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本の紹介,「考える血管―細胞の相互作用から見た新しい血管像(児玉 龍彦 他,著)」

考える血管―細胞の相互作用から見た新しい血管像
児玉 龍彦 他(著)
難易度:☆☆☆
関連分野:病弱生理、生理学、生物学、教養


血管について、最新の研究成果をわかりやすく解説した一般向け新書(ブルーバックス)。
血管の基本的な事柄からマニアックな研究成果までおさえることができる。

筆者は血管に関する研究者で、動脈硬化に関係したタンパク質の遺伝子を発見した人。
そんな一線の研究者である著者が、
血管を中心に、その基本構造から病気のメカニズムまでを平易に描く。
血管の様々なトピックについて、基本構造から細胞レベル、遺伝子レベル、分子レベルまで深く掘り下げて解説していく。
ガンに伴う血管の異常、動脈硬化が起こる時血管では何が起こっているか。
基本をおさえた上で、このような様々な問いに答えていく。

この本はただの解説書ではなく、研究者の視点と研究マインドに触れられるのもオススメなポイント。
本文では得られた事実に対する「なぜ」に迫っていく形で、研究の展開と研究成果を紹介。
筆者やその周りの研究者が取り組んだ一線の研究を追体験することができる。
重要な研究手法はその都度わかりやすく解説してあり、
研究成果を紹介した本にありがちな筆足らずなわかりにくさが少ないのもよい。

生理学を学んでいる人の循環器系の副読本として最適。
医学・医療・生物分野の学生さんだけでなく、教員養成等でヒトの体のことを勉強している人や教養で生物系のことに興味ある人にもオススメ。



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Update 2017/05/05
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