雑記帳(ブログ)

担当授業や研究についての情報をメインに記事を書いていきます。

本の紹介,「遥かなる甲子園(山本おさむ(著),双葉社)」

遥かなる甲子園(山本おさむ) 著者(著) 難易度:☆ かつて沖縄に北城ろう学校という学校があった。 ご存知だろうか。 沖縄の人でも知らない人は多いのではないかと思う。 この学校はかなり特殊な学校で、1学年・同一世代のみで構成されていた。 その学年が…

本の紹介,「合理的配慮 — 対話を開く、対話が拓く(川島 聡 他,有斐閣)」

合理的配慮 — 対話を開く、対話が拓く 川島 聡 他(著) 難易度:☆☆☆ 合理的配慮という言葉をご存知だろうか。 これは障害者権利条約において提唱された概念。 日本は2014年に批准した。 これに対応した障害者差別解消法などが整備され、この中で合理的配慮が…

大学院へ進学したい人へ No.1 大学院とは

ちらほらそういう話を聞くので、今回はこのテーマ。 まず。 大学院とは何をするところなのか。 答えられるだろうか。 学部生の中には誤解している人も多い。 「さらに勉強をするところ」と考えた人は間違い。 勉強をするところは大学の学部で、大学院はそう…

アナウンサーとか裏方とか (僕のなりたかったもの2)

今では目立つのも人前でしゃべるのも好きではなくなったが、ちびっ子の時分はこれらが大好きだった。 そんなちびっ子も小学生になる。 そしてそこで、ある人たちに目を奪われることになる。 それは放送委員会のお兄さんお姉さん方。 全校集会やら給食やら運…

専門知識と研究リテラシー(なぜ学ぶのか、何を学ぶのか 10 )

久しぶりのこのシリーズ。 大学生で学んでおきたいものとして、専門知識は外せない。 ただ。 少しだけ気をつけたいことがある。 そもそも、大学で専門領域を学ぶ意義はどこにあるのか。 この辺りをしっかり押さえておきたい。 ただただ、専門知識を身につけ…

試験のための勉強をしない(大学生のための学び方入門3)

大学で教えていると時々出会うのが、試験のために勉強をしている学生さん。 よい成績がとりたくて試験対策をきっちりやる。 大学の単位もそうだけど、TOEICなんかの資格試験もそう。 試験なんてのはテクニックも大事なので、対策をしないと実力が点数に現れ…

戦争を考える

この国は何十年か前に国を滅ぼしかねない大きな戦争をやった。 この戦争での日本人の死者は300万人と言われている。 日中戦争が始まる前の人口が7000万人くらい。 人口比でもかなりの数字である。 うち、軍人・軍属以外が80万人くらい。 沖縄や国外にいた日…

障害児等病理学特論2019(鳥取大学・院)

授業内容 第1回 オリエンテーション(10/4)【資料電子版UP済】 第2回 神経系の基礎(1)(10/11) ~神経細胞と情報処理まで 第3回 神経系の基礎(2)(10/18,予定) 関連情報 自分で勉強したい人へ【準備中】 障害児等病理学特論に関する役立ち情報 …

病弱児等の教育課程と指導法2019(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション【資料電子版UP済】 病弱の概要(1)(10/2)【資料電子版UP済】 第2回 病弱の概要(2)(10/9) 身体の構造と機能(1) 最初~骨の役割・組織まで 第3回 身体の構造と機能(2)(10/16,予定) 2/15(土)or2/17-2…

病弱児等の生理・病理・心理2019(鳥取大学)

授業内容 第1回 オリエンテーション【資料電子版UP済】 病弱の概要(1)(10/2) 第2回 病弱の概要(2)(10/9,予定) 身体の構造と機能(1) 2/15(土)or2/17-20に集中形式で3コマ授業を実施予定。 関連情報 自分で勉強したい人へ【準備中】 病弱児…

生物学Ⅱ2019(鳥取大学)

授業内容 第1回 神経系の概要(11/7,予定) 関連情報 自分で勉強したい人へ【準備中】 連絡事項 授業の連絡事項 担当授業に関連した情報へ戻る 雑記帳トップへ戻る HPへ戻る Update 2019/10/02 Since 2016/03/06 Copyright(c) Hisakazu YANAKA 2016-2019 A…

表情の見える位置で授業を聞こう(大学生のための学び方入門2)

新シリーズ最初のトピックは授業。 今回はその1回目。 大学では教室の席は自由に決めることができる。 多くの学生は後ろの方から席を埋めていく。 が、これはとてももったいない。 なぜか。 後ろの方に座ると、どうしても黒板・スライド・指示棒などが見えに…

学会へ行こう(2019年度ver)

学生さんに学会参加を促す記事の2019年度版。 学生さんにとって学会というと、なんかすごいところな気がするらしい。 が、そんなことは全くない。 分野にもよるが、卒論生や院生も発表している。 大人数の前で格調高く発表していることもあるが、ポスターの…

大学教員公募戦線物語(大学教員・研究者という生き物7 )

前回、大学教員の就職について書いた。 今回はそいつをもう少し詳しく書いてみる。 優秀なら就職できるんじゃないの?と言う問いにも答えたい。 まず、採用の方式。 大学教員になるには大きく、公募による方法と公募によらない方法がある。 公募によらない(…

