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論文・レポート・発表に関する本

論文・レポート・発表に関する本


レポートに取り組む学生さんや卒論・修論に取り組む学生さんに,取り組む前に読んでおいてほしい書籍をまとめた。
特に論文・レポートの書き方の3冊はものすごく役に立つので,読んでおきたい。

◎論文・レポートの書き方

論文・レポートの書き方とプレゼンによる論理的な発表は基本的な部分は共通している。
プレゼンに関する書籍は,テクニックに関するものも多いため,まずは論文・レポートの書き方の本で基本的な構造を学ぶとよい。

新版 論文の教室(戸田山 和久)

戸田山 和久(2012)『新版 論文の教室―レポートから卒論まで』 (NHKブックス)

論理的に何かを主張するために書くものが論文やレポートである。
この本では論文というものを全くわかっていない学生が登場。
彼の書くダメレポートが先生の指導によってちょっとずつよくなっていくというスタイルの内容になっている。
先生と学生のやり取り形式のため,やや冗長に感じることもあるかもしれないが,
マニュアル形式の本よりも理解がしやすい。
論理的な発表(スライド等)の下地としても役に立つ。
巻末には論文の書き方についての書籍リストもあり,こちらからさらに勉強することも可能。
初学者が基本を学ぶにはイチオシの本。
卒論に取りかかる前の卒論生にも読んでおいてほしい1冊。

新版 大学生のためのレポート・論文術(小笠原 喜康)

小笠原 喜康(2009) 『新版 大学生のためのレポート・論文術』 (講談社現代新書)

論文・レポートの書き方についてワードの使い方レベルから解説する,超初級本。
論文・レポート執筆時のワードの設定や資料の集め方,論文のルール,基本構造まで幅広く書かれている。
必要なことがコンパクトに詰まっている。
マニュアル的な使い方も可能。
新入生や論文の書き方本を読んだことない学生にはおススメ。


理科系の作文技術(木下 是雄)

木下 是雄(1981) 『理科系の作文技術』 (中公新書)

論文・レポートの書き方系の本で忘れてはならないのがこの本。
理科系とあるが,文系でもビジネス系でも「伝える文章」を書くのであれば非常にためになる。
論文を書く上で必要な情報はすべて詰まっている。
30年以上たった今でも読み続けられているのが,名著の証。
早いうちに読んでおいてほしい本。


◎スライド発表の方法

スライド発表に関する書籍は,(1)発表の構造に関するもの,(2)発表時の技術に関するもの,(3)発表資料(スライド)のデザインに関するもの,の3つが見られる。
論理的な発表の基本については(1)が該当するが,本の数は多くなく,基礎固めは論文・レポートの書き方の本で行う必要がある。
(3)に関しては説明されないと気付かないことも多いため,これに関する本を1冊は読んでおきたい。

研究発表のためのスライドデザイン(宮野 公樹)

宮野 公樹(2013) 『研究発表のためのスライドデザイン』 (講談社ブルーバックス)

スライド発表のデザインに関する本。
発表全体に関するデザインや注意事項から1つ1つのスライドのデザインまでを網羅して解説。
デザイン上気を付ける点と,具体的なスライドのビフォー・アフターが載っており,理解しやすい。
研究系の発表資料作成についてはこの本で全般的に学ぶことができる。


理系のための口頭発表術(R.H.R. アンホルト)

R.H.R. アンホルト(2008) 『理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則』 (講談社ブルーバックス)

口頭発表のためのマニュアル本。
資料作成をメインとした本が多い中で,口頭発表全体に焦点を当てている。
資料作成を含めた準備から,当日の心構え,しゃべり方までTIPSを幅広く紹介。
理系とあるが,分野問わず基本を学べる。
例が作者の専門分野に偏っているのと,訳書特有の読みにくさがあるが,それ以上に有用な情報を得られる。
資料作成(デザイン)の本と併せて読んでおきたい。


社内プレゼンの資料作成術(前田 鎌利)

前田 鎌利(2015) 『社内プレゼンの資料作成術』 (ダイヤモンド社)

論理的な発表の構造に関する内容とデザインに関する内容を含んだ一般書。
研究系の本ではなく,民間の社内プレゼンを想定している。
発表資料の構造の部分はわかりやすくかなりためになる。
資料デザインについては研究系では好まれないものもあるが,
基本部分は一緒なので参考になる。
作者は元ソフトバンクの社員で,社内プレゼンの採択率が高かった達人とのこと。
さすが,高採択率を誇っただけあり,徹底的に論理的で聞き手(役員・社長)の視点にたった資料作成の基本がつまっている。
研究系の本を1冊読んだ後にこれを読むとまた違った視点が得られる。


学生・研究者のための 使える!PowerPointスライドデザイン(宮野 公樹)

宮野 公樹(2009) 『学生・研究者のための 使える!PowerPointスライドデザイン 伝わるプレゼン1つの原理と3つの技術』 (化学同人)

スライド一つ一つのデザインについて,丁寧に解説した本。
スライドを「背景・目的」「方法説明」「結果」「まとめ」「その他」に分け,それぞれのダメスライド例をよくしていくというスタイルで書かれる。 宮野 公樹(2013) 『研究発表のためのスライドデザイン』 (講談社ブルーバックス)など,資料作成に関する本を読んだ後で具体的な部分を学ぶのに適しているか。
1枚のスライドを丁寧に修正していき例が抱負なため,こんな見せ方もあるか,といった気づきもある。
プレゼンに慣れている人でも使えるTIPSが埋まっている。


一生使える 見やすい資料のデザイン入門(森重 湧太)

森重 湧太(2016) の 『一生使える 見やすい資料のデザイン入門』 (インプレス)

研究系に限らず広くプレゼン資料のデザインに関して解説した本。
スライド全体ではなく,1枚1枚についてのデザインがメイン。
TIPSの1つを説明した後,ビフォー・アフターで具体的に見せる。
はじめてプレゼンする人に読んでほしい内容。
もちろん研究系でも使える。




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Update 2016/06/07
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