雑記帳(ブログ)

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文献を整理しよう(研究をしよう 14)

今回はダラダラ書いているこのシリーズ。
前回までに論文の読み方、探し方などを書いた。

ある程度文献を読むと次の問題に直面する。
どこかに書いてあったのだが、どこに書いてあったのか思い出せない。
たくさん読んだはずなのに、あまり覚えていない。
まあよくある話。
そんなわけだから、将来そういうことが起こることを前提として、早いうちから読んだ文献について整理しておく必要がある。

では、どうやるか。
以下の4点は押さえたい。
①論文は電子化する
②論文は記号や番号で管理
③読み終わったら必ず論文の要点をまとめる
④エクセル等を使ってデータベースを作る

論文の電子化

読んだ論文、読む論文は電子版を保存しておきたい。
紙版を図書館で取り寄せた場合は、スキャナで取り込んで電子版を作成しておきたい。
自分は紙派だという人は、それはそれでよい。
が、紙版をなくす事、紛れて見つからない事はよくあるので、必ず電子版は保存しておくこと。
これは、後々見つけやすくする事が目的なので、次に説明する番号・記号管理による番号や記号をファイル名として使うのがよい。
まとめてやろうとすると大変なので、取り寄せのタイミング、読むタイミングなど、ポイントを決めて徹底するのがオススメ。

番号や記号で管理

論文やそのファイルは番号や記号を使って管理する。
番号について。
例えば読んだ順でも取り寄せた順でもデータベースに登録した順でもなんでもよいので、とにかく各論文に数字を振る。
論文1つが固有の番号を持つようになれば、番号で論文を探せるようになるので文献管理がグッと楽になる。
続いて記号。
これは、例えば、第一著者名字+出版年というようにつける。
谷中久和・鳥取太郎・鳥鈴花子の2018年の論文なら、谷中2018のようにつける。
記号のみ管理の場合は、同じ年に複数の論文が出てることがあるので、それを区別する必要がある。
その場合は、登録・保存順に、谷中2018、谷中2018bのように記号化する。
番号方式は、データベース管理上楽なのに対し、記号方式は直感的にどの論文かを理解できるのが特徴。
僕は番号式と記号式を両方使っていて、p129(谷中2018)のように管理している。
電子版本文ファイルは、p123(谷中2018).pdfのように保存して、1つのフォルダに入れてある。
名前で検索かけてもすぐに見つかるし、番号で探すのも容易。
番号と記号は後述するデータベースに登録しておく。

論文の要点をまとめる

論文を読み終わったら、必ず2,3行で要点をまとめるようにしよう。
これは将来忘れるであろう自分へのメッセージ。
「注意機能の発達に関するfMRI研究。〇〇課題を使用して、右の前頭前野が年齢依存的に活動大。課題に難あり。知見としては使えず。」
のような感じで書く。
後から自分が読んで、内容をうっすら思い出せるような要点の記述がベスト。
全く無関係で自分の研究と無関係な場合も、その旨書いておくと、同じ論文を間違えてまた読んで時間を浪費するのを防ぐことができる。
この情報は後々データベースに登録して検索で見つけたいので、同じ意味の言葉はなるべく統一しておくのもポイント。

データベースの作成

研究をやっていくとたくさんの論文を読むことになる。
人間の記憶やノート等のアナログな方法も使えないことはないが、こういうのはコンピュータの得意分野。
データベース等を構築して効率よく管理したい。
市販の文献管理ソフトやデータベースソフトなどを活用する方法もあるが、文献管理程度ならExcelでも十分に対応可能。
写真はExcelの例。

f:id:htyanaka:20191201225421p:plain
Excelデータベースの例
横一行が1つの論文に対応するようにし、縦一列が各項目と対応するようにする。
各項目は、論文番号、記号、著者、論文名、雑誌名、巻号、出版年、ページ、内容メモ(要点を書くところ)などか。
電子版にすぐアクセスできるのであれば、論文番号、記号、内容メモのみの簡素なものでもよい。
以下に、Excelファイルの雛形も置いておくので、必要な人は落として使っていただければ。
Excelデータベースの雛形ファイル


この整理システムを作り上げておくと、この後のステップでかなり役に立つことになる。
研究計画を作り始めるまでに役に立たない論文を含めると数十本、完成する頃には3ケタの論文を読むことになる。
早めに手を打っておくと、後々の混乱や非効率さを防ぐことができる。

ではでは。
また。




横浜かな。
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2019/12/01 18:17
仕事上がりに。
鳥取市内にて。


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Update 2019/12/01
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