なぜ、テストをするのか

僕の授業の評価は基本テストでやる。 持込不可のわりとオーソドックスなタイプのテスト。 うちの学部では珍しいのか、学生さんにとても嫌がられる。 でもやめる気はない。 今日はそんなテストについて、なんでやるの?という裏話を書く。 客観的に知識レベル…

運転士さん・車掌さん(僕のなりたかったもの1)

ある日、小さい時の僕から手紙が届いた。 卒業間際の大学生の時だったと思う。 手紙にはこう書いてあった。 ぼくは、でんしゃのうんてんしゅになりたいけど、おとなのぼくはなにになっているのかな たのしみだよ! これは、小学生だった頃、教育委員会のイベ…

研究を探す〜論文以外編(研究をしよう 13)

今回は論文によらない研究の探し方。 論文は完成した研究であるということは前回書いた。 では、他にどんなものがあるのか。 本・博士論文 完成した研究で、雑誌以外の方法でまとめられているものがある。 それは博士論文。 これは博士号をもらうために個人…

大学生のための学び方入門 No.1 はじめに

大学で何を学んだらよいか、はすでにシリーズ化した。 そこで本シリーズではどうやって学んだらよいか、を書くことにする。 こんな風に授業を受けるとお得だよ、とか、 こんなことやるともったいないよ、とか、 そんなことを書いていく予定。 大学の上手な使…

よい世の中ってなんだろうね

よい世の中ってどんな世の中なのだろうか。 30を超える頃からそんなことを考えるようになった。 歳をとるというのはそういうことなのかもしれない。 いろいろな人のいろいろな現実を見たり聞いたりして、自分でもそれなりに経験をしたり。 そういうのが積み…

僕の授業のテスト対策

このネタ。 きっと関心が高いことと思う。 そんなわけで今回はコイツについて書く。 まあ多くの教員がそうだろうが、小手先テクニックで点数を取ってもらってもうれしくない。 なるべく、ちゃんと勉強した結果として、ちゃんと点数がついてくるテストを作ろ…

IQとはなにか

IQという言葉、一般的によく使われるわりに、どういう数字かを知っている人は少ないよう。 うちの学生さんもしっかりと理解している人は多くない印象。 よく質問もされるし、今回はIQについてくだいて説明しようと思う。 IQと知能 IQとは「知能」というとら…

大学教員就職物語(大学教員・研究者という生き物6 )

業界外の人に会うたびに聞かれるのが、どうやって大学教員になるのか、という質問。 どうも日常接している職員さんですらよくわかっていない人がいるよう。 そこで今回はこのトピックで書いてみる。 聞くも涙、語るも涙。 なるの、結構大変なんだ。 大学教員…

投資マインドを読む(雑学・読書のタネ2)

日本は自由で民主主義な国である。 細かい主義主張は別として、この国において根底のところで共有できている思想だと思う。 では、資本主義、はどうだろうか。 日本は紛れもなく資本主義国家のなのだが、この部分についてはどうも思想として共有できていない…

本の紹介,「理科系の作文技術(‪木下 是雄‬,岩波新書)」

理科系の作文技術 木下 是雄(著) 難易度:☆☆ すべての大学生に早い段階で読んでほしいと思っている本がこれ。 「理科系の」とは書いてあるものの、内容は理科系に限られない。 報告書や論文などを含め、すべてのビジネス系の文章をわかりやすく書くための技…

ただただ本を読んだ1日の話

先日市内を歩いていたところ、同僚の先生が推しの本屋を見つけた。 のぞいてみるとなかなかよい。 本の配置といい雰囲気といい、よい。 思わず読んでみたくなってしまう。 午前中に寄って1冊買って、1日かけてのんびり読む。そんなことをしたくなる市内の本…

研究を探す〜論文編(研究をしよう 12)

今回からは研究の探し方について。 研究には大きくわけて論文になっているものとなっていないものがある。 論文になっているものは研究が完成したもの、なっていないものは進行中か完成しなかったもの、ということになる。 今回はそんな論文の探し方と注意に…

恒例福井出張日記2019

この週末は恒例の福井出張だった。 年に4週末ほどある集中講義の1回。 土日に朝から晩までしゃべり倒すという結構ハードなイベント。 保育士さんや幼稚園の先生の卵達に教育心理学やら発達心理学の授業をする。 なんでわざわざ福井なのかといえば、前任地が…

本の紹介,「読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き(井上 智 他,ぶどう社)」

読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き 井上 智、井上 賞子(著) 難易度:☆ ディスレクシアという障害をご存知だろうか。 世の中には生まれつき読むことが極端に苦手な人たちがいる。 このような障害をディスレクシア…

ネット広告のおススメ事件

ウェブの広告はすごい。 欲しいものを次から次へと当てては、オレにお金を使わせようとする。 欲しい本やらコンピュータやら、こうね、タイムリーに紹介してくれるわけさ。 あとはクリックするのみ。 実によくできている。 で、ね。 数年前。 ネットのやつ、…

本の紹介,「伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力(大久保街亜、 岡田謙介,勁草書房)」

伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力 大久保街亜、 岡田謙介(著) 難易度:☆☆☆☆☆ ここではやさしめの本を扱うことが多いのだが、今回は少しマニアックなやつを。 心理学をやっていると統計検定をよく使う。 この統計検定についてまず整理し、問…