっとへんな記事。
僕はこの大学で特別支援学校の教員免許状に関わる科目を担当している。
以下は科目の一例。
病弱児等の生理病理心理
病弱児等の教育課程と指導法
肢体不自由児等の生理病理心理
肢体不自由児等の教育課程と指導法
障害児等神経生理学研究(大学院)
などなど。
ちょっとみると特別支援学校の免許を取らない人には興味がわかないかもしれない。

ところが、これらの授業。
本来の目的以外でも、こういう人たちの役に立つなぁ、というのがある。
今回は、そんな僕の授業の目的外使用法を紹介する。

心理学を学ぶ人

心理学を学ぶ人にオススメなのが、「肢体不自由児等の生理病理心理」。
この科目は神経系の基礎をかなり扱う。
もちろん脳機能も厚い。
こころは脳と表裏一体の関係になっているので、心理学科などでは必ず脳の科目が用意されている。
うちは心理学科ではないため、脳の基礎講義はないが、この科目で代用することが可能。
なお、とってもおもしろいと感じた人で物足りない人は、大学院科目「障害児等神経生理学研究」がオススメ。
学部生でも正課の教育に支障のない範囲で聴講を許可することがあるので相談のこと。

ちなみに、心理学科では医学総論的なことも履修することが多い。
これに関しては、「肢体不自由児等の生理病理心理」に加えて、「病弱児等の生理病理心理」を受けることで、大体の内容をカバーできると思う。
大学院で心理系に進みたい、将来こころのケアの仕事に興味ある、教員としてのそういうこともできるようにしておきたい、という人は履修して見るといいと思う。
なお、いずれもテストは厳しい。


幼小中高の教員になりたい人

特別支援の免許はいらない人で、教員になる人は病弱系、肢体不自由系の授業は取らないことと思う。
ただ。
障害があろうがなかろうができる限り地元の学校で教育を受けよう、という、インクルーシブ教育の流れが進んでいる。
特別支援学校に通うレベルの重い障害のある幼児児童生徒でも、通常学級で学んでいることはある。
また、特別支援学級を担当するには特に免許が必要なわけではなく、幼少中高の学校に所属する教員の中から選ばれて担任をすることになる。
つまり、特別支援教育は特別支援学校の教員でなくとも教員なら誰もが経験する可能性があるということ。
そこで、少しでも在学中に特別支援教育について知っておきたい、という人にオススメなのが、「病弱児等の教育課程と指導法」「肢体不自由児等の教育課程と指導法」。
前者の方が入門要素が強く、後者の方が詳しい。

「病弱児等の教育課程と指導法」は慢性的に病気を持つ子の教育制度と実際について扱う。
特別支援学校(病弱)だけでなく、特別支援学級や通常学級の話も多い。
入退院を繰り返す子どもに気をつけること、院内学級の実際、子どもに多い疾患と注意点などなど、特別支援学校の免許を取らない人でも役に立つ内容がたくさん。

「肢体不自由児等の教育課程と指導法」は「病弱児等の教育課程と指導法」よりも詳しく、特別支援教育の方法を学ぶ。
一般校でも特別の支援を要する子どもがいる場合は個別の指導計画や教育支援計画を立てることになる。
この辺の仕組みと具体例について、肢体不自由を中心にしながら見ていく。
もちろん、仕組みの基本を学んだ上で、他の障害種に当てはめるのも可能。
僕の特別支援系の科目では一番最後に聞く位置づけのもの。
免許取らなくても役に立つ内容だと思う。

人体の不思議展

ラストはコレ。
「肢体不自由児等の生理病理心理」は神経系、骨、筋肉などを中心に、「病弱児等の生理病理心理」はそれ以外の系統を中心に、かなり詳しく身体の仕組みを解説する。
どうやったらこの内容で授業がおもしろくなるか考えた結果、人体の不思議展的な授業にしようというところに至った。
目指せ、NHKスペシャル人体の不思議、くらいな気分でやっているので、生物学とか身体のこととかに興味ある人にオススメ。
質問コーナーが充実しているので、かなりマニアックな質問を持ってきても答えてもらえると思う。
実は医学系に行きたかったんだ、とか、小学校で理科を力入れて教えたいんだ、とか、理科の免許を取ろうと思っている、という人にオススメ。


以上、僕の授業の目的外使用について、でした。
実は僕のに限らず、どの先生の授業もそう言った使い方が可能なので、受講した友人や担当教員から情報を仕入れてみるといいと思う。

ではまた。




高松港にて。

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2020/01/12 22:31
仕事後。
取り駅スタバにて。


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Update 2020/01/12
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