週刊雑記帳(ブログ)

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投資マインドを読む(雑学・読書のタネ2)

日本は自由で民主主義な国である。
細かい主義主張は別として、この国において根底のところで共有できている思想だと思う。
では、資本主義、はどうだろうか。
日本は紛れもなく資本主義国家のなのだが、この部分についてはどうも思想として共有できていないように思う。
でも、個人個人の思想はどうあれ、この国は資本主義の仕組みで動いている。
この仕組みは、お金がある人がアイディアや労働力のある人にお金を回し、それで儲かったお金の一部を分けてもらうというもの。
お金を回した人と実際に働いて稼いだ人の両方が儲かる仕組み。
だから、働いてお金を稼ぐ方法だけではなく、お金を回してお金を稼ぐ方法の両方を知っておかないと、知らず知らずのうちに損をすることになる。
この国に暮らす以上、リテラシー程度にはその仕組みを知っておきたい。
もちろん、知った上で資本によらず労働によってお金を稼ぎたい、というのはアリだと思うが、仕組みをよく知らずにそれを主張するのは違うと思っている。

今回はその仕組み・マインドを学べる本を数冊集めてみた。
どの本もなるほどなー、と思いながら読んだ本たち。
このトピックが初めての人は、きっと得るものが大きいと思う。



「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践(勝間 和代 著)」

このトピックについて知り合いにまず勧めるのがこの本。
お金にはどういう意味があるのか。
銀行に貯蓄をするということはどういうことなのか。
銀行はどうやって儲けるビジネスモデルなのか。
投資をするということはどういうことなのか。
このあたりをかなり簡単に読むことができる。

銀行にお金を貸してもほとんど儲からないが、銀行はそれを又貸しする事で金利分儲ける。
で、あるならば、お金がある人は銀行が儲けている金利分のいくらかは自分の取り分にできる。
住宅ローンなど、銀行から金利を払って借りるということが、資本主義社会においてどういうことなのか、についても学ぶことができる。



「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(ロバート・キヨサキ 著)」

このトピックではかなり有名で先駆的な本。
日系人アメリカで書いた本の翻訳本。
真面目で労働収入も悪くないのに貧乏な父さんと、同じくらいの労働収入なはずなのにお金持ちな父さん。
一体何が違うのか、を解説することで、資本主義社会における、投資の重要性を考えることができる本。
勝間さんの本の内容をもう少し深く、という人にオススメ。
もちろん、この本から読むことも可。


「投資家が「お金」よりも大切にしていること(藤野 英人 著)」

前2冊と毛色が違うのがこの本。
普通の金融・会計的な投資本ではない。
この本ではあらゆるお金が動く行動を投資と捉える。
消費も、寄付も、株式投資も、会社への貸付も。
そして、自分の好きなもの、応援したいものにお金を入れよ、と主張する。
そうすることで、好きなもの、応援したいものにお金が回って、
それらが発展することになる。
意訳すると大体そんなことが書かれている。
確かにその通りで、この本にはすごく刺激を受けた。
同時に、お金持ちは社会的にかなり有利な位置にいるということも感じた。
この視点、知っているのと知らないのとでは大違いだと思う。



以上、投資マインドを読むためのオススメ本でした。
読んでおいて損はないです。





東京駅かな。


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2018/11/07 08:00
出勤途中。
汽車車内にて。


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Update 2019/05/26
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