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論文を読む〜結論・ラスト編(研究をしよう 11)

いよいよ、論文を読む編ラスト。
前回までに各論を書いたので、最後に結論についてとまとめ。

まず、結論。
イントロ、方法、結果、考察を精査して、その上で結論が本当に正しいのかを考える。
方法が正しくなくて結論が正しくない。
結果が甘くて結論は立証されていない。
考察で論理飛躍が起こっており、結論は推測の域を出ない。
こんなことは結構あるので注意が必要。
結論が正しかったとして、その学術的な意味はどうなのか。
この辺りをイントロと考察から考える。
まあつまり、結論については各論で見てきたことのエッセンスをギュッと凝縮したものというわけ。

これで、論文を読む、は一通りおしまい。
さて、結構大事なのがこのあと。
論文を精査して、そしてどうするのか。
なぜ論文を読むのかと言えば、それはその論文の内容を使いたいから。
自分の研究で使うとすれば、いい論文の結論を自分の研究の根拠にすることができる。
なので、まずは自分の研究の部品(根拠)として信ずるに値するか、というのを評価するのが読み終わった後にすること。
信用して根拠として使用した責任は、使用された側ではなく使用した側にある。
一つ間違うと自分の汗水流して行った研究の価値や信頼性がガラガラ崩れるので注意したい。

では、信用できないと評価した論文は使えないのか、というと、そんなことはない。
まずは、部分部分は使える場合。
例えば、方法と結果はしっかりしたものになっていて、その論文の結論に対する根拠にはなっていない場合。
結果の事実のみ信用して、自分の研究の根拠として使うことができる。
イントロはすごくよいが、その後が全然ダメで目的を達成していない場合。
これは問題点を指摘して、方法論を自分で組み立てることでよい研究になるかもしれない。
このように、ダメ論文でも部分部分は使える場合があるので、どこが使用可能か、自分の研究との関係で考えておくのが大切である。

ちなみに、自分の研究で使う、以外でもこれらのプロセスは役に立つ。
例えば、ある研究で報告されていることをもとに実践を行う場合であっても、論文の評価はきちんと行った上で、どこを信じ、どこがあやしいかを把握した上で行うのは有効であろう。
研究をする、というのは大学を出ると機会はあまりなくなると思うが、研究を読むとか使うということになると、結構機会は多い。
それゆえに、大学生のうちに論文の読み方はしっかりマスターしておきたいもの。

では今回はこのへんで。
次は論文の探し方、を書こうかと思っている。




福岡は中洲らへんだと思う。


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2019/01/30 08:17
出勤前。
鳥取ドトールにて。


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Update 2019/01/30
